【小学校・中学校・高校】モンスターチルドレンとは? 〜特徴と対応方法〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【小学校・中学校・高校】モンスターチルドレンとは? 〜特徴と対応方法〜」をお伝えします。

「モンスターペアレント」という言葉は流行語にノミネートされたことテレビドラマ等で多く取り上げられているため、皆さん1度は聞いたことがあるでしょう。そして現在、日常語となっています。

しかし、昨今モンスターペアレントではなく、「モンスターチルドレン」が増加しており、教育関係者にとっては大きな負担となっています。

草食系教師
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学年に数人いるモンスターチルドレン、特徴や対応方法を見ていきましょう。

モンスターチルドレンとは?

 モンスターチルドレンはモンスターペアレントの子供版です。学校や教職員に対して身勝手で理不尽な要求や文句を言ってくる児童・生徒のことです。

 「先生が体罰をしたらクビになる」ということや「強く出られない」と知っているからこそ、児童生徒は先生を困らせようと行動がエスカレートしてしまっています。

 何かあれば「教育委員会に言うからな」「校長に言うからな」「お母さん・お父さんに言うからな」とその先生を困らせる行動を取ろうとします。

 これはノンフィクションです。実際の現場にある大きな問題なのです。

クラスへの影響は?

 このようなモンスターチルドレンが1人でも学級にいる場合は学級崩壊は免れないでしょう。

 大体がクラスに仲間を作り、その仲間に影響し、基準が乱れ、一瞬でクラスが崩壊していくことでしょう。

 授業中に立ち歩く、授業中に暴言を吐く、授業中遊んでいると言った、授業が成り立たなくなる状態になります。また、学級でもホームルームや行事の時など良い影響を与えないことが多いです。

 そして、それが学年や学校全体にまで影響を及ぶすことも考えられるでしょう。

モンスターチルドレンの特徴

自己承認欲求が強い

 最近の子供たちは自己承認欲求が非常に強いです。

 「誰かに認められたい!」という気持ちが強く、認められなかったり声をかけてもらえないとモンスターチルドレンへと変貌していくことがあります。「認められたい」よりも「かまってほしい」に近いかもしれません。

 かまってほしい場合、勉強や部活で表現するのではなく、教員を困らせるような表現をして自分の存在を認めてもらおうとします。

 つまり、愛情不足であることが非常に多いです。家でも認められない、学校でも認められないという児童・生徒がいわゆる問題児となっている傾向にあると思います。

保護者がモンスター

 モンスターペアレントは、理不尽な要求や文句を言ってくる保護者を指しますが、それを見た子供達もそうなり得ます。

 保護者は教師に対する尊敬の念が希薄で、家庭内で学校の文句や教職員の悪口を言っているケースが多いでしょう。 「親の背中を見て育つ」ではありませんが、子供達は少なからず保護者の影響を受けていると思います。

ただ単に教員のことを嫌っている

 児童生徒は感情で動くことが多く、「好きな人は好き」「嫌いな人は嫌い」、と露骨に態度や行動に出してくる傾向があります。特に、思春期の女子生徒は感情の起伏が激しく今日と明日、明日と明後日で全然態度が違うことがあります。

 嫌われる理由としては、実は意外と些細なことであることが多いと思います。

 「みんなの前で注意された」「悪いところだけ見て良いところを見てくれない」など、その生徒に引っかかるものがあれば突然豹変する可能性があ流でしょう。

実際にいたモンスターチルドレン

 私が教員2年目(高校)の時に担任していた女子生徒でした。最初の2カ月は普通でしたが、髪を巻いていたことを注意してから徐々にモンスターへと変貌してきました。

 若かったこともあり、かなり強く叱ったことが気に食わなかったのでしょう。

 それ以降、露骨に態度に出す、学校を無断で休む、何かあれば「教育委員会に言うから」「親に言うから」と言うようになりました。

 保護者にも連絡し、髪の件等を伝えましたが、親もモンスターでした。「私美容師だから娘の髪パーマかけました。可愛いからいいでしょ」と一言。

 「子は親を映す鏡」と言われる所以がわかりました。

 これはあくまでも一例ですが、対応にはとても苦労しました。

対応方法

モンスターチルドレンになる前

 モンスターチルドレン=問題児になるのには何かしら引き金があります。引き金を引いて突然豹変するよりも助走期間経て変わると思うので、その期間であるというサインを見逃さないようにすることが防ぐラストチャンスだと思います。。

 視線が合わない・態度が違う・話を聞いていないなどと何かしらサインが出ていると思うので、場面指導するしかありませんね・・

モンスターチルドレンになった後

 問題を起こすようになったら、担任に信頼や尊敬はその生徒にはありませんので、他の先生に入ってもらい対応したほうが得策だと思います。

 担任だけがその生徒の先生ではありませんので、学年の他の先生や他学年の教科の先生にお願いすることも必要です。

 部活動に所属していればその先生にお願いすることもいいと思います。

教育は人対人ですので、合う合わないがあります!教職員みんなで戦えばいいんです。

オススメ書籍

最後に

 今日は「【小学校・中学校・高校】モンスターチルドレンとは? 〜特徴と対応方法〜」をお伝えしました。

 今まさに悩んでいる方もたくさんいるでしょう。私も経験したことがあるのでとても気持ちがわかります。

 「教師は聖職者」と言われる時代はとっくに終了し、今や見下す保護者や生徒が出てくる時代となりました。それは教師の不祥事が増えたことにあるのでしょうか。または、過保護な保護者が増えたからでしょうか。

 様々な要因が考えられると思いますが、多種多様な生徒の対応をするスキルがこれからの担任力に必要だと思います。

 ぜひこれを参考にしてみてください。

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