【中学校・高校】学級経営における清掃(掃除)指導の重要性 〜教員の役割とは?〜

学級経営

こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】学級経営における清掃(掃除)指導の重要性 〜教員の役割とは?〜」をお伝えします。

「清掃指導…だる…」と思ってるあなた。あなた、あなたですよ!!

とても気持ちがわかります。

しかーし、「掃除は学級経営の要」と言っても過言ではないくらい重要です。

それではなぜ重要なのか一緒に見ていきましょう。

草食系教師
草食系教師

学級で問題がなければ早く帰れますよ!!!!!

清掃は学級経営のカギ

 それでは最初に「清掃は学級経営のカギ」を見ていきましょう。

 みなさん、「教室の乱れは心の乱れ」という言葉はご存知でしょうか。「教室が乱れていれば(汚かったら)生徒(教員)の心が乱れる」という意味の言葉です。

 心の乱れが起きると、服装の乱れや素行不良につながり、教室全体が落ち着かなくなるということです。つまり、学級崩壊につながるという含みがあるのでしょう。

 学級崩壊すると教員側はとても辛いと思います。生徒をコントロールできない辛さもありますが、周りの教員の目が実はかなりのストレスになるんですよね。

 ぜひそれを回避するためにも草食さんに騙されたと思ってこの「清掃指導」をシャキッとやってみてください。

 「身の回り(環境)を整えることは心を整えることになる」という観点から、様々な場所でも取り入れられています。

 お坊さんの1日は掃除から始まりますし、非行少年の更生プログラムや交通違反の更生プログラムにも掃除が含まれている事例もあるようです。

 実際に効果があるため、行われているのでしょう。

勝負は4月

 次に「勝負は4月」を見ていきましょう。

 学級経営には「黄金の3日間」との言葉があるように、何事も最初が肝心です。4月に注意するのと10月に注意するのとでは高低差ありすぎて耳がキーンとなるくらい生徒の理解度(動くか動かないか)が違います。

 4月、それも最初の最初が超重要です。この時期が「クラスの掃除の基本」を示す場所になります。嫌われようが何されようが、今後の1年のためにもここは厳しく口うるさく言っていかなければいけませんよね。

私は黄金の3日間で、「このクラスは掃除にしっかり取り組む」と宣言してしまいます。

教員の清掃指導のタイプ

 それでは「教員の清掃指導タイプ」を3つ見ていきましょう。

①放任型

 「掃除しっかりやってくれよー」と言って、全てを丸投げするタイプです。

 このタイプには2通りの教員がいるでしょう。

狙いがある教員

 「自主性を育てる」という意味を込めて生徒に丸投げ(任せる)教員です。

 しかし、4月の最初に丸投げする教員は皆無です。ある程度基準を作ってから生徒に任せる方が10割でしょう。

 4月〜5月にかけて徹底して清掃指導を行った指導の賜物です。それが学級の生徒に根付き、生徒だけで行っても教員がついた場合と遜色ない状態になります。

草食系教師
草食系教師

4月5月は大変ですが、後は楽になります!

嫌われたくない教員

 「嫌われたくない」が全てを上回って、しっかりと清掃指導をしない教員です。

 形式上(清掃時間)は掃除をしておいて、生徒よりも教員が頑張ってしまうタイプです。

 その1年間ならいいのですが、次の学年に上がった時の担任(私)は地獄でした。

私「掃除するぞー」
生徒「先生してよー。前の担任は1人でしてたよー」

 こんなやばいやり取りから1年がスタートしたのを今でも鮮明に覚えています。

 みなさん、次の学年の教員を考えて指導しましょう!

②師弟同行型

 教員と生徒が同じことをするタイプです。つまり、教員も生徒と同様に掃除をすることです。

 私はこれはとても大切だと思ってるのですが、教員が掃除をすることで「掃除は徹底的に行う」という姿勢を見せることができます。ただ、教員だけが一生懸命掃除をするのではなく、あくまでも生徒メインで行うところがポイントです。

 「口だけじゃなくて手も動かして!」「早く綺麗に床掃いた方が勝ちな!ヨーイドン!」と生徒が動くような声掛けも必要になります。

 指示だけを出す教員よりは手伝って一緒に掃除をする教員の方が信頼を築けると思っています。

 生徒は意外と見てますからね。

溜まったゴミを捨てにいくことがあると思いますが、生徒に混ざってジャンケンをすると盛り上がりますよね!

指示のみ型

 指示だけを出して、ただ見ているタイプです。

 その教員の性格や立ち位置があるので、否定はしませんが、「◯◯、そこちゃんと掃いてくれよー」「ちゃんと拭いたかー」と口だけを動かすのはあまり良くないと思っています。

 経験則ですが、このタイプだと「教員が見ていない時はしない生徒になる気がします。。

 あくまでも経験則!!!

掃除の教育的効果

 それでは「掃除の教育的効果」を2つ見ていきましょう。

 ここでは真面目にお伝えしますね!

①協調性を養う

 掃除は当番制で、曜日ごとや週ごとに変わるところが多いのではないでしょうか。そして、列ごとや班ごとに行うと思いますが、そのグループのメンバーと協力することで協調性が養われると思います。

 「文化祭や体育祭は教育的効果絶大!協調性養う!一致団結!」と言う人がいますが、掃除も一緒です。クラス全体での活動がグループになっただけであり方は一緒です。

 教室掃除では文化祭や体育祭同様にそれぞれ役割があります。黒板を消す人・床を掃く人・机を運ぶ人・窓を拭く人などがいます。

 「日々の指導が学校行事につながる」と言うのはこういうところなんですよね。

②公共心(公徳心・道徳心)を養う

 公共のマナーを守る公徳心や公共のためを思う公共心、善悪を判断する道徳心を育てることができるのではないでしょうか。

 コロナウイルス関連のニュースで「トイレットペーパーの買い占めにより在庫がなくなり、コンビニや公共施設にあるトイレットペーパーの盗難」がありましたが、公共心(公徳心・道徳心)の欠如によるものですよね。

 また、スシローペロペロ事件も公共心(公徳心・道徳心)の欠如による奇代の愚行ですが、モラルを養うことにも掃除は大いに役立つのではないでしょうか。

実践例

 私が掃除の時に行っている技をお伝えします。

  • 生徒と一緒に掃除をする
  • 掃除をしながら声かけをする
  • 音楽をかける
  • 生徒下校後に掃除をして、基準を示す

 最後の「生徒下校後に掃除をして、基準を示す」に関して、「は?そこまでする?」と言う人もいるかもしれません。

 しかし、次の日に生徒登校した時に「これがこの教室の基準だよ」を示すことができますし、何よりも心の乱れを極力減らすためです。

 え?なぜここまでするかって?? 早く帰りたいからだよ!!!!問題起きると生徒と面談して保護者呼んで教員間で相談しなくちゃいけないからだよ!

 早く帰りたい。。

最後に

 今日は「【中学校・高校】学級経営における清掃(掃除)指導の重要性 〜教員の役割とは?〜」をお伝えしました。

 ぜひ明日の掃除から始めるのはいかがでしょうか。4月や5月じゃなくてもいいんです。明日から明日から!!

 みなさんの気づきになればと思っています。本日は以上です。ありがとうございました。

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