【中学校・高校】ICT教育のメリットデメリット 〜ICT先進校教員が教える〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

本日は「【中学校・高校】ICT教育のメリットデメリット 〜ICT先進校教員が教える〜」をお伝えします。

GIGAスクール構想によりここ数年で、タブレットやコンピュータを教育に活用する学校が急増しています。特に私立学校では「1人1台タブレットやパソコン」という学校も増えており、先進的な授業をして公立との差別化を図ろうとしています。

脱力系教師
脱力系教師

私立学校は大々的に「1人1台タブレットを使って授業!」と謳っている学校が増えてきたね!

草食系教師
草食系教師

私立学校の生き残りが激化していますからね!

 しかし、導入にあたって生徒指導問題や教員の様々な問題が出てきています。

 今日は、タブレット(i-Pad)を導入して6年が経つ英語科教員でICT教育担当である私が、メリットとデメリットをお伝えします。

勤務校のICT事情

各教室の設備

 ・プロジェクター(天吊式か卓上式)




 ・スクリーン



 ・Apple TV(iPadの画面を投影するため)



 ・Wi-Fi

生徒購入品

 ・iPad(Wi-Fiモデル)

 ・iPadへの機能制限システム
 (アプリダウンロード不可・18歳以上専用サイト閲覧不可・その他学校指定のサイト閲覧不可)

教職員(非常勤講師含)

 ・iPad(Wi-Fiモデル)
  *学校が教職員に貸与


 ・機能制限システム
  *生徒と同様


 ・Bluetoothスピーカー(英語科)

導入されているアプリ(生徒・教員)

・ロイロノート

・Classi

・Kahoot(クイズアプリ)

・辞書アプリ

・クラスルーム

・初期アプリ

・電子教科書(教員のみ)

メリット

オンライン授業導入にスムーズに移行できる

 新型コロナウイルスの蔓延により2020年3月から5月下旬までの約3カ月間休校期間がありました。

 生徒と教員が1人ずつタブレットを持っていたおかげですぐにオンライン授業に切り替えることができ、生徒の学びの確保が可能になりました。

効率的に授業をすることができる

 

脱力系教師
脱力系教師

板書の時間なくせたらもっと活動増やせるんだけどなー

草食系教師
草食系教師

教室に投影できるプロジェクターがあれば、板書は事前に作っておけばいいんですよ!

 事前にタブレットやパソコン上で板書を作成しておけば、授業時間に板書をする必要がありません。

 私はここ数年ほとんど板書をしていませんでした。

 また、授業中の配布物はロイロノートというアプリからすぐにに生徒に配布することができるので印刷の手間もなくなります。

教職員間の情報共有

 職員同士の資料や情報の共有はタブレットで行うことが多くなってきました。

 今まではコンピューター上に「学校共有フォルダ」があり、そこで「共有」を行なっていましたが今では「ロイロノート」、「Classi」やiPadやi-Phoneなどにある「Airdrop」を使って行っています。

 職員会議の資料もロイロノート上にアップされており、教員それぞれが自分の端末で見ることができます。

授業の質が上がる

 授業の質が上がります。これまでは、視覚教材を見せるためにインターネットの画像をカラーでコピーしたり、わざわざ映像を見せるために教室移動をしたりしていたと思います。

 しかし、教員のタブレットやコンピューターの画面をスクリーンやモニターに投影することができるので、視覚教材をすぐに見せることができます。

 言葉で伝えるよりも、写真や映像を見せた方が生徒の記憶に残りやすいですよね。

Youtubeに授業で使える視覚教材がたくさんあるので見せることがあります。「Youtube」と聞いただけで生徒は大盛り上がりです。

教材研究に時間をかけるようになる

 何年も授業をしていると同じことを教えることがあるため、教材研究をあまりしないことがあると思います。ありますよね。ね!これをご覧の皆さん!笑

 もちろん中には忙しさのあまり、教材研究をする時間がない方もいると思いますが。。。

 タブレットを使った授業はこれまでの授業スタイルとは少し変わってきます。上記のように、事前に板書を作ることや資料の配布をオンライン上でするため時間を生み出すことができます。

 その節約した時間を何に使いますか?説明を長々としますか?

 生徒の活動を増やしましょう!

 生徒の活動を増やすためにはアクティビティを考える必要があります。

デメリット

生徒指導が増える

 授業中に全員のiPadを見ることはできませんので、

 生徒が何をしているかわかりません。

 もしかしたら絵を描いている生徒、ゲームをしている生徒等がいるかもしれません。もしそういった生徒を発見したら、生徒指導をしなければいけません。

 さらに、休み時間も何をしているかわかりません。勝手にモニターやスクリーンに繋げて大音量でYouTubeを見ていることもあるでしょう。

タブレット導入当時、あまりにも生徒指導案件が多いので上記の「機能制限システム」を生徒の端末に入れました。

教員の負担増

 ICT機器の導入や管理がとても大変です。

 導入は、購入業者の選定・導入アプリ・機能制限システム・生徒購入案内・Wi-Fi接続などを教員がしなければいけません。

 管理は、教員むけの使用マニュアル作成・説明、うまく使いこなせない教員への補助、故障による修理依頼なども同様に仕事になります。

 さらに、タブレットは電子機器ですのでどうしても不具合が起こります。Wi-Fiが繋がらない・投影できない・音が出ない・動画が流れないなどがありますが、ICT担当の教員がその都度対応しています。

想像力や考える力の低下

 タブレットがあれば生徒は知らないことはなんでも調べることができます。

 これはとても良いことです。しかし、想像力や考える力が低下するとも考えられます。

オススメの本

最後に

 本日は「【中学校・高校】ICT教育のメリットデメリット 〜ICT先進校教員が教える〜」をお伝えしました。

 世界の先進国に比べると日本のICT教育は非常に遅れていますが今回のコロナウイルがトリガーとなってこれから確実に増えていくでしょう。

 それを導入・管理するのも教員の仕事になるのです。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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