【中学校・高校】英語が聞き取れない理由4選 〜生徒のリスニング能力を伸ばす〜

英語授業

みなさんこんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】英語が聞き取れない理由4選 〜生徒のリスニング能力を伸ばす〜」をお伝えします。

生徒
生徒

先生、英語が聞き取れないのですがどうすればいいでしょうか。

みなさん、生徒にこのような質問をされたことはないでしょうか。

この質問に答えることは、実を言うと難しいのです。

さて、この記事では、英語を聞き取れない理由は、5つあります。

その5つから英語が聞き取れない謎を探っていきましょう。

草食系教師
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ぜひ最後までご覧ください!

高校入試や大学入試のリスニング問題の配点率

 高校入試や大学入試には例外なくリスニング問題があります。

高校入試

 高校入試のリスニング問題の配点率は、20%〜30%です。

 地方自治体や学校によってこの配点率は異なりますが、100点満点で20〜30点、60点満点で12点〜18点と非常に重要なセクションになります。

 関東3都県の2020年度実施の公立高校入試では以下の配点でした。

 東京都 :20%
 神奈川県:21%
 埼玉県 :28%

大学入試

 大学入学共通テストのリスニング問題は50%です。リーディング(筆記)100点、リスニング100点の1対1です。

 そして、2020年度まで実施のセンター試験では25%でした。リーディング(筆記)200点、リスニング50点の4対1と、現行の共通テストと比べると配点率は非常に低かったのです。

 しかし、まだまだ国公立や私立の中には、リーディングを重視している学校も珍しくはありません。

 東京大学 7:3
 神戸大学 4:1
 関西大学 3:1
 *共通テストの英語リーディングと英語リスニングの配点比

草食系教師
草食系教師

それでは英語が聞き取れない理由5選を見ていきましょう。

英語が聞き取れない理由4選

 英語が聞き取れない理由を2パート(言語面・音声面)4選をお伝えします。

言語面

 言語面では、2つの理由をお伝えします。

①知らない単語

 当たり前のことですが、知らない単語は聞き取ることができません。

 そして、自分が読めない単語も同様に聞き取ることができないのです。

 解決策はシンプルに、単語を覚えて音読することです。それ以外の近道はありません!!!

②英語の語順

 英語の語順をわかっていないと聞き取ることができません。

 「誰が」「誰に」「どこで」「いつ」「何を」がどの順番で話すのか。を事前に知っておけば聞き取りやすくなります。

 解決策は、基本語順をマスターすることです。

 英語の5文型を覚えた方が良いですが、中学生や1部の高校生には難しいことです。「誰が」「誰に」「どこで」「いつ」「何を」がどこら辺に来るかを伝えれば多少の理解は促せるかもしれません。

音声面

 音声面でも、2つの理由をお伝えします。

 言語面での理由よりも音声面での理由の方が当てはまっている生徒が非常に多いです。

①リンキング(音の連結)

 リンキングは、音のつながりのことです。そして、リンキングには4つの種類があります。

 1:連結
 2:脱落
 3:同化
 4:フラッピング

1:連結

 連結は、単語と単語がつながることです。

 日本語は1音ずつしっかりと発音されますが、英語は繋がって発音されるためどこまでが1つの単語なのかがわからなくなってしまいます。

 それでは以下の例(音声付き)を見ていきましょう。

音声
2:脱落

 脱落は、発音されなくなる単語があると言うことです。

 単語と単語のつなぎ目で、同じ音か似た音が連続した場合、発音しません。ゆっくりと話す場合は発音しますが、リスニング試験での音声スピードの場合は脱落している場合が多いでしょう。

音声
3:同化

 同化は、単語と単語の音がつながって、発音しやすくするために別の音に変わることです。

 発音の仕方は、無声音や有声音によって変わります。

音声
4:フラッピング

 フラッピングは、”t”が「l(r)」、「d」や「n」の発音に変化することです。

 私は授業で、「曲者のT」と読んでいました。

 最近よく、「パリピ」って聞きますよね。これは「Party people」を略したものですが、tがフラッピングによって「l」の発音に変化しています。

 

②スピード

 英語を話すスピードについていけないことです。

生徒
生徒

英語は話すのが速いのでわかりません。

 他言語が早く聞こえてしまうのは自然なことですので、このように言う生徒は少なくありません。

 しかし、日本語のほうが早いのです。

 フランスの大学の研究によると日本語が世界で1番速い言語だと言われています。

 スピードに対応する解決策は、音読です。特に、シャドーイングを授業で実施することを強くお勧めします。最初は全然できませんが、しつこく練習していくと授業開きの4月と授業締めの3月では雲泥の差が出ることでしょう。

草食系教師
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最後に

 今日は「【中学校・高校】英語が聞き取れない理由4選 〜生徒のリスニング能力を伸ばす〜」をお伝えしました。

 冒頭で出てきた生徒からの質問「先生、英語が聞き取れないのですがどうすればいいでしょうか。」に対応できる内容だったと思います。

 私は、必ず4月にリンキングに関して伝えるようにしていました。

 ぜひ参考にしていただけるととてもとても嬉しいです。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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