こんにちは、草食系高校教師です。
今日は【中学校・高校】英語パフォーマンステスト 〜授業実践例と評価基準〜 定期考査で実施?をお伝えします。
パフォーマンス?
アウトプットをする試験のことですよ!
英語教育ではここ5年くらい「パフォーマンステスト」という言葉をよく耳にします。
カリキュラムが変わり、英語でのコミュニケーションが重要視されたことや大学入学共通テストに英検やGTECなどの外部試験導入の動きがあったため、主にスピーキングとライティングの技能を高めるためにパフォーマンステストが実施されています。
これまで私は英語教員としてパフォーマンステストを多く実施してきましたので実践例と評価基準を併せてお伝えします。
見てねー!
パフォーマンステストとは
パフォーマンステストは定期試験にような紙のテストではなく、実際に生徒がパフォーム(実演する)するテストのことです。
4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)全てでパフォーマンステストは行えますが、主にスピーキングやライティングのテストに使われることが多いです。
◯✖️で評価されるのではなく、それぞれの観点で評価されます。英検のような合格・不合格ではなくGTECのような現在の到達度がわかる点数での評価となります。
パフォーマンステストってどんなの?
それでは一緒にパフォーマンステストの実践例を見ていきましょう!
パフォーマンステスト実践例
私は毎定期考査ごとにパフォーマンステストを実施していました。試験前の最後の1時間で行うこともありますし、定期考査の時間割の中にパフォーマンステストの時間を作って実施したこともあります。
定期考査の時間割の中にパフォーマンステストを実施する場合は、教務部と英語科に要根回しが必要です。
8年ほど前から実施しており、これまでに様々なスタイルで行ってきました。
今日はこの中から2つ紹介するよ!
①クラスメイトの前で発表するスタイル
1つ目は「クラスメイトの前で発表するスタイル」です。
「パフォーマンステストと言ったらこれ!」というくらい定番のスタイルです。
このスタイルで難しいのは「テーマ設定」と「発表方法」です。
この2つの詳しい方法をお伝えします。
テーマ設定
テーマ設定はその時期に勉強している教科書の内容を参考にすることが多いと思います。
貧困問題→日本は貧乏?その理由は何?
環境問題→環境問題を解決するためにあなたが今日から始められることは何?
また、時事問題や各検定の問題を取り入れていたこともありました。
発表方法
発表方法は「OREO」を意識しています。
あの黒くてクリーム入っているやつおいしいよね。
それじゃない!!!!
「OREO」
O=Opinion (意見)
R=Reason (理由)
E=Example (例)
O=Opinion (意見)
のことです。
英作文や英語プレゼンテーション原稿の書き方です。
生徒はこの4つを意識して発表の内容を考えます。最初のうちはテンプレートを用意して行うのもありです。
②「タブレットを使ったスタイル」
タブレットの録音(録画)機能やアプリ(ロイロノート)の録音機能を使ってパフォーマンステストを実施しています。
音読のパフォーマンステストを毎週行なっていたことがあり、その時にタブレットの録音機能を使って行っていました。
毎週全員がクラスメイトの前で発表したら授業をする時間が全くなくなるので、タブレットでのパフォーマンステストはとても効率がいいです。
提出方法と録音の方法を説明しても10分以内で終わります。回数を重ねて生徒が慣れていけばものの3分くらいで終わります。
ロイロノートがない場合はiPadのAirdrop機能で教員に送るか、メールで送るかの方法になります。
パフォーマンステストの評価基準
評価基準は4つに分けています。
以前、英語スピーチコンテストの審査員をさせてもらった時にこの4観点でしたのでそれ以降は完全にパクっています。笑
この4つは生徒に事前に示し、練習する時に意識するようにさせています。
Content(内容)
上記の「OREO」に沿って発表できているかです。そして、自分の意見・理由・例に矛盾がないかを確認しています。
Pronunciation(発音)
発音がしっかりできているかを確認します。発音の中にも4つカテゴリーを設けています。
・intonation (イントネーション)
・stress (強勢)
・tempo (テンポ)
Attitude(態度)
人前で発表する態度を確認します。態度の中にも2つカテゴリーを設けています。
・eye-contact (アイコンタクト)
Delivery(運用)
英語の運用能力があるかを確認します。運用の中にも2つカテゴリーを設けています。
・Appropriate gesture (適切なジェスチャー)
基本的にこの4観点ですが、資料を示す場合は、見やすさという項目を入れてもいいと思います!
おすすめ書籍
小学校、中学校の学年別と高校のおすすめ書籍を紹介します。とてもわかりやすく解説してくださっていますよ!
最後に
今日は【中学校・高校】英語パフォーマンステスト 〜授業実践例と評価基準〜 定期考査で実施?をお伝えしました。
筆記試験だけでなく、パフォーマンステストを行う学校がここ数年で格段に増えてきています。定期考査の時間割の中に「英語パフォーマンステスト」を実施している学校がありますし、成績も筆記試験50点:パフォーマンステスト50点としている学校も珍しくはありません。
「英語を話せる日本人の育成」のためにはパフォーマンステストは必要になってくるでしょう。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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