こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「教育困難校の授業実態」をお伝えします。
私はこれまで教育困難校(底辺校)・中堅校・スーパー進学校の3つで教鞭を執ってきました。今日はその中の1つ、教育困難校についてお伝えします。
みなさんの学校では授業がきちんと成立されていますでしょうか。「生徒が座って授業を受ける」当たり前のことですが、それができない学校も実はあるのです。

今日は教育困難校の授業はどんなものなのかをお伝えします!大変だったー。笑
生徒層
生徒層は様々で、今回は「頭の良い生徒」「真面目な生徒」「不真面目な生徒」「ヤンキー生徒」「障害を持つ生徒」の5つでカテゴライズしました。

授業実態
「教育困難校で授業は成り立ちましたか?」と質問を受けることがありますが、答えは「はい」と「いいえ」両方です。以下では「授業が成り立つ」と「授業が成り立たない」に分けて授業実態・生徒実態をお伝えします。
授業が成り立つ
上の図にあるように、15%の「頭の良い生徒」と「真面目な生徒」はしっかりと授業を聞きます。「授業をきちんと受けたい」という生徒が多かった印象です。
成績も中堅校で通用するくらいのレベルですし、中には「なんでこの学校にいるの?」と思うくらいとても優秀な生徒がいる場合もあります。これらの生徒のおかげで授業が成り立っています、
授業が成り立たない
15%の「頭の良い生徒」と「真面目な生徒」生徒以外は、「とりあえず卒業できればいい」くらいにしか思っていないため、授業なんかほとんど興味がありません。
教育困難校以外は通常、教室に行くと生徒が座っている状態ですのですぐに授業を始められると思います。しかし、教育困難高でまず教室に行ってすることは、机上の食べ物や飲み物、手に持っている携帯、イヤホンを片付けさせることです。段ボールを敷いて寝ている生徒なんかもいますし、教室から出て行こうとする生徒もいますのでとりあえず座らせます。ここまでで10分くらいかかります。
正直、生徒が座った後も教員は授業どころじゃありません。食事をし始める生徒、ゲームをする生徒、携帯をいじる生徒などたくさん出てきます。
女性の先生や気が弱い先生はかなりしんどいと思います。病んで辞める先生が結構いました。ドラマのごくせんまではいきませんが、それに似たものはあったと思います。
私が取った行動
私が取った行動を2つお伝えします。
①キレる
教員3年目で若かったこともあり、盛大にキレました。激昂したと言った方が適切な日本語でしょうか。盛大に怒鳴り、ドアと教卓を蹴りました。笑
ポケモンではありませんが「効果は抜群だ」でした。普通だったら反発する生徒が出てきてもおかしくなかったと思いますが、素直な生徒が多かったためかそれ以降は上記のように食事をし始める生徒、ゲームをする生徒、携帯をいじる生徒などはほとんどいなくなりました。時々いたのでその度に激昂しました。
顔を見るとわかるのですが、私は体育会でもなければ激昂するタイプでもありません。Twitterの名前にあるように草食系です。笑 それまでは「ほら、◯◯さん、片付けましょうねー」と言って優しく接してましたが、無理だと悟りキレました。
気づいたこと
「叱る」ことが苦手な人やできない人は教員の中にたくさんいます。でも1度やってみると吹っ切れますよ。私はそれ以降キレキャラになりました。笑
②プリント学習
教育困難校での全体授業はなかなか難しいものがありました。上記の「キレる」をしてから、私の授業は少し改善されましたが、教員によっては動物園と化していたところもありました。
一対全体での授業に限界を感じていましたので、ノルマ制のプリント学習を導入しました。公文式のような形です。終わった生徒から前に持ってきて教員が添削するタイプのものです。
面倒くさそうに取り組んでいる生徒もいましたが、できると嬉しそうにしていました。教育困難校だろうが進学校だろうがこれは共通しているのだなと思いました。

口癖は「できないと卒業させんぞ」で、半分冗談半分本気で言ってました。笑
最後に
今日は「教育困難校の授業実態」をお伝えしました。「生徒層」「授業実態」「私が取った行動」の3つカテゴーでした。
なかなか珍しい高校ではなかったでしょうか。皆さん、生徒が授業の開始に座っているだけ幸せですよ!笑少し生徒への期待のハードルを下げると我々教員にも心の余裕ができるのではないかと思っています。ぜひ参考にしてみてください。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

大変そう。。。

大変でしたけど、素直な生徒ばかりでした。
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