こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】夏休み明けに急増する児童・生徒の不登校 〜学級経営技〜」をお伝えします。
不登校の児童・生徒が年々増え、27人に1人が不登校という統計も出ています。そして、夏休み明けが1番不登校が増えてしまう時期です。
今日は不登校の定義、不登校の理由、見逃すな児童・生徒のサイン、夏休み前の学級経営をお伝えします。ぜひごらんください!
不登校の定義は?
それではまず不登校の定義を見ていきましょう。
「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」
文部科学省 不登校の現状に関する認識https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/03070701/002.pdf#search=%27不登校+何らかの心理的%27
つまり不登校には2種類あるということになります。
それではそれぞれ見ていきましょう!
行きたくないから行かない児童・生徒
生活リズムの乱れ
通常授業の時は『朝起きる→学校へ行く→授業を受ける→下校する→夕食を食べる→就寝する』という決まったサイクルで児童・生徒は活動し、知らず知らずのうちに習慣化しています。
しかし、休日になると『学校へ行く→授業を受ける→下校する』というサイクルがなくなります。習慣化されているものがなくなるため、休日や長期休み明けは学校に行くことがとても負担になるのです。
大人もお盆休暇や正月休暇、土日明けは憂鬱になるのと同じですね!
学校になじめていない
「学校に馴染めていない」には様々な要因があります。学校に馴染めていないと疎外感を感じて、学校に足を運ばなくなってしまいます。
1学期は普通に来ていたのにねー。
新学年最初の学期は児童・生徒は意気込んで「頑張ろう!」という気持ちがあるので1学期は何とか持ちますが、夏休み明けは気持ちが切れてしまって2学期以降不登校になることがありますね…
行きたくとも行けない児童・生徒
友達がいない
授業や学校行事は楽しいのだけれども、いつもひとりぼっちの児童・生徒です。実際に私が担任として経験したケースですが、「学校には行きたいんですが、仲の良い友達がいないので行けません。」と言われたことがあります。
「自分から働きかけたら?」と言って投げてしまうとますます来なくなりますので、私はクラスの数人に根回し(お願い)をして馴染むような働きかけをしました。
いじめがある
行きたいという気持ちがあるにも関わらず、冷やかし・からかいがトラウマになってしまい行けない児童・生徒です。
見逃すな児童・生徒のサイン
不登校が起こる前には必ず何かしらのサインがあります。それを見逃さ内容にしなければいけません。
家庭
学校
夏休み前の学級経営
夏休み前の学級経営が鍵になってきます。私が実際に夏休み前最後の日に心がけている3つのことをお伝えします。
①クラス全生徒への声かけ
終業式の日には大体の学校で大掃除が行われますが、この時間に必ず学級全生徒に声かけをします。「夏休み何すんの?」「掃除頑張ってるな」「1学期どうだった」など言うことで、帰属意識を持たせるようにしています。
②1学期の講評をする(褒める)
教員のキャラクターにもよりますが、あえて「ありがとう」を伝えます。「今日で1学期は終了ですが、全員揃って無事に終えることができたのも全員の協力があったからこそ」などです。書いていて恥ずかしいですね。笑
あとは担任の想いを伝えたらいいと思います。「この1学期間は厳しくしてきたけれども、◯◯という意図があったから」などです。
③夏休み前最後のHRで夏休み明けのお願いをする
お願いと言っても「勉強せえ」とか「保護者の手伝いをしなさい」とかではなく、「五体満足で夏休み明けにまたここで会おう」「事件事故に遭わないように」と言った内容です。
「気をつけて!」と言われた人の事故に遭う確率が下がるように、あえて当たり前のことを当たり前に言います。
最後に
今日は「【中学校・高校】夏休み明けに急増する児童・生徒の不登校 〜学級経営技〜」をお伝えします。
教員にできることは学級の環境整備や注意喚起等しかありませんが、児童・生徒が生活しやすい環境を提供しなければいけませんね。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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