みなさんこんにちは。草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】英語物語文の指導方法 〜英検・受験指導に活用できる〜」をお伝えします。
センター試験では第6問題で主題され、2020年度から実施された共通テストでは第5問で「雄牛のアストンと飼い主のSabineの物語(2021年度)」が出題されていました。
英語の長文には国語同様に、「論説文」・「物語文」・「会話文」・「説明文」など様々な文の種類があり、それぞれ注意すべき点が違います。
この記事では、物語文に焦点を当て、「教員が生徒に指導する時にどんなことに気をつけるか」をお伝えしていきます。
物語読解の鉄則がありますのでお伝えしますよー!
物語文とは?
物語文は、人間の生き方や気持ち,社会の様子などを描いた文章のことです。
テーマは本当に様々です。センター試験や共通テストで過去に出題されたものを載せておきます。↓
◯2017年「ネコは人間よりもはるかに感覚が良い」
◯2018年にも「タコ型宇宙人による地球探検日誌」
◯2019年「ガーデニングの経験から学んだ教訓」
◯2020年「はぐれた飼い犬を探しに行った山で出会った老人」
◯2021年「雄牛のアストンと飼い主のSabineの物語」
それでは、具体的な読み方を見ていきましょう!
5W1Hの法則
大学入学共通テストは、読解のみの試験ですので要領よく読まなければタイムアップしてしまいます。
それを解消するためには「5W1Hの法則」を使うことです。
中1で勉強する「5W1H」ですが、馬鹿にすることはできません。
これらを使って読んでいけば物語文は怖くないのです。
それでは1つずつ見ていきましょう。
①who(誰が)
まず、登場人物は誰かをしっかりと認識します。
そして、その登場人物が複数の場合は、彼ら(彼女ら)の関係を押さえていくことが重要です。
家族、友人、近所の人、先生など様々です。
②where(どこで)
次に、場所はどこかを想像します。物語が繰り広げられる場所をしっかりとイメージします。
③when(いつ)
そして、時間とその物語の時系列(時間の経過)を把握します。
物語は通常、パラグラフごとに時間が経過していますが、時間が戻ったり進んだりしているものもありますので時間を表す名詞、形容詞や副詞に注意しましょう。
④why(なぜ)
それから、登場人物の行動や事件・事故の発生には必ず理由と原因がありますのでそれを見つけます。
理由や原因を表す接続詞や前置詞句、熟語をチェックしましょう。
⑤how(どのように)
登場人物がどのように行動して、話が展開していくか。また、事件や事故が起きた場合、解決していくかを確認します。
物語文の読み方
①最初のパラグラフ
最初のパラグラフは、本文の主題、状況設定や登場人物などが登場しやすいので、時間をかけてゆっくり読みます。
物語文は、どの文が次のパラグラフにつながるか分かりにくいので斜め読みはせず、読んだ方が良いです。
②真ん中のパラグラフ
中間部には、物語の核が書かれていることが多いです。
その時に特に注意することは、上記の「5W1Hの法則」です。パラグラフリーディングを使って、パラグラフごとにメモ書きしても良いでしょう。
③最後のパラグラフ
最後のパラグラフは、話の結末です。
登場人物の心情の変化や事件や事故の結果などが書かれています。
物語文の難しいところ
物語文の難しいところは、ズバリ「代名詞」です。
代名詞6つに分けられますが、その中でも「人称代名詞」と「指示代名詞」が読みにくさの原因です。
人称代名詞の「she」「they」が登場人物の誰も指すか、また「that」「it」などの指示代名詞が何を表すかが物語を読めば読むほどぐちゃぐちゃになってしまうのが中高生の悩みです。
物語文を指導するときは、代名詞が何を指すかを具体的に一緒に見ていくといいかもしれません。
1つずつ生徒と一緒に確認していくのは骨が折れますが、継続は力なりなんですよ!
オススメ教材
最後に
今日は「【中学校・高校】英語物語文の指導方法 〜英検・受験指導に活用できる〜」をお伝えしました。
「5W1Hの法則」、当たり前のことかもしれませんが、教員の当たり前は生徒の初めてであることがほとんどです。
教員の当たり前を生徒の当たり前に落とし込むことがどれだけ難しいか、ただそれをすることができたら伸びること間違いなしですね!
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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