こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】教材研究をルーティン化する 〜文法とリーディングの授業準備」をお伝えします。
みなさん、1授業の教材研究にどのくらいの時間を費やしていますか。
【教科書で学ぶ英単語の数の推移】
— 草食系高校教師✖️ブロガー✖️英語授業アクティビティクリエーター (@soushokuteacher) August 22, 2021
◯ゆとり世代
中学校 約900語
高校 約1300語〜1800語
◯ゆとり世代後〜2020年
中学校 約1200語
高校 約1800語
◯2021年〜
小学校 約700語
中学校 約1600語〜1800語
高校 約1800語〜2500語
上記のXのポストのように、小中高で学習する英単語が増えています。また、学習カリキュラムが増えていることもあり、教員の負担は大谷翔平が上げるバーベルくらい重くなっています。
教材研究は無限にすることができるため、「ここが足りない」「ここはどうやって説明しよう」と何時間もかけたり、持ち帰り仕事をしたりしている先生も珍しくはありません。
いいですか!!!毎回真面目に考えていたら、体がいくつあっても足りませんよ!!!!
「生徒にわかりやすく教えたい!」は教員であれば万人が持っているマインドセットですが、わかりやすく教えるための犠牲は最小限に抑えたほうが良いと思います。
ワークライフバランス!!
さて、今日は「無理しない程度に教材研究をする」をテーマに授業準備をルーティン化する血鬼術を
授業準備をルーティン化するために
まずは「授業準備をルーティン化するために」を見ていきましょう。
授業準備をルーティン化するためにはズバリ、授業をルーティン化する必要があると思います。
生徒は飽きひん?
飽きひんどころか、ひんひん言うくらい忙しいルーティン内容にすればいいの!
授業のルーティン化はマンネリ化につながる可能性はありますが、私は「安心感」を与えるほうが大きいと思います。
生徒は「この活動が終わったらあれやるんやろなあ」と先を見据えて授業を受けることができ、ストレス軽減にもつながるかもしれません。
しかーし、4単位授業×35週(年間授業週数)を毎回毎回同じ流れで進めていたら安心感ではなく、それこそマンネリ化になってしまいます。
千鳥の同じ漫才を100回見たら流石に飽きますよね!
私はマンネリ化にメスを入れて腫瘍を取り除くために、「アクティビティ」を実施するようにしています。
このアクティビティは以下のような学習文法項目に沿ったものをはじめ、ペア・グループ・クラス全体で楽しめるような活動をするようにしています。
ルーティン化した授業では「安心感」を、アクティビティでは「ワクワク感」を、与えられるような授業展開を私は目指しています。
ルーティン化の内容
それでは次に「ルーティン化の内容」を見ていきましょう。
今回は中学校3年生の英語を題材にしてお伝えします。中学校の英語は学習文法とリーディング文が教科書見開き1ページあるので、私は授業を文法とリーディングそれぞれに分けるようにしています。
それでは具体的に見ていきましょう。今回はデジタル教科書がない体でお伝えしますね。
文法
まずは文法を見ていきましょう。
教材研究で作成するものは以下の通りです。
それぞれの項目で使う例文はchatGPTなどのAIで作ったり、巻末に載っているものを使ったりすると時間を大幅に節約することができます。
授業スライドや授業アクティビティはこのページに100個ほどありますのでご活用ください。
ぜひ使ってね!!
リーディング
次に「リーディング」です。
作成・準備するものは以下の通りです。
それではそれぞれどのように準備するか見ていきましょう。
①単語ワークシート
まずは「単語ワークシート」です。
このワークシートはシンプルに「単語・品詞・意味」がわかるようなものを私は作っています。中学校の場合は指導書があると思うので、その中に入っている単語をコピペすれば完成です。
エクセルで枠を作っておいて、あとはコピペすれば1分もかからないと思います。
高校でデータがない場合、ベタ打ちしてください!!!それか、教科書PDF化→文字化が早いです。
②読解ワークシート
2つ目は「読解ワークシート」です。
私は1枚完結型の読解ワークシートを作っています。なぜかって?
進めやすいからだよ!!!
みなさんはワークシートを作るタイプですか。それとも生徒がノートを使うタイプですか。
— 草食系高校教師✖️ブロガー✖️英語授業アクティビティクリエーター (@soushokuteacher) March 25, 2023
このポストのようにワークシート派が多いようです。
さて、準備には極力時間をかけたくないので簡単に行います。
教科書データのコピペが正義。
私は他に、自作のディスコースマーカーを確認するようなものや問題の根拠を書く場所を作っています。
あのね!わざわざオリジナルのものを作るから時間がかかるの!基本的にはコピペでいいの!
③視覚教材
3つ目は「視覚教材」です。
視覚教材は、授業で使う上記で紹介したワークシートと本文内容で出てくる固有名詞の画像や授業内容の動画です。
ワークシートはそのままスクリーンやモニターに映せば、板書する必要がなくなります。あとは、画像や動画ですが、画像はgoogleやyahoo(usa)などの検索エンジンにかけ、動画はYoutubeで探します。
視覚教材は顔を上げるきっかけになるので多用しています。
まとめ
それでは最後にこの章の「まとめ」を見ていきましょう。
まずはリーディングのワークシートをテキスト情報ではなく、ビジュアル情報で見ていきましょう。
私はこんな感じのワークシートにしています。
そして、教材研究ルーティンを時系列で見ていきましょう。
ここでは比較的時間がかかるリーディングの授業準備を見ていきましょう。
- 単語ワークシート作成
*発音・コロケーション・接頭語・接尾語・類義語・対義語等確認
- リスニング問題貼り付け
*根拠の場所をチェック
- キーセンテンス貼り付け
*日本語訳の確認・類似文の準備など
- Q&A / TF問題貼り付け
*根拠の場所をチェック
- ディクテーション貼り付け(空欄作成)
*発音確認
- チャンクシート貼り付け
*日本語訳確認・発音確認(音読のため)
オススメ書籍
それではオススメ書籍を紹介します。
最後に
今日は「【中学校・高校】教材研究をルーティン化する 〜文法とリーディングの授業準備」をお伝えしました。
十人十色という言葉があるように十人十授業です。教員の数だけ様々な授業スタイルがあります。教員が生徒に身につけさせたい能力、生徒のレベル、学校の雰囲気、クラスの雰囲気、学校の狙い、教科の狙いによって授業スタイルは変わるでしょう。
しかし、「生徒を成長させる」という軸は全教員共通だと思います。
ぜひ、授業に関して情報共有しましょう。
本日は以上です。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。その他の記事がたくさんありますのでぜひご覧いただければ幸いです。
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