こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】キャリア教育ネタPart2 〜擬似社会人体験 アプリ開発〜」をお伝えします。
みなさん、クラスや学年単位の活動ネタに困ったことはないでしょうか。
今日お伝えする内容は、キャリア教育、総合的な学習や総合的な探求の時間で使えるネタだと思いますので是非ご活用していただければと思います。
私はこの活動を約5年前に高校2年生を対象に行い、「協働」をテーマに行ったものになります。
ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
授業に「遊び」と「クリエイティブさ」を持たせたいと思い取り組み始めました!
キャリア教育とは
キャリア=経歴のことですが、「体験・活動を通して1人1人の社会的・職業的、能力や態度を育てること」です。
噛み砕いて言うと、「様々な活動を通して自分と向き合い、自分の進路を自分で決める力を養う」といったところでしょうか。
基本情報
対象学年:中学生以上
対象人数:何人でも
所要時間:全10時間程度
活動概要
テーマは「学校生活で課題・問題となっていることを解決するアプリアイディアを考えよう」です。
学年の総合的な学習の時間(総合的な探求の時間)で取り組み、最終的にプレゼンテーションを行い、順位を付けました。
「実際に考えたアプリを外注しよう」という話になりましたが、費用がウン百万でしたので断念しました。
それでは詳しい内容を見ていきましょう!
活動内容
それでは活動内容を詳しく見ていきましょう。
ここでは以下の3つにカテゴリーを分けてお伝えします。
①全体スケジュール
②具体的な活動内容
③教員の働きかけ
④活動の意図
①全体スケジュール
全体の活動スケジュールです。
全10回(週1時間)の活動時間を確保し、約4ヶ月かけてプロジェクトを実施しました。
時間が足りなかったのでもう少し時間を取っても良いと思いました。
具体的な活動内容
・グループ作成
グループ作成は、1学年全クラスを横断して、ランダムで5人〜7人グループを作成しました。仲良い生徒同士ではなく、ほとんど関わりのなかった生徒同士をグループにしました。
・グループ活動
グループ活動では、以下のような活動に取り組んでいました。
「発表に何が必要か」を社会人目線で考えるのは難しかったため、ある程度教員がリストを作成し、考えることを与えました。
・プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、学年全員の前で発表することにしました。
生徒は1番良いと思ったグループに投票をし、3位までのグループを表彰しました。3位までのグループには学年費を使ってプレゼントを用意しました。
順位をつけることに賛否はあるのは重々承知ですが、今回は会社の「コンペティション」を意識し、社会に出てからは優劣をつけられる場面が多いことを周知した上で行いました。
発表は自由発表でしたが、大半がパワーポイントを使って行っていました。
③教員の働きかけ
教員はティーチャーではなくファシリテーターとして生徒と関わることを意識しました。
みなさんご存知のように、グループ協働活動の教員の関わり方は非常に難しいです。口を出しすぎると生徒の作品ではなくなってしまいます。さらに、頼ることを覚えてしまうと生徒の活動ではなくなってしまうからです。
したがって、本当に行き詰まっているグループに「ここ足りないんじゃない?」や「この場合どうなる?」など、あくまでも生徒に考えさせるような働きかけをしていました。
④活動の意図
この活動の大きな意図は協働です。
1学年全5クラスを横断した活動で、生徒はそれまで知らない生徒と活動しました。実際に社会に出ると、知らない人同士で協力して活動しなければいけません。少しでもその大変さや難しさを考えて欲しい、そしてその基盤を作ろうという意図でした。
また、仲間を作ることも意識していました。高3からは進路活動が本格化し、生徒にとっては大変な時期を過ごします。受験は個人戦ではなく、団体戦なので同じ志を持った仲間を見つけられるチャンスを作るためでした。
さらに、クラス替えをしたばかりの4月からの活動でしたので、いい意味で人間関係の逃げ場を作る機会を作ることも考えていました。新しいクラスで人間関係を上手に築けない生徒は、他のクラスの生徒と仲良くなれば不登校を防ぐことができるからです。
活動には、表の意図と裏の意図が入り混じってますからね!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】キャリア教育ネタPart2 〜擬似社会人体験 アプリ開発〜」をお伝えしました。
キャリア教育のみならず、総合的な学習や探求学習、ロングホームでも使えるネタだと思いますので是非ご活用していただければと思います。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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