教員の業務改善に役立つ 〜ECRSの法則とは〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「教員の業務改善に役立つ 〜ECRSの法則とは〜」をお伝えします。

皆さん、「一秒でも早く退勤したい」「定時退勤したい」と思いませんか? 

草食系教師
草食系教師

私は毎日思っていますよ!笑

しかし、「ICT教育」、「ギガスクール」、「新学習指導要領」、「ポートフォリオ」など、学校現場は毎年目まぐるしく変わり、働き方改革と逆行している形になっているのが現状です。

仕事が増えているなら何かを減らして均衡を保つしかありませんが、みなさんの学校では減っていますか? はいせーの、「(全員で)減っていません」。ですよね。

我々教員の身体的・精神的健康を保つためにも、学年や管理職に提案するか自ら働き方を変えなければいけませんよね。

今日はその仕事の改善の考え方、「ECRSの法則」をお伝えします。それではチェックしていきましょう!

ECRS(イクルス)とは

 ECRSは業務改善をするために、順番と見方を示した法則です。4つの単語の頭文字を取ったものになります。

 E=Eliminate(取り除く)

 C=Combine(統合する・まとめる)

 R=Rearrange(再整理する)

 S=Simplify(簡潔にする)

①Eliminate(取り除く)

 業務の改善をするために、1番最初に考えるべきことが「Eliminate(取り除く)」と言われています。「取り除く」ですので、「その仕事をやめられないか」という軸で考えることです。

 学校現場ではよく意図や目的を確認することなく「毎年やっていることだから…」という理由でなんとなく行うことがあります。本当に必要かどうか、意図や目的がはっきりしているかどうかを考えて、取捨選択しなければいけないですよね。

②Combine(統合する・まとめる)

 業務の改善をするために、2番目に考えるべきことが「Combine(統合する・まとめる)」と言われています。「統合する」ですので、「別々な似ている仕事を1つにまとめられないか」という軸で考えることです。

 学校全体で実施するにもかかわらず、学年ごと・教員ごとに文書を作成・発行することはありませんか? 三者面談のお知らせ、各検定のお知らせ、講習のお知らせなどがそれに当たりますが、それらをまとめて関係部署が発行をするとかまとめた方がいいですよね。

③Rearrange(再整理する)

 業務の改善をするために、3番目に考えるべきことが「Rearrange(再整理する)」と言われています。「再整理する」ですので、「仕事の順番や内容を改めて整理できないか」という軸で考えることです。

 仕事の順番を「A→B→C」で行っていたものを「B→A→C」に変えて見る。具体的には、今まで授業を行ってから定期考査を作成していたものを、先に定期考査を作ってから授業をしてみると順番を変えてみると人によっては効率よくなるかもしれません。

④Simplify(簡潔にする)

 業務の改善をするために、最後に考えるべきことが「Simplify(簡潔にする)」と言われています。「簡潔にする」ですので、「仕事をもっと簡単な方法でできないか」という軸で考えることです。

 学校のICT化が進んでいる学校では、この「簡潔にする」は実行できているのではないでしょうか。会議資料をPDFにしてWebにアップしたり、アンケートをWeb上で行ったりとこれまで手間だったことが簡単にできるようになってきています。

ECRSの法則を学校現場に置き換える

①Eliminate(取り除く)

  • 家庭訪問
  • 長い会議
  • 完全下校時間後の自習
  • 複雑化した分掌や委員会                など

②Combine(統合する・まとめる)

  • 保護者関連行事を同日実施
  • 終業式と始業式を同日実施
  • 土曜日授業なしで平日7時間に切り替え
  • 公文書を担当部署が一括して行う            など

③Rearrange(再整理する)

  • 全員実施保護者面談→希望制
  • 通知表の印鑑→電子印鑑
  • 担任所見
  • 修学旅行の旅程                   など

④Simplify(簡潔にする)

  • 避難訓練、体育祭、文化祭などの学校行事
  • 会議
  • 校門指導・登校指導
  • 分掌・委員会                      など

最後に

 今日は「教員の業務改善に役立つ 〜ECRSの法則とは〜」をお伝えしました。「ECRSの法則とは」と「ECRSの法則を学校現場に置き換える」の2つのカテゴリーでした。

 一個人ではまだまだ変えられない部分も多いですが、早く退勤するためにもこの4つのECRSを使ってセルフ働き方改革はできるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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