こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「学校現場でのタブレットによる業務効率化 〜実践例あり〜」をお伝えします。
私の勤務校はICT先進校です。約4年前(2017年)からICT機器が導入され、最近では近隣の学校から多数の見学者が来るほど設備が整っています。
へえー、すごいね!
今日はICTを導入したことによって効率化できた仕事をお伝えします!
使用している機器
各教室で使用している機器と教員と生徒が所有しているものをお伝えします。
各教室
ホームルーム教室と特別教室に設置されているICT機器です。
・Wi-Fi
・天吊りプロジェクター
・スクリーン
・Apple TV
・90インチモニター(電子黒板としても使用可・数教室のみ設置)
・パソコン
・HDMIケーブル、VGAケーブル
・DVDデッキ
教員
教員全員が所有しているものです。iPadは学校からの貸与で、タッチペンは個人研究費で購入をしています。
・iPad
・iPad内アプリ
・iPad内使用制限ファイル
・タッチペン
・電子教科書
生徒
生徒全員が所有しているものです。以下のものは入学時や新学年になってから各自が購入するものになっています。
・iPad
・iPad内アプリ
・iPad内使用制限ファイル
・電子教科書(全教科ではない)
閲覧可能ページを限定したり、アプリのダウンロードを制限したりできるファイルのことです。
使用アプリ
基本的に教員と生徒は同じアプリがインストールされています。生徒が勝手にアプリをダウンロードしないように上記の「iPad内使用制限ファイル」が入っています。
・ロイロノート
・ZOOM
・辞書アプリ
・学年指定の英語アプリ
タブレットによって効率化ができたこと
会議資料
基本的に職員会議、教科会議、分掌会議等では資料を電子化しています。作成者は会議開始までに作成した書類をPDF化し、アプリ上のフォルダにアップロードしておきます。会議の参加者はフォルダにアップロードされた書類をダウンロードし、それを見て会議を行います。
しかし、入試問題や学校経営などの重要書類に関しては紙での配布になります。万が一、使用アプリの不具合により情報漏洩となると大問題になってしまうからです。
これ意外と大事です!
学年通信
生徒と保護者に学年通信のデジタル版を配信しています。これまでは生徒に渡すだけでしたが、保護者にも必ず見て欲しいという願いを込めて配信を始めました。
生徒あるあるですが文書を生徒に渡しても保護者に届かないケースが多々あります。保護者の中には「学年通信なんてあるんですか。一度も見たことがありません」と言う人も少なくはありませんよね。
直接保護者に配信するようになり、読んでもらう率が格段に上がりました。さらに、見ました機能がありますので、誰が見ていないかも確認することができます。
アンケート調査
昨今の新型コロナウイルスにより、学校現場では毎日生徒向けに体調に関するアンケートを行っています。これをアプリのアンケート機能を使って行うようになりました。
これまでは学級担任が「印刷→配布→回収→集計→報告」といった流れで行っていましたが「配信」だけになり、1時間以上の時短につながりました。配信後は勝手にアプリ内で集計してくれます。
しかし、保護者の署名や印鑑が必要なアンケートは未だに紙で行っています。
プリントや宿題
授業のプリントや宿題はアプリを通して生徒に一括配信しています。(全先生ではありません)
これができるようになったことで欠席した生徒やプリントを忘れた生徒の対応がなくなりました。
欠席した生徒の対応に以下のような会話をすることがあると思います。
先生、前回授業休んだのですがプリントもらえますか?
今手元にないから職員室に取りに行ってくるからちょっと待ってて。(持って来てないから放課後取りに来て。今日は周りの人に見せてもらって。)
以上のようなやりとりがあると思いますがタブレット配信が可能になるとその授業のフォルダから必要なファイルを取り出せばよくなります。
便利な世の中ですよねーー。
配信することで、タブレットさえ朝ば欠席生徒や忘れた生徒はいつでもどこでも確認することができます。そして、欠席したとしても家で確認することもできます。
授業の提出物回収
授業中の提出物は写真を撮影して提出させるようにしています。
アプリ上(ロイロノート)で提出させていますが誰がいつ提出したかが瞬時にわかりますので、これまで1枚ずつ紙で確認していた手間が省けます。
定期考査ごとや学期ごとに提出物を回収する先生がいると思います。そのたびに職員室の机上が提出物が積み重なってタワーになっていたり、机の中がパンパンになっていたりとあると思いますがそれがなくなります。
何がいいかって、ノートやワークを開いたり閉じたりして1枚ずつチェックする手間が省けて時間短縮につながったことですよ!
生徒連絡
生徒連絡をロイロノートのメッセージ機能で行う場合があります。
これまで一斉連絡をする時は学級の生徒全員に電話をしていましたよね。電話に出ない(出れない)生徒や保護者がいるため、何度も電話することもありました。
また、コロナウイルスによって一斉休校になった時も体調確認や卒業年度の生徒であれば進路の状況などで毎日連絡を取ることがあったと思います。
その時にこの機能はとても便利です。全員に電話連絡をしなくとも、メッセージに対する反応がない生徒だけに連絡を取れば良いのですから。
しかし、デメリットもあります。
電話対応のスキルを学ぶことがないことです。年に数回くらいの電話連絡ですので身につくかはわかりませんが目上の人と電話をする機会は中々生徒にとってはないと思います。そこでなんらかの気づき、「最後に失礼しますって言うんだ」などがあればいいと思っています。
デジタル教科書
デジタル教科書はとても便利です。
勤務校では教員のみ(主要3教科の先生限定)デジタル教科書を使っていますがかなりの効率化につながっています。
これまで、音声教材はCDデッキ、視覚教材は印刷やDVDデッキ、教科書は紙ベースでしたが、タブレット一台ですべて補うことができます。
さらに、板書をすることが必要最低限になったため、授業に時間の余裕ができます。その時間を使って新しい活動をすることができます。
最後に
今日は「学校現場でのICT活用による業務効率化 〜実践例あり〜」をお伝えしました。実際に勤務校が行っている業務効率のための実践例でしたが、かなりの時短につながるのではないでしょうか。
2021年度にはほとんどの学校でタブレットが導入されていると思います。業務のスリム化をして、みなさん定時に帰りましょうよ!笑
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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