【中学校・高校】校内研究授業のリアルな実態 〜実際はどんなことしてるの?〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】校内研究授業のリアルな実態 〜実際はどんなことしてるの?〜」をお伝えします。

脱力系教師
脱力系教師

研究授業は緊張するよね!

草食系教師
草食系教師

管理職も見に聞きますし直接評価につながることもありますからね。

みなさんの学校では「研究授業」はあるでしょうか。

私は、私立学校に勤めて10年になりますが、どこの学校(3校経験)に行っても毎年必ず全教員が実施することになっています。

実際、意味のあるものになっているのでしょうか

今日はリアルな実態をお伝えします。

研究授業とは

 研究授業は、「授業を研究するために他の先生方に公開する授業」のことです。教科・科目の目標や学校の方針に沿って授業を行うことが多いでしょう。

 ほとんどの学校が少なくとも1年に1回は全教員行うことになっていると思います。学期ごとや定期考査ごとに行う熱心な学校も珍しくはありません。

脱力系教師
脱力系教師

誰が見にくるの?

 研究授業は基本的に全教員見ることができますが、主に授業が空いている同じ教科の先生と管理職です。学校によっては、系列大学や近くの大学の教育学専門の先生が来ることもあります。

暗黙の了解

研究授業に来た全先生に「ありがとうございました」と言いに行きますね。

具体的に授業では何をするの?

 具体的に何をするかは2種類の先生に分かれると思います。みなさんはどちらでしょうか。

①「普段通りの授業」をする先生

②「見せる授業」をする先生

①「普段通りの授業」をする先生

 いつもと同じように授業を行う先生です。

「研究授業だから特別なことをするのは違う」や「普段通りの授業を見せることが研究ではないか」と考える先生がこの授業を行う傾向にあります。

草食系教師
草食系教師

いつもの授業の「あり方」や「やり方」を研究しないと意味がない気がします。

 

 担当クラスで年間100回授業があるとして、特別な1回の授業を研究するよりも99回の「いつも通りの授業」を研究した方がその先生と生徒のためになるのではないかと思っています。

「普段通りの授業」をすることが研究授業の本質ではないでしょうか。。。

②「見せる授業」をする先生

 普段の授業とは違い、公開する授業だから特別な事を行う先生です。

 先ほど私は偉そうに

草食系教師
草食系教師

いつもの授業のあり方ややり方を研究しないと意味がない気がします。

 と言いましたが、実は私も最近まで「見せる授業」を行っていました。

 普段あまり行っていないアクティビティを多く取り入れたり、凝りに凝ったパワーポイントを使って授業を行なったりと普段の授業からかけ離れた事をしていました。

 私は俗に言うリアルしくじり先生で「授業を生徒に理解して欲しい」と思う欲より「私はこれだけできる!」という他の先生に見せつける自己顕示欲が勝ってしまっていました。とんだ勘違い野郎でした。

3つの学校での研究授業のあり方

 学校によって研究授業のあり方は全然違います。私は「超進学校」「中堅校」「教育困難校」の3つを経験しましたが、取り組み方や考え方が全然違いました。あくまでも一例だと思ってご覧ください。

超進学校

 超進学校は全教員が各定期考査ごとに必ず1回は研究授業をしなければいけませんでした。3学期制でしたが、各学期2回(3学期は1回)定期考査がありましたので、合計で年間5回することになっていました。

 研究授業後には必ず教科内で反省会が行われていました。授業者からの授業の意図や目的の説明があり、良かった点や悪かった点を共有していました。

 その後、授業反省と今後の取り組み方を作成したものを教科主任に提出していました。

中堅校

 中堅校は全員が1年に1回研究授業を行っていました。学校や教科のテーマ(例えば英語科であれば「オールイングリッシュの授業」や「ICTを活用した授業」など)に沿って授業をすることになっていました。

 研究授業後は上記のような反省会は行われず、授業を見学してくださった先生のところに授業の感想とアドバイスを聞きに行くだけでした。その感想やアドバイスもそんなにしっかりとしたものでなく「ああ、良かったよ」くらいが多かったです。

 正直、どの先生も研究授業は「しなきゃいけないからする感」しかありませんでした。

教育困難校

 教育困難校も中堅校同様に、全員が1年に1回研究授業を行っていました。授業どころではありませんでしたので「とりあえず形だけ」ということがほとんどでした。

 授業がうまいかどうかよりも、生徒をしっかり座らせて授業をする態勢を作ることが評価されていました。

準備するもの

 準備するものは指導案です。細案を書かなければいけない学校と略案でよい学校がありました。

超進学校=細案

中堅校・教育困難校=略案

細案と略案の違いは?

細案は単元全体の指導計画をすべて記述することです。
単元観、生徒実態、指導観、目標、単元の指導計画、本時の指導計画、板書計画などと単元全体に渡って計画を記述します。


略案
は簡単な単元観、指導観、生徒実態など、本時の授業1時間分の目標と計画を
記したものです。

研究授業をしたくない先生が多数 

 世界には2種類の人間しかいません。研究授業をしたい人としたくない人です。

 みなさんはどちらでしょうか。笑

 Twitterにて現役の先生方に研究授業をしたいかしたくないかを質問したところ、以下のツイートの結果になっています。したい先生が3割、したくない先生が7割でした。

 圧倒的にしたくない教員が多いです。理由は細案を描くとなると半日〜1日かかりますし、略案でも2時間程度はかかります。授業を見てもらうのはいいのですが、準備が大変だからですね。

オススメ書籍

最後に

 今日は「【中学校・高校】校内研究授業のリアルな実態 〜実際はどんなことしてるの?〜」をお伝えしました。

 「研究授業とは」「具体的に授業では何をするの?」「3つの学校での研究授業のあり方」「準備するもの」「研究授業をしたくない先生が多数」の5つのカテゴリーの内容でした。

 私立学校でのリアルな実態をお伝えしましたが公立学校とは違う内容もあったのではないでしょうか。参考になればと思います。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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