発達障がいのある生徒との接し方

ブログ

こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「発達障がいのある生徒との接し方」をお伝えします。

発達障がいのある生徒、またはグレーゾーンの児童・生徒は学校に必ずいるでしょう。または、みなさんのクラスにもいるのではないでしょうか。

 小学校や中学校には特別学級があるところもあると思いますが、高校にはありません。しかし、冷やかしからかいの標的にされる可能性や学校生活についていけないかもしれないという大きなリスクを考えて、「全日制の一般高校に通わせたい」と強く願う保護者がたくさんいるのが現状です。

 我々教員はそのような生徒に対して一人ひとりにあった指導や支援をしなくてはいけません。しかし、知識や経験がなければそれはとても大変です。

草食系高校教師
草食系高校教師

今日は私の経験からどのような支援をしてきたか、またどのように接してきたかをお伝えします。何かの参考になればと思いますので是非ご覧ください。

障がいの位置づけ

 この記事での「障がい」は、全日制普通校の学級に在籍する学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症及びアスペルガー症候群とします。

私の経験

 普通の高校教師が「発達障がいのある生徒との接し方を語るな!」と特別支援学校の先生や専門家の方は言うかもしれませんが、私は深くそのような生徒と関わってきました。

大学時代

 2年間、週に1度、特別支援学校に行き、ボランティアとして児童・生徒の支援という形で携わりました。

 「なぜ英語教員志望が特別支援に行くのか」と何十回と聞かれましたが、「多種多様な生徒と関わりたい。普通校にも障がいのある生徒やグレーゾーンの生徒がいるから」という理由でした。「教員採用試験のボランティアの欄に書ける」という浅はかな理由もありましたが。。

学んだこと

①気付く力
②責任感

教員になってから

 教員になって10年、担任を持って8年目になります。数校経験させてもらっていますが、その中の1校が少し特殊な環境の高校でした。

 全日制の普通校でしたが、療育手帳を持つ障害のある生徒やグレーゾーンの生徒がクラスの3分の1いる高校でした。一方で、中学校の成績がオール5で偏差値70ある生徒も同じクラスに在籍していました。

 3分の1の生徒は、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症及びアスペルガー症候群を持つ生徒でした。

支援方法・接し方 

 基本的に、周りの生徒にお願いして面倒を見てもらうようにしていました。放棄ではなく、他者理解という私の学級経営の狙いですよ!!

学習障害(LD)

 学習障害(LD)の生徒で感じたことは情報のインプットが苦手な生徒が多いということでした。

 直接の支援は各試験前の学習支援です。テスト範囲の確認と勉強の進捗状況の確認です。卒業後のことを考えると手をかけすぎない方が良いと思っていました。

 接し方で心掛けていたことは、叱らないことです。叱ってしまうとシャットダウンしてしまう傾向があったからです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

 注意欠陥多動性障害(ADHD)の生徒で私が感じたのは、不注意、時間・物の管理が苦手な生徒が多い印象でした。小学校であれば立ち歩くことや衝動的に何かをすることがあるかもしれませんが、高校では特にありませんでした。

 直接の支援は、保護者にきちんと連絡を伝えられるようにメモ帳に書かせることと会話中に内容を理解できたかを確認しながら話をすることです。1つ伝えたらそれを確認してを繰り返して、最後にまとめて確認するということをしていました。

 接し方は、根気強くです。注意散漫で人の話を聞いていないことが多いので少しイライラしてしまうこともありましたが、根気強く丁寧に接するようにしていました。

高機能自閉症及びアスペルガー症候群

 高機能自閉症及びアスペルガー症候群で私が感じたのは、対人関係形成に困難があるとこだわりが強いことです。人の気持ちを考えずに発言してしまい、適切な人間関係を築けなかったり、自分のルーティンを頑なに守るこだわりの強さがありました。また、1人を好む傾向があると感じていました。

 支援は対人関係の作り方の話をすることと予定や起こることを事前に伝えておくことでした。思ったことを口にすることが多く、それによってトラブルが多かったので気をつけることを話ししていました。また、こだわりが強くいつもと違うことをすると怒ったり不機嫌になることがあったので、事前にいつもと違う時間やすることを理解させていました。

保護者への連絡

 保護者への連絡を頻繁にしていました。学校で起きたトラブルや重要な連絡等、保護者の協力あっての学校生活ですので、良い関係を築くために連絡は必須です。

保護者は協力的な方がとても多かったです。

最後に

 今日は「発達障がいのある生徒との接し方」をお伝えしました。学級や支援方法や接し方はとても難しいですよね。卒業後のことを考えると自立するために「手をかけすぎない」ということがとても大切だと感じました。また、そういう生徒はいじめの標的にされることが多いですので学級経営がとても難しいです。

何かの参考になればと思っています。ありがとうございました。

肉食系高校教師
肉食系高校教師

一人ひとりのニーズにあった支援が必要になってきてるからね。

草食系高校教師
草食系高校教師

普通校の教員も様々な生徒に対応できるようなスキルを身につけないといけないですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました