こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【【中学校・高校】学級開きから4月中にする4つのこと 〜問題が起きにくい学級経営技〜」をお伝えします。
みなさん、自分が担任するクラスでネガティブな問題が起きることなく1年間過ごしたくないですか?
過ごしたいですよね。いや、過ごしたいに決まっています。笑 できれば登山のような山あり谷ありの道より平坦な道を進みたいものです。
それを作る最も重要な時期は、ズバリ「4月」だと思っています。
ここでの指導が1年間の学級経営を左右すると言っても過言ではありません。お願い、初担任の皆さん。騙されたと思って4月は気合を入れてください。
それでは見ていきましょう!!!
なんで4月が大事なの?
まずは、「なんで4月が大事なの?」を見ていきましょう。
4月の中でも学級開きからの3日間である「黄金の3日間」はとても大切です。どのくらい大切かというと、王騎軍にいる「騰」くらい大切です。伝われー。
この3日間は、生徒の新年度に対する意欲や新しい環境に対する適度な緊張感を持っているため、指導が定着しやすいと言われています。
これは初担任だろうが30年目だろうが、小学校だろうが高校だろうが、クラス替えがあろうがなかろうが、持ち上がりだろうがなかろうがに関係なく、全学校・クラスに共通する雰囲気です。
それではこの3日間を軸に、4月で伝えることを見ていきましょう。
すること4選
それでは「すること4選」を見ていきましょう。
①クラスの基準を明確にする
1つ目は「クラスの基準を明確にする」です。
簡単に言うと「何が良くて何がダメ」なのかを明確にするという事です。ガチガチにルールで縛ることはあまり好みませんが、落ち着いた環境を作るためであり、何よりも真面目な生徒が損しないような学級づくりをするためです。
そのルールは学級担任の想いです。
私が生徒に伝える内容の一例をご覧ください。
- 思いやりを持つこと
- 人を傷つける言葉や行為をすること
- 何度注意されても直さないこと
- 人の不幸の上に自らの幸せを築くこと
- 自分だけが得をしようとしてずるい生き方をすること
私は学級通信を年に1度だけしか発行しませんが、それは学級開き初日です。どのようなクラスにしたいか・生徒に何を期待するか・学級のルールは何かなどを載せています。
これは学級が開いて閉じるまで問題が起きた時に、「初日に言ったでしょ?」と注意できる材料でもあるので、あえて紙面で残すようにしています。
教員の意図や狙いは、言葉にしないと伝わらないものです!あ、恋愛と一緒ですね。笑
②生徒を観察する
2つ目は「生徒観察」です。
4月はとにかく生徒をよーーーーーーく観察します。できれば、個人面談なんかしちゃってもいいと思います。
クラスの中心になる生徒、ヤンチャな生徒、不登校傾向の生徒、服装が乱れている生徒などが今後起こしそう(起きそう)な問題を先読みして、声かけをするようにしています。
最初は「あなたのこと見ているぞ」と印象を与えるだけでOKです。会った初日に「おいこらあ」と言っても関係が作れませんし、先を見据えると生産性がありません。
最初は面白おかしく「あれ?その制服の着こなしは最新ファッション?渋谷、ロンドン、ニューヨークで流行ってるの?」「あれ?髪型すごいなあ。東京リベンジャーズに出演してた?」などで良いと思っています。
「見られている」「目をつけられている」と認識させることが今後の指導につながるのです。
③生徒と関係を作る
3つ目は「関係作り」です。
生徒指導問題は起きない方がいいに決まっていますが、9割9分起きてしまいます。
それを想定した上で、一人一人と人間関係を形成することはとてつもなく大切なことです。仲良くなろうではなく、あくまでも教員と生徒という壁は壊さず、函谷関くらい高い壁ではなくベルリンの壁くらいの壁を設定するのがポイントです。
生徒指導問題が起きた時に、話したことのない担任に注意されるよりも関係ができている担任に注意された方が指導が定着しやすいです。
ほら、知らない人に注意されるよりも友達や仲の良い同僚に注意された方が心にぐさっとくるアレと一緒です。
従って、4月は極力いろんな場面(朝のSHR・授業・帰りのSHR・掃除の時間など)で話しかけます。
それだるくね?
疲れます。とんでもなく疲れますが、先に起こる問題を処理する労力を考えるとこの時期に話しかけた方が圧倒的に労パ(労力パフォーマンス)とタイパ(タイムパフォーマンス)がいいんです!!
話しかけるネタはなんでもいいんです。「好きなユーチューバー誰?」「部活の調子どう?」「スラムダンクの映画見た?」、話しかける内容ではなく話しかけることに意味があるのです。
狙いは「あなたのことを見ていますよ」「クラスの一員ですよ」と感じさせることです。
④ちょっと面倒臭い教員を演じる
最後に「ちょっと面倒臭い教員を演じる」を見ていきましょう。
ちょっと見せる面倒臭さは、必ず問題の抑止力につながります。人間は面倒臭いことを避ける生き物なので、「あ、この先生ちょっと面倒臭い」というのを4月の早い段階で感じさせるようにすると後々大きな効果を発揮してくれます。
鳥の雛が最初に見たものを親と思うように、最初に植え付けられたイメージはなかなか払拭されないものです。
生徒指導問題を起こすと面倒臭い教員が待っているのです。生徒と関係を作る中にも面倒臭さを漂わせるのが多少必要なので、伏線回収ではありませんが教員と生徒の間にはベルリンの壁くらいの高さが必要なのです。
オススメ本
それではおすすめの本をお伝えします。
最後に
今日は「【中学校・高校】学級開きから4月中にする4つのこと 〜問題が起きにくい学級経営技〜」をお伝えしました。
この時期は教員の環境も変わり、年1回の仕事が多いのでとてもしんどいです。しかーし、上記の4つのことはマストですし、それらが後々の自分を確実に助けてくれます。ぜひご活用いただければ幸いです。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押してください。
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