私立学校特有の仕事

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「私立学校特有の仕事」をお伝えします。

私立学校と公立学校では業務内容が違います。逆もまた然りでしょう。今日は私立学校が多く取り組んでいる入試業務を中心にお伝えします。

草食系高校教師
草食系高校教師

公立学校の業務内容と少し重複している点もありますがぜひご覧ください。

入試業務

 入試業務は夏休み明けから本格化し、教科の問題の作成を中心に毎週会議が行われるくらい慎重に進みます。特に、入試問題作成には多くの時間を費やします。ミスは許されませんし、その問題が「学校のレベル」や「学校の評価」に直接つながるからです。それでは具体的な業務を見ていきましょう。

学校訪問

 学校によっては入試広報部があり、その部署が学校訪問(小学校や中学校へ)しますが、入試広報部がない場合は教員が割り振られた学校に行くことになります。1人2〜5校程度割り振られますが、直接担当者と連絡を取り、児童生徒の受験校を聞いたり、募集要項を持って行ったりと営業のようなことをします。

入試問題作成

 5教科(国語・数学・理科・社会・英語)の教員が問題を作成します。
 教科で問題作成→(中間)管理職確認→訂正→教科で問題作成のサイクルで、訂正や。開始から完成までに半年くらいはかかります。

入試問題が完成するまでの流れ
  • STEP1
    個人で問題作成

    *大問ごとに振り分けられ、夏季休暇中の宿題です。

  • STEP2
    教科会議
     

     個人で問題を作成して、それを教科内で確認します。英語の高校受験であれば、問題で使われている単熟語や文法が本当に中学校で習う範囲なのかを確認しながら1問ずつ丁寧に確認します。また、文字の大きさ、字体、行間、段落等をきれいに整える必要があります。
    *ここが1番時間を要します。

  • STEP3
    教科外教員確認

     
     教科内で作成した問題を教科外の先生((中間)管理職を中心に)に確認してもらいます。訂正や疑問があれば再度教科会議を行い、修正して再度確認をしてもらいます。このサイクルを繰り返します。

  • STEP4
    印刷


     印刷は業者にお願いする場合がほとんどだと思います。印刷の日には教科主任が印刷会社を訪問し、確認しながら行います。

  • STEP5
    完成

入試当日業務確認

 入試当日までに数回に分けて流れを確認します。受験生来校から帰るまでの流れを細かく確認しますが、来校後の注意事項の文言や試験前と試験後の試験監督が連絡する文言など、一語一句統一していきます。「あの教室では連絡があったのに」や「言われていない」といったことがあると不公平になってしまい学校の信用がなくなってしまうためです。
 さらに、試験監督中の特別な対応(受験生の体調不良・トイレ途中退出・天災など)を何度も確認し、対応の統一を図ります。

入試試験監督

 試験監督前の約10分前に本部に集合し、一斉に試験会場に向かい全員同時に入室します。受験生が持参した資料を見る時間に差があると不公平になるため同時に入室としています。

 入室後は全員着席していることを確認し、試験5分前に1人ずつ問題を配布します。チャイムが鳴った直後に開始の合図を行い、試験中は試験監督が持っている顔写真と名前が載っている表を見て1人ずつ本人であるかを机間巡視して確認します。

 試験監督は2人体制で行い、前に1人後ろに1人となります。質問がある場合やトイレ退出の場合は必ず1人が本部に連絡したり途中退出者を連れて行ったりします。

採点・入力

 採点業務は受験者数にもよりますが2日〜3日かけて行います。大問ごとに採点し、ミスがないように5重チェックくらいします。試験店や試験自体の開示をしているかどうかも関係しています。
 採点後には入力を行いますが、これも同様に5重チェックくらいします。

面接・入力

 「推薦試験受験者のみ面接をする学校」や「全受験生面接する学校」、又は「面接なしの学校」等様々ありますが、私は全受験者面接する学校で勤務をしたことがありますので、そこでのお話をします。

 2日間、9時〜16時頃まで、20分刻みで面接をしました。案内担当、面接担当と本部担当に分かれ、業務を行いました。面接の質問内容はある程度決まっており、基本的にその質問をしますが受験生の様子を見て質問を変えたりもします。面接試験終了後には、採点項目の点数を入力します。合否会議の判定資料になります。

合否判定会議

 面接試験後に行われます。判定資料としては学力試験の点数と面接試験の点数を合わせたものになります。会議の内容としては、成績や面接点が著しく悪かった生徒の状況確認です。試験監督中の様子や面接中の様子の説明を担当者から聞き、合否の判定をします。

パンフレット・ポスター作成

 学校紹介のパンフレット・ポスターを作成します。業者にすべてお願いをする場合がありますが、私が勤務していた学校は職員で全て作ることになっていました。

 流れとしては、レイアウト作成→写真撮影 →文言作成・確認(校長挨拶・募集要項・部活動紹介など)→デザイン作成→職員確認→印刷の順で行っていました。

学校案内・学校説明会

 受験生・受験生の保護者・小学校の先生・中学校の先生・塾の先生方を対象に学校案内や学校説明会を実施します。来校される場合と訪問する場合がありますが、教育内容の説明、学校行事の紹介、学校の設備紹介等、学校を売り込む大切な場になります。

 10月以降、平日や土曜日に「◯◯中学校◯名来校」と近隣の学校から訪問することがあります。

オープンスクール

 夏休み以降に数回オープンスクールが実施されます。全体会→授業体験や部活動体験という流れが多いと思いますが、学校の様子や雰囲気を受験学年の児童・生徒に知ってもらう大切な機会です。学校側は良い印象を持ってもらいたいと授業内容や学校内のレイアウトに力を入れています。

最後に

 今日は「私立学校特有の仕事」をお伝えしました。公立学校にはない仕事が多かったのではないでしょうか。特に、入試業務には全職員が力を入れて取り組みます。公立学校にはないことだと思いますが、生徒募集に失敗したら教員を減らす必要がありますし、給与が減ることがあります。

 逆に、成功したら増えることもありますので、それをやりがいとしている人もいるでしょう。私が勤めていた学校は年々入学者数が増えていったためか、1年目と最終年とでは賞与の額が倍くらい違いました。

 公立学校と私立学校で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。ありがとうございました。

肉食系高校教師
肉食系高校教師

私立はビジネス脳が必要だよね

草食系高校教師
草食系高校教師

マーケティングの知識も必要になりますよね。

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