こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】最後のホームルーム part2 〜生徒に送る卒業担任の最後のスピーチ例〜」をお伝えします。
この記事をご覧の中学校・高校卒業担任の皆さん、ついにここまで来ましたね!
苦労ばかりだったのではないでしょうか。
さて、今日は最後のホームルームで卒業生に送る言葉例part2をお伝えできればと思います。
私は高校や中等教育学校の教員を10数年経験し、これまで4回卒業生を持ってきました。卒業生を持つ度に「どんな話をしよう」「最後のホームルームで伝えるべきことは何か」を考えてきました。
実際に私が話をした内容を含めて、お伝えできればと思います。
全員に刺さる話はありません。誰か1人に届いて明日を生きる活力になればそれだけでOKです!
卒業式は特別な日
卒業式当日は、全卒業生徒・全学年教員が卒業マジックにかかっています。
「最後くらいしっかりしよう」「いい関係で終わろう」と思う生徒がほとんどでしょう。
学級開きの黄金の3日間は「生徒に話が入る」期間で有名ですが、卒業式の1日も同様に「話が入る」日です。白銀の1日とでも呼べるでしょうか。
そのくらい価値があり、話が届く特別な日です。
シチュエーション例
卒業式終了後に最後のホームルームがあると思います。
そこでは、2つのパターンに分けられるでしょう。
①保護者がいる
②保護者がいない
それぞれ分けて見ていきましょう。
①保護者がいる
卒業式の最後は生徒が退出します。その後、保護者が退出し、そのまま使用教室に向かうことになります。コロナ禍では密を防ぐために保護者入室禁止としている学校もあるでしょう。
生徒と保護者が教室にいる状態で、最後のホームルーム開始となります。
保護者がいると緊張しますよね!!
②保護者がいない
保護者がいないホームルームは、普段通りになります。
しかし、保護者が後ろにいないと学級担任以外の学年教員や管理職などが入室し、最後のホームルームを見てくることがあります。
どちみち、話の内容はある程度考えておいた方がよさそうですね。
どんな話がいいの?
それでは、詳しく見ていきましょう!
話の構成例
保護者がいるバージョンでお伝えします。
①保護者への挨拶
まずは保護者に挨拶です。
- ①保護者への挨拶
- ②保護者への感謝
- ③生徒の成長の過程
- ④担任としての関わり方・今後の思い
〜例〜
①②保護者の皆様、本日はご子息ご息女のご卒業、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。今日を迎えられましたのも保護者の皆様のご協力のおかげだと思っております。
③さて、この第○○回卒業生は〜。
④私はこのクラスに〜という思いで担任をしてきました。〜
最後に、今後、〜。
②生徒への挨拶
次に生徒への挨拶です。
- ①生徒への挨拶
- ②思い出
- ③担任の思い
- ④今後の思い
〜例〜
①クラスのみんな、改めて卒業おめでとう。今日という日をクラス全員で迎えられたのも全員の協力があったからだと思う。
②◯年生から担任を持って、みなさんとは〜。
③私はこのクラスを◯◯という集団にしたかった。〜。
④最後に、今後、〜。
もちろん、歌を歌う学級もあれば、1人ずつ1分間スピーチをする学級もあるでしょう。そして、それは担任のキャラクターによっても変わります。
あくまでもテンプレみたいなものですので、ご理解ください。
スピーチ例
ここでは、最後のホームルームで使えるスピーチ例をお伝えします。
しかし、学級担任は1年〜3年間、その学級や学年を見てきたと思うので、変なプライドや凝り固まったキャラクターを捨てて思いの丈をぶつけたらいいと思います。ですので、このスピーチ例はあくまでも参考程度にお受け取りください。
私は最初の卒業生を出した時に「なんかかっこいいこと言ってやろう!」と意気込んでしまい、はちゃめちゃなことを言った記憶があります。保護者や他の教員がいるにせよ、学校の大人の中で1番関わってきたのは学級担任ですので、見てきたものや感じてきたものを伝えればいいのです!
あくまでも1例ですが、スピーチ例をぜひご覧ください!
①夢を叶える
この「夢を叶える」はゴルゴ松本さんがテレビ番組の企画で行った少年院での授業です。
話の内容を端的に言うと、
辛い時は愚痴をこぼす→弱音を吐いてしまう→吐くという漢字は口へんに「+(プラス)」「ー(マイナス)」と書く→プラスなこともマイナスなことを言ってもいいけどマイナスなことをちょっとずつ減らしていく→プラスマイナスのマイナスを取ると「叶」という感じになる。
ぜひご活用ください!
②キャリアの変数
この「キャリアの変数」は、現代最強のマーケターと呼ばれ、USJを再生した森岡毅さんがテレビ番組「日曜日の初耳学」で行った授業内容の一部です。
中学生や高校生に「キャリア」や「変数」という言葉は難しいかもしれませんので少し言葉を変えると良いかもしれません。
話の内容を端的に言うと、
定数=コントロールできない→努力してもうまくいかない
変数=コントロールできる→努力するとうまくいく
キャリアの変数は3つしかない
①自分の特徴を知る
②環境の選択
③特徴を磨く努力
自分の特徴を知り、特徴が活きる環境を選ぶ(環境に身を置く)。そしてその特徴を縦に積んでいく。
という内容です。
以下は動画になりますが、33分くらいから上記の内容が登場します。
ぜひご活用ください。
この内容を1から100まで話すのではなく、目の前にいる生徒に当てはめてヒント程度になれば嬉しいです!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】最後のホームルーム part2 〜生徒に送る卒業担任の最後のスピーチ例〜」をお伝えしました。
私が最初の卒業生を持った時のように「いい事言わなきゃ!」思考に陥ると、生徒に何も入らない気がします。
全員に届くメッセージを言うことは不可能です。「誰か一人に届けばいいなあ」くらいでOKです。
私が紹介したものが何かの役に立ちますように。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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