みなさんこんにちは。草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】ICTを活用した英語授業実践例5選 〜タブレットを活用しよう」をお伝えします。
2021年度からほとんどの学校で、生徒1人1台タブレットやパソコンが導入されました。
教育界のICT革命の年となり、後進国から一気に先進国へと変わりました。
しかし、現場はまだまだ現実に追いついておらず、試行錯誤しながら教育活動を進めています。
私は、2016年から1人1台i-Padを導入したICT先進校で英語教員として奉職していました。
これまでの私の実践例をお伝えしたいと思います。
高度な技は使っていません!参考になったら嬉しです!
使用するもの
使用するものはとてもシンプルです。
①タブレットかパソコン
②画像や動画を送り合えるアプリやツール
③スクリーンとプロジェクター
ほとんどの学校が上記の3つは最低限あると思います。
これらを使った実践例を見ていきましょう!
実践例
①授業スライド作成(教員)
事前に授業の視覚教材をパワーポイントやキーノートで作成します。
〜メリット一覧〜
①板書の時間を大幅カット→生徒の活動量UP
②字体の統一→見やすい
③視覚教材の量増加→イメージ力UP
私が作成した授業スライド↓がありますのでぜひご覧ください。
②音読試験
音読試験を効率的に行うことができます。
これまで音読試験は1人ずつの発表だったので2時間相当の授業時間を要したと思います。しかし、今はタブレットやパソコンに音声録音で完了です。
ポイントとしては、音読する英語本文を写真で写して音声入力することです。教員が添削する時にその写真に発音できていない箇所や読み方が違う箇所を加筆することができるからです。
また、音声で記録することで生徒が自分自身で成長を感じることができるからです。年度始めと年度終わりの音声を聞き比べると別人ということもよくあります。年間通してPDCAを行うことができます。
音読試験の時はいくつかパターンを用意していましたのでご紹介します。
①5分間で1番自信のある音声を提出
②1度のみ録音・提出
③ペアで録音・提出
もし生徒全員が持っていればマイク付きのイヤホンがあれば良いです。ない場合、他の生徒の音声が入ることがあり、添削しにくくなります。
③提出物
提出物(プリント、ノート、データ(パワーポイントやワード)など)を画像かデータで提出することができます。
これのメリットは3つあります。
①生徒が過去の提出物を常に見ることができ、復習することができる。
②提出したかどうかを教員と生徒がすぐに確認することができる。
③提出物の処理を端末1台で行うことができる。
特に②は、稀にある生徒との「提出した、していない問題」が全くなくなります。また、考査前に机上が生徒から回収したノートやプリントまみれになることを防いでくれます。
④アクティビティ
英語を使ったアクティビティをタブレットやパソコンを使って行うことができます。
アプリの「Kahoot!(以下参照)」は盛り上がること間違いなしのクイズ作成・開催アプリです。操作も非常に簡単で誰でもできます。
私は5年ほど前から使用し、オープンスクールでも使ったことがあります。
また、私が推している「Jeopardy」もオススメです。これまでに何十回も行ってきましたが、盛り上がらなかったことはありません。
問題の内容によっては、教科書本文の復習をすることもできます。
⑤プレゼンテーション
英語の授業では4技能5領域の学習が必要になりました。
〜4技能〜
・聞く
・読む
・話す
・書く
↓
〜4技能5領域〜
・聞く
・読む
・話す → 話す【やりとり】・話す【発表】
・書く
そのため、「話す=スピーキング」領域の「発表」の分野の学習がマストになり、ここ数年プレゼンテーションを取り入れる学校が急増しています。
プレゼンテーションは以下のような様々なツールで行うことができます。
- パワーポイント
- キーノート
- ロイロノート
- Google Slide
- Canva
どのツールも同じようにプレゼンテーションをするためのツールですが、私が強くオススメするのが「Canva」です。
このツールのストロングポイントは、「デザイン」です。これまでプレゼンのスライドと言えば、数少ないフォーマットの中から選択し、編集する形でした。
しかし、「Canva」はデザイン性が高く、さらにその種類が豊富です。作ってワクワク・見てワクワクすることができるようになりました。
私は個人的に有料版を使っていますが、教育者であれば無料で有料版を使うことができます。また学校単位でcanva for educationに登録すれば、生徒が使えるようになります。ぜひ学校単位で検討してみてください!
⑥Google Formで小テスト・練習問題作成
「Google Form」を使って小テストや練習問題を作成することができます。
回答(解答)形式は以下の通りです。
- 記述式
- 段落
- ラジオボタン
- チェックボックス
- プルダウン
- 均等目盛
- 選択式(グリッド)
- チェックボックス(グリッド)
- 日付
- 時刻
答え方が多種多様なので、問題作成も教科や教員の意図にあったものを作ることができます。
私は実際に以下のように、英語の問題によく出てくるものを作成しています。
①穴埋め問題
②選択問題
③記述問題
④並べ替え問題
このツールは多忙な教員の強い味方になってくれます。小テスト実施・問題解答チェックは机上でしか解決できませんでした。
しかし、このツールは自動採点です。かなりの時間を節約してくれます。
また、1度問題を作成すれば生徒は解答し放題ですので、繰り返し問題を解くことができる利点もあります。授業内で扱う問題数は限界があるため、量をこなすことにフォーカスすることもできます。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】ICTを活用した英語授業実践例5選 〜タブレットを活用しよう」をお伝えしました。
新しいアプリの導入や凝ったアクティビティの作成は手間がかかり、多忙な先生方にとって扱うのは難しいでしょう。しかし、上記の5つであれば明日からでもすぐに行うことができます。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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