こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】修学旅行の引率 〜海外編(アメリカ・インドネシア)〜 教員の仕事」をお伝えします。
学校行事の中でも、1番大きな学校行事といっても過言ではない修学旅行。
生徒は浮足立ってふわふわしますが、教員は心配や不安でそわそわおどおどします。正直、修学旅行の引率は大変なことが目に見えているので正直行きたくありません。笑
私は海外(アメリカ・インドネシア)に3度(語学研修を含む)・国内(京都・沖縄)2度修学旅行の引率を経験しています。
本日は、私が経験した国外(アメリカ・インドネシア)の修学旅行についてお伝えします。引率する立場として注意すべきことやこれしておいたほうが良い!ということをお伝えします。
海外の修学旅行の引率はかなり大変ですよね!
修学旅行の季節
全的に修学旅行は、季節に関係なく1年を通して実施されています。
地域や学年、修学旅行先によって時期が異なりますが、1番多い時期は10月〜12月と言われています。特に10月は暑すぎず寒すぎない気候ですので、最も集中する時期です。
2番目に多い5月〜6月もその理由となるでしょう。
私は海外の修学旅行(インドネシア・アメリカ)に2度引率していますが、インドネシアは6月、アメリカは10月に行きました。
日本は暑すぎず寒すぎない気候でしたが、海外はそんなこともなくインドネシアは暑く、アメリカは寒かった覚えがあります。
学級担任としてはいわゆる「魔の6月」や「魔の11月」の修学旅行は学級経営の観点から見てありがたいですよね。
海外引率時の最も重要な仕事
引率をする時の最も大切な教員の仕事は1つは「事件や事故なく無事に終了すること」でしょう。
そのため生徒を守るためにはかなり神経を使います。
草食動物並みの視野と伝説の投資家であるジム・ロジャーズ並みの勘の鋭さが求められます。海外でのバス移動や空港での自由時間などで乗り遅れたり迷子になったりしてしまったりしたら、教員はパニックになります。
国内であれば、言葉が通じるので中学生や高校生であれば周りの人に聞けば良いですし、日本は比較的安全な国ですので大丈夫でしょう。
しかし、言葉の壁は想像以上に高く、迷子の放送も英語ですし生徒が場所を訪ねる時も英語です。優秀な学校であれば問題ないですが、話せない生徒は何もすることができません。
さらに安全性を考えたら日本よりは劣るでしょう。したがって、血眼になって探します!
おすすめの修学旅行の裏技
アメリカ修学旅行を引率した時に学年で取り組んだことですが、その名も「全員同じ服作戦」です。
学年で同じ色のトレーナー・スウェット(教員は同じデザインで別の色)を購入し、行き帰りの移動の時はそれを着るようにしました。
1番神経を使うのがやはり移動です。別のバス・電車・飛行機などの公共交通機関に乗ってしまうと取り返しがつきません。
「制服であれば見分けつくんじゃないの?」と思うかもしれませんが、修学旅行のハイシーズンには他の学校と同じ公共交通機関を使うことがあるのであてになりません。特徴的な制服の場合は制服でもいいと思います。
しかしアメリカの修学旅行の場合は12時間程度飛行機に乗っているため、制服の場合は居心地が悪いですし、女子生徒はスカートですので気を使うでしょう。
そして、この「全員同じ服作戦」の1番いいところは、入国審査が非常に楽であることです。最初に教員が「同じ服を着ているのは私たちの学校の生徒です」と言っておけば審査がとてもスムーズになります。これはもはや魔法です。
入国審査で聞かれる定番の質問である「How long will you sたy?」や「Where will you visit?」など、聞かれることはほとんどありません。パスポートを見せて、カメラを見て、指を置いて終了になるでしょう。
初めて海外の引率をしたのはインドネシアでしたが、入国審査でうまくいかなかった生徒が別室に連れて行かれ、全体が予定より大幅に遅れたことがあるのでそれを防ぐためにも「全員同じ服作戦」はかなり良いと思います。
生徒の安全と教員の負担軽減につながります!!ぜひご活用を!
アメリカで短いスカートはあまり良い印象ではないのでそういった観点からも制服は避けました!
滞在中はホームステイ
インドネシアとアメリカ両方での修学旅行の滞在中は生徒も教員も全員ホームステイでした。
学校のプログラム以外は各家庭に丸投げするため、教員が状況を確認するために家庭訪問することも基本的にないと思います。パーティ等で状況を聞いていました。
教員はずっと遊んでいました。街を散策したり、ホームステイファミリーと出かけたり、今なら問題になるお酒を飲みに行ったりとかなり自由でした。
修学旅行の事前指導
先に言っておきます。
海外の修学旅行の事前指導はとてもとてもとても大変です。上記の「教員の最も重要な仕事」にもあるように「事件事故なく無事に修学旅行を終わらせること」が第一優先です。
そのためには教員の指導だけでは難しいと思います。やはり生徒の協力が必要になるので、嫌われようが煙たがられようが事前指導はかなり強めに行っていた記憶があります。
事前指導の内容は日程の確認、英語の練習、入国審査の練習、ホームステイファミリーへのプレゼント作成、全体で行うパーティの催し物の準備などでした。
気になる海外修学旅行の引率手当
実際のところ海外修学旅行の引率でどのくらい手当がもらえるのか見ていきましょう。
最初に言っておきますが学校によって全然違います。
私が勤めていた学校は、以下のような金額でした。
・準備金 10万円
・引率手当 10万円
準備金は、パスポート取得費用・風疹麻疹の抗体検査・予防接種・ラゲージ購入費・その他必要経費を賄うためのお金です。そして、引率手当は1日15000円程度でした。アメリカの修学旅行は5泊7日でしたので10万円程度でした。
公立学校は「学校職員の特殊勤務手当」で5100円と決められているみたいですが、私は私立高校でしたので海外の場合少し高かったのかもしれません。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】修学旅行の引率 〜海外編(アメリカ・インドネシア)〜 教員の仕事」をお伝えしました。
24時間体制の修学旅行は教員の仕事の中でも1番体が疲弊します。とてもとても大変ですが、朝から夜まで、生徒と接する時間が長いため普段見ることができない面まで見れる良い機会ではないでしょうか。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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