こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】GW(ゴールデンウィーク)明けの学級経営」をお伝えします。
学級開きから1ヶ月後にやってくるGW。
休みは生徒にとっても教員にとっても嬉しいことですが、学級経営を考えると、せっかく軌道に乗ってきたものが一旦リセットされるのでもどかしいですよね。
今日はそんな「アフターGW」の学級経営をお伝えします。
み!て!ね!
GW明けにする3つのこと
①黄金の3日間をもう1度
4月の学級開きから3日間を「黄金の3日間」と呼ぶことはみなさんご存知でしょう。
生徒が学級担任の話を最も聞く3日間ですのでそのように呼ばれることがありますが、そこで学級担任が学級の経営方針や生徒への熱い想いなどを伝えます。
しかし、5月の大型連休(GW〔ゴールデンウィーク〕)で、生徒はほとんど忘れています。
したがって、、学級担任は改めて生徒に「学んで欲しいこと」「気づいて欲しいこと」「感じて欲しいこと」「成長して欲しいこと」などを伝える方が生徒に”入る”でしょう。
もちろん毎日ホームルームで担任の熱い想いを伝えても良いと思いますがそんな先生はほとんどいません。生徒の立場になって考えると、暑苦しいだけでしょう。
そのため、学級担任の思いを伝えるのは年に数回しか来ません。その1つのビッグチャンスがGW明けです。
改めて、「黄金の3日間」をしましょう。
・黄金の3日間
・GW明け
・夏休み明け
・冬休み明け
・体育祭や文化祭などの行事後
・学級締め日
②生徒観察
「4月・5月は生徒観察強化月間」です。
よーーーく生徒を観察し、それ以降の学級経営を少しでも楽な方向に持っていくベースを作る大切な月です。
生徒はまだまだ学級担任の言うことを聞く月間ですので、どんどん指導対象のものには突っ込んでいきましょう。
4月・5月でうるさく言わないと、
この担任ちょろいなー
何も言われないしなー
と思われるので、それ以降かなりしんどくなります。
9月にいきなり注意しても「いまさらかよw」と思われるだけですよ。
したがって、「4月・5月の生徒観察強化月間」で、気づいたことはすぐに突っ込めばいいんです。
スカート丈!
化粧!
遅刻!
4月・5月に、「この人うるさいなあ」と生徒の思われたらもう4月・5月は御の字だと思います。
若い先生の中には「生徒に嫌われたくない!」と思ってしまい、注意できない人がいるでしょう。気持ちはとてもわかりますが、嫌われることより教員として不甲斐ない自分が嫌になるようになります。
生徒の体調面や精神面の確認もしなければいけません。ホームルーム中、朝読書中や朝勉強中に生徒の顔を見ましょう。詳しくは下の「生徒のこんな様子は要注意」の記事をご覧ください。
③いつも通り
GWや大型連休明けは、久しぶりに会う生徒に対していつもよりエネルギッシュになりがちです。
しかし、そんなの長続きしないので「新しい姿」より「いつもの姿」を見せた方が良いでしょう。
いつもの姿を見せて「安心感」を与えることも学級担任の大切なことだと思います。
もちろん「4月に学級経営うまくいかなかったから新しい自分で行こう!」と気合を入れてもいいと思いますが、それを1年間継続できなければ”ブレ”を嫌う中高生には煙たがられることがあるでしょう。
教員は「担任、今日は機嫌が良い・悪い」「担任、今日は調子が良い・悪い」と生徒に思わせると、生徒は担任に気を遣ってしまい、それがストレスになって学級が乱れてきます。
これね、私の失敗です!
話は朝のSHR? 帰りのSHR?
みなさんは、「朝のSHR」と「帰りのSHR」のどちらで話をするでしょうか。
これは学級担任をしていれば悩む問題だと思います。どっちのSHRで言えば生徒に”入る”かを考えますよね。
おそらく模範回答は「雰囲気や話の内容による」でしょう。
それではこの2つを見ていきましょう。
雰囲気による
ホームルームで生徒の前に立つと、その日の生徒の状態(雰囲気)がある程度わかります。
「話が入る雰囲気」
「元気な雰囲気」
「集中していない状態」
「疲れている状態」
などを感じることができます。
その雰囲気によって、話の内容を変えることがあります。
「今日はこれを言おう!」とホームルームに行っても、雰囲気が良かったり悪かったりしたら言わないことも多々あります。
つまり、雰囲気による出たとこ勝負なのです。
話の内容による
「登校に関しての注意喚起」は朝のSHR、「明日の予定に関しては帰りのSHR」で言うことが一般的でしょう。
しかし、朝と帰るのSHRのどっちで生徒に伝えたらより理解させられるかという内容もあります。
ここで1つ質問です。
「人間関係の乱れ」について話をする場合は「朝のSHR」と「帰りのSHR」どちらでしますか?
シンキングタイムスタート!!! 5・4・3・2・1 終了!
先生によって意見は様々でしょう。
「朝は時間がないから帰りにする」
「帰りは生徒が帰る気満々で話を聞かないから朝にする」
「問題が起きたタイミングによる」
このような意見が多いでしょう。
私の場合は朝のSHRで話をしていました。
理由は、早く問題の芽を摘みたかったからです。帰りに言おうと思った日に、人間関係の問題が起きたら嫌ですよね。
もちろん、帰りのSHRまでにそのような問題が起きたら、下校前のSHRにて言うこともありました。
生徒の問題は生物(ナマモノ)なので、起きた時や起きそうな時に早めに伝えたほうが良いと思っています。スピード勝負+場面指導が大切ですよね。
「1週間前から教室が汚い」なんて言いませんよね。気づいた時に指導しないと、どんどん基準が下がっていきます。
最後に
今日は「【中学校・高校】GW(ゴールデンウィーク)明けの学級経営」をお伝えしました。
4月で学級経営がうまくいかなかったとしても、GWでリセットされています。
また新しい気持ちでがんばりましょう!
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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