こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】新学習指導要領のポイント 〜アクティブラーニングが消えてしまう?〜」をお伝えします。
平成26年11月に学習指導要領の改訂に向けた諮問文が文部科学大臣から発表され、その中に「アクティブラーニングによる授業改善を目指す」という文言がありました。
それから約6年が経過し、実際の学校現場では継続してアクティブラーニングスタイルの授業が展開されているのでしょうか。
この記事では「学習指導要領改訂スケジュール」「アクティブラーニングが消える?」「教科の変更」「新たに取り組むこととこれからも重要視すること」「教員も変化が必要?」の5つのカテゴリーでお伝えします。
さあ見ていきましょう!
学習指導要領改訂スケジュール
小学校は2020年度、中学校は2021年度から新学習指導要領が全面実施されます。高校は2022年度の入学生から順次実施されます。
2022年度に1年生になった生徒から実施されるということです。つまり2022年に2、3年生の生徒には適用されないということです。
アクティブラーニングが消える?
2020年より順次前面実施となる新学習指導要領ですが、実は、「アクティブラーニング」という文言が使われなくなっています。厳密にいうと、「アクティブラーニング」が「主体的、対話的で深い学習」という言葉に置き換えられているのです。
む、難しいよ。。。
言葉が変わるだけで、教員がすることは変わりませんよ!要は、生徒が受け身になる授業はダメーということですよね!
教科の変更
新学習指導要領により、新設の教科や変更された教科があります。以下には教科を一覧で載せてありますが、黄色のマーカーが新設の教科や変更された教科になります。
小学校
- 国語
- 社会(3~6年)
- 算数
- 理科(3~6年)
- 生活(1,2年)
- 音楽
- 図画工作
- 家庭(5,6年)
- 体育
- 外国語(5,6年)
- 特別の教科 道徳
- 外国語活動(3,4年)
- 総合的な学習の時間(3~6年)
- 特別活動
中学校
- 国語
- 社会
- 数学
- 理科
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術・家庭
- 外国語
- 特別の教科 道徳
- 総合的な学習の時間
- 特別活動
高校
- 国語
- 地理歴史
- 公民
- 数学
- 理科
- 保健体育
- 芸術
- 外国語
- 家庭
- 情報
- 理数
- 総合的な探求の時間
- 特別活動
新たに取り組むこととこれからも重要視すること
新学習指導要領になりこれから新たに取り組むこととこれまでと同様に重要とすることがあります。
- プログラミング教育
- 外国語教育
- 道徳教育
- 言語能力の育成
- 理数教育
- 伝統や文化に関する教育
- 主権者教育
- 消費者教育
- 特別支援教育
ちょっと多いんじゃない?
増えます。。でも頑張らないと!
教員も変化が必要?
教員も変わらなきゃいけないの?
変化は必要だと思いますよ!
これまで「詰め込み教育」や「ゆとり教育」など◯◯教育と言われてきました。また新しい◯◯教育が出来上がるのではないかと思います。
「◯◯教育」と言葉ではうまく表せませんが、私が思うに、これからは知識重視ではなく変化に対応する能力が必要になるのではないかと思っています。グローバル化、情報化社会など社会環境が目まぐるしく変わっています。10年前にYoutubeやスマートフォンがこれまで普及することはほとんどの人が想像できなかったでしょう。
教員も時代にあった教育が必要になるのではないかと思っています。教員にとって最も重要な役割である”授業”に焦点を当ててみると、ICT機器を使った授業、教えない授業、オンライン授業などここ数年で変わったことだと思います。
子供が減っている現状を考えると先を見据えた教育をした学校や教員だけが生き残れるのでしょうね!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】新学習指導要領のポイント 〜アクティブラーニングが消えてしまう?〜」をお伝えします。
よく採用試験の面接で「どんな人が教員に向いていますか?」と聞かれることがあります。1つの答えに「変化に対応する柔軟性」があると思います。
生徒が変われば授業スタイルが変わり、時代が変われば学校も変わらなければいけないと思います。柔軟に対応する力が今後の教員に必要なスキルだと思っています。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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