こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【高校】高2の科目選択は超重要 〜生徒に失敗させないために学級担任ができること〜」をお伝えします。
科目選択失敗した…
生徒からこのような声を聞いたことはないでしょうか。
他にも「数Ⅲ履修してないから◯◯大学受験できない…」「理系選択したの失敗した…」など、高3になってから後悔する生徒が毎年います。
正直、失敗したのは自己責任だと思います。
しかし、しっかりと「自己責任だからな」と言えるところまで教員が生徒に落とし込めたかどうかが大事なところです。。生徒の人生を大きく左右する高2の科目選択ですので、慎重に行いたいところですね。
稀に、進路選択が迫られたときに「必要な科目を履修していない」とクレームを言ってくる保護者がいるので気をつけましょう!
科目選択の流れ
それでは科目選択の流れを見ていきましょう。
- 10月教務部長・進路指導部長からの説明
- 10月〜個人面談
- 12月科目選択表提出
実施される時期は学校によって異なると思いますが、教務の処理(人数の管理・次年度開講科目〔開講科目による講師の配置〕があるため高2の年内には生徒が科目選択表を提出できるように計画を立てていると思います。
教員がしてはいけないこと
文理選択や科目選択をする時に、教員が絶対してはいけないことがあります。
それは「安直なアドバイスをすること」です。
よく文理選択や科目選択の時期になると「私はどの科目を選択した方がいいですか?」と生徒から必ず質問されます。
その時に「◯◯大学受験するなら化学が必要だから取ったら?」や「評定平均値重視しているなら苦手な英語外して別な科目取ったら?」などというアドバイスをするのは、実は非常に危険なのです。
アドバイスをして、高3になり実際に授業を受けてから「やっぱりこの授業無理。必要ないし。先生に言われた通り履修したのに!!」ということが毎年起きます。
最悪な状況としては「生徒から相談→保護者からクレーム→履修変更」が最悪な絵なのでこれはどうしても避けたいところです。
したがって、安直なというよりもアドバイス自体を避けた方がいいかもしれません。
しかし実際のところ、ほとんどの生徒は平均台の上に片足で立っているくらい進路に対してフラフラしていますので、教員にアドバイスを求めて相談に来ます。
その時に必ず「私は今考える最良の選択を一緒に考えるけど最終的には自分で判断すること。書類提出後の履修変更は認められませんよ」と一言伝えておくとトラブルを避けることができると思います。
これは相談される教員だけでなく、履修を統括している教務や深く関わる学年教員が繰り返し強く伝えていくしかありません。
先を見据えて!!!!!!!!!!この手のトラブル多い!!!!!
後悔しない科目選択のために
私はこれまでに高校3年生の学級担任を3度経験しました。
私が進路選択に失敗した経験があるので、生徒には失敗して欲しくないという気持ちが人一倍強いです。
従って、私は以下のようなことを伝えるようにしています。
①科目選択は自己責任
②履修変更は不可能
③先の先まで考えること(第1〜第5までの志望校の入試科目・志望校の推薦基準など)
④人生の分岐点であること
⑤様々な先生に話を聞いてみること
後悔させないための取り組みを!!!
科目選択を学校行事にする
科目選択は人生の分岐点のようなものです。
それくらい生徒にとっては重要なことですので、生徒が他の先生方と話をする機会を作った方がいいと強く思います。
学級担任は、基本的に1つの学部学科しか知らないので、アドバイスの角度がどうしても狭くなってしまいます。
そこで私は、進路指導部長だった時に「進路相談会」を学校行事として作りました。総合的な学習の時間とLHRの2時間を使って、他学年や自学年の空いている教員が各教室に常駐し、生徒が話を聞きに行くというものです。
これは科目選択のためだけでなく、大学・短大・専門学校の学部学科コースの選択のためでもありました。国際系に興味がある生徒は英語科教員のところへ、看護に興味がある生徒は養護教員のところへと行き、どのようなことを勉強するかなどを聞くことができました。
とても好評だったのを記憶しています。
オススメ書籍
最後に
今日は「【高校】高2の科目選択は超重要 〜生徒に失敗させないために学級担任ができること〜」をお伝えしました。
担任は信頼を得られるチャンスです。高2で担任であるなら高3でも担任であることが多いでしょう。下調べしか勝たんです。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
コメント