こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)の働き方 〜常勤・正規教員の違い〜」をお伝えします。
学校現場では基本的に、専任講師(正規教員)・常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕)・非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)の3種類の勤務形態があります。(都道府県や公立・私立学校によって呼び方が違う場合あり)
この記事では、非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)についてお伝えしていきます!
どんな人が働いているのか、仕事内容、給与面、常勤との違いをお伝えしますよ!
非常勤講師とは
非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)は、フルタイムで働く専任講師(正規教員)や常勤講師に対し、1授業(コマ)ごとの時間契約で主に授業を行う学校教師のことです。(授業以外を行うこともある)
時間給で働くアルバイトやパートタイマーと同じです。
どんな人がいる?
非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)の働き方を選んでいる人には大きく分けて以下の4つのパターンがあります。
①新卒
まずは「新卒」です。
正規や常勤の採用試験に不合格となり、非常勤講師になったパターンです。その後、常勤講師→専任講師(正規教員)を目指す人です。
最近ではあえて初年度に非常勤講師を選び、教師の仕事を見て常勤や正規教員を目指すか考える人が増えているようです。
②再任用
次に「再任用」です。
定年退職後に、再任用された方です。私立学校であれば、定年を迎えた人がその後も非常勤講師として働くことは結構あります。
③結婚している人・子供がいる人
そして、「結婚している人・子供がいる人」です。
結婚や出産を機に常勤や正規教員を辞め、パートタイマーの非常勤講師に働き方を変えた人が多いと思います。
④授業だけをしたい人
次に、「授業だけをしたい人」です。
学級担任業務、分掌、部活、その他の学校業務に携わらず、とにかく授業だけをしたいという人です。1つの学校だけでは1週間の授業数が限られますので、2校〜3校掛け持ちしている人がいます。
⑤個人事業をしている人
最後に「個人事業をしている人」です。
「授業だけをしたい人」に当てはまる部分もありますが、非常勤講師+個人事業をしている人です。年々増えている働き方で、30代以降の世帯持ちの人が行っている場合もあります。
ここ数年、世間では「働き方改革」と言われていますが、実際の学校現場ではほとんどされていません。されていても亀のように遅い場合が多いでしょう。
それに嫌気が差して正規教員を辞めた方も多いのではないでしょうか。
個人で稼げる時代になってきましたからね!
主な仕事内容
それでは、非常勤講師の主な仕事内容を見ていきましょう。
①授業
基本の仕事は「授業」だけです。
授業と言っても生徒の前に立って教えるだけでなく、授業に関する業務全般です。教材研究、定期考査の作成、採点、成績処理や出欠席の管理を行います。
コマ数(授業数)は学校経営状況やその人のライフスタイルによりますが、5コマ〜20コマの人が多いのではないでしょうか。
週に1日勤務〜週5日勤務までそれぞれです。採用ページにコマ数が記載されていることもあるので自分のライフスタイルに合った働き方をすることができます。
②掃除
次に「掃除」です。
これはとても稀なケースですが、清掃指導を任せられることがあります。学校との契約がコマ数ではなく、時間で区切られている場合は清掃指導を任せられることがあります。
新卒の先生が生徒との関わりを勉強する目的で任せることがあるようです。
③部活動
最後に「部活動」です。
これも珍しいケースですが、部活動を任せられることがあります。第1顧問ではなく、第2・3顧問や外部コーチという立ち位置で担当することがあります。
給与
上記の仕事内容と合わせて見ていきましょう。
①授業
コマ数(授業数)×時給=給与 になります。
実際のところ、時給は2000円〜3000円が多いのではないでしょうか。その人の経歴や能力に応じて時給は大きく変動します。
偏差値65以上の某大学の准教授の方が非常勤講師で来られていましたが、時給1万円ほどだったケースもあります。
〜例〜
週コマ数:15
時給:2,500円
月給:150,000円
②掃除
残念ながら、掃除に手当てはありません。時給に含まれることが多いでしょう。
③部活動
専任講師(正規職員)と常勤講師は学校によりますが、部活手当ては5000円程度です。しかし、非常勤講師の場合は10,000〜25,000円ほどだと思います。
以前勤めていた学校では非常勤講師が部活顧問をしていたことがあり、私はその部活の第一顧問でしたので部活会計を算出する時に知り得た情報です。他の部活の状況も情報交換していたので上記の金額の幅と記述いたしました。
④賞与
賞与は、支給される学校・支給されない学校があります。
私立では学校の経営状況(財政状況)によりますし、公立では働く時間数によって変わるそうです。
非常勤と常勤の違い
①給与
時間給の非常勤講師は常勤講師・専任講師(正規教員)よりは、その他の手当てや賞与がありませんので、給与は圧倒的に低いです。
しかし、常勤講師・正規教員の基本給に対する時給よりは高いです。
②福利厚生
専任教員や常勤講師なら公立学校共済や私学共済に加入できますが、非常勤講師はほとんどの場合加入できません。
しかし、週29時間以上勤務の場合や部活動の顧問になる場合は共済に入ることができることもあります。
③契約
非常勤講師だけでなく、常勤講師にも当てはまることですが、基本的に契約更新は1年ごとです。勤務態度や授業の質等によっては更新されない場合があります。
待遇面はしっかりと採用担当者に確認した方がいいですよ!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)の働き方 〜常勤・正規教員の違い〜」をお伝えしました。
私は「非常勤講師+個人事業」を今後目指したいと思っています。ガイドラインがあってもほとんど変わらない部活・働き方が変わらない学校教員のあり方など鑑みて、縛られる働き方から買いほす荒れたいと思っています。ま、人それぞれなんで!!!
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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