みなさんこんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【高校教員】野球部の顧問について 〜ブラック部活は存在する?〜」をお伝えします。
みなさん「ブラック部活」という言葉を1度は聞いたことがあると思います。
学校の認知度を上げるためや高校や大学のスポーツ推薦を得るためなど様々理由はあると思いますが、勝利至上主義になり長時間の過度な練習や試合を行う部活のことです。
昨今、コロナ問題がトリガーとなり、中学総体中止や高校総体中止、選抜高校野球大会の中止などにより、学校の部活に関して世間の関心が非常に高まっています。
メディアではどうしても部活動が美化され、中学生や高校生が頑張っている美しい姿だけが取り上げられるケースがほとんどです。
しかし、その裏では指導者が自分の人生を犠牲にして働いてるのです。
この記事は決して恨みつらみのためではなく、部活指導の大変さや現在それに悩んでいる先生方に「こんな部活もありますよ」ということを知ってほしいためです。もちろん部活指導をしたくて教員を志した方がいるのは承知であります。
今日は私が経験したブラック部活についてお伝えします。
基本情報
部活:野球部
レベル:某激戦都道府県毎年ベスト4
部員数:50人
役職:部長
ブラック部活の実態
私が野球部顧問をしていたときは、年間休日3日でした。
求人票を見てこれが書いてあったら笑えますよね。
今でも覚えていますが、8月14日・12月31日・1月1日の3日間でした。その3日以外は台風で休校だろうが電車が運休になろうが練習や試合をしていました。
顧問も交代制ということは一切なく、3人全員が毎日来ていました。
タイムスケジュール
平日
- 15:30全体練習開始
- 19:00全体練習終了・個人練習開始
- 20:00個人練習終了・生徒下校
- 20:00顧問ミーティング開始
- 20:30顧問ミーティング終了
休日の活動時間(練習試合あり)
- 5:00出勤
- 5:30生徒集合・掃除
- 6:00練習試合準備
- 7:00ウォーミングアップ・練習開始
- 9:001試合目開始
- 11:302試合目開始
- 14:00合同練習開始
- 17:00合同練習終了・対戦校撤収
- 17:00個人練習開始
- 19:00練習終了・生徒下校・顧問ミーティング開始
- 19:30顧問ミーティング終了
時給はうまい棒2本分
教員の給与には「部活動の顧問手当」があります。
私が当時働いていた高校は一律5000円でした。週末や長期休暇期間に入ったとしても同じ金額でした。
時給換算したらどうなるんだろうと思い、計算したところ絶望したのを覚えています。
部活手当:毎月5000円
勤務時間:平日4.5時間×22日=99時間
休日16時間×8日=128時間
合計=227時間
部活手当5000円÷227時間=時給22円=うまい棒2本
顧問間のルール
顧問間で謎のルールがありましたので2つご紹介します。
座ることは禁止
顧問が部活指導中に座ることが禁止でした。
”師弟同行”という考え方で生徒を指導するタイプの監督でしたので、禁止だったようです。
突然の雨の時も40度近い炎天下の中でもずーーーーーーーっと立っていました。2年間で座った時間は、怪我をした生徒の治療のための約10分でした。笑
顧問ミーティングは毎日
平日・休日に関わらず、練習・試合後には必ず顧問ミーティングがありました。
生徒の様子、練習メニュー、ポジションの適性などを毎日報告・連絡・相談していました。
やりがい
やりがいは、生徒の成長でした。
技術的な成長はもちろんですが、人間的な成長を見られるのがちょっとした魅力だと思います。人間教育が学校教育の本質ですし、その中に部活動があると思っています。
話を美化していますが、もう絶対やりたくありません。笑 部活動反対派です。
オススメ本
最後に
今日は「【高校教員】野球部の顧問について 〜ブラック部活は存在する?〜」をお伝えしました。
「働き方改革」と言いつつ、私が経験したようなブラック部活が全国あちらこちらにあります。
特に自分の専門外の運動部は指導法がわからなかったり、生徒からの信頼を得られなかったりと精神的に病んでしまう教員が後を立ちません。
全国には同じようにブラック部活を経験した人がいるぞ!という仲間意識を持ってもらいたく今回記事を書きました。止まない雨はない!共に頑張りましょう!
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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