こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「月別学級経営 ~10月・11月編~」をお伝えします。
「月別学級経営 ~8月・9月編~」では8月の「夏休み技」、9月の「基準の再確認」・「いつも通り」・「様子確認」の全3つカテゴリーでお伝えしました。過去記事下にがありますのでそちらも合わせてご覧ください。
それでは10月と11月の学級経営は何がカギになってくるのでしょうか。早速見ていきましょう。
「魔の11月」が勝負です。
10月
学校行事
地域や学校によっても違いますが、10月は大きな行事である文化祭(学校祭)や体育祭が多いでしょうか。文化祭や体育祭のあり方によっても、乱れる・乱れないかが変わってくると思います。つまり、生徒中心の活動が多いかどうかで変わってきます。
例えば文化祭で、学級単位で催し物や模擬店を行ったり、学年単位で何かを作成したりと、生徒が考えて行動する活動は必ず問題が発生します。「◯◯が早く帰ってしまいました」「◯◯がやってくれません」はよく聞くフレーズです。私はそのトラブルを生徒がどのように解決していくかが学校行事だと思っていますので、問題を起こることは完全に想定内です。そこで教員が生徒の中に入ってあれこれやってしまうと生徒の成長がなくなってしまいますので、考えさせるような声かけだけをするようにしています。
クラスのみんなが協力してくれません。
どうすればいいと思う?
また、学校行事の時は、催し物の作品や普段でないゴミなど、クラスにものが増えます。教室の乱れは心の乱れにつながりますので、口うるさく整理整頓を促すようにしています。
慣れがダレになる
10月に上記のような大きな学校行事がなければ、学級に本格的に慣れてくるため慣れがダレに変わります。以下に記述している「魔の11月」の前哨戦になるでしょう。
ここでのダレを見落としては学級経営は右肩下がりになると思います。生徒観察を怠らずがカギになってくるでしょう。
担任指導が”入る”時期
10月はこれまで積み重ねてきた担任の指導が”入る”時期だと思っています。つまり、生徒が担任の学級経営方針を理解して、しっかりと行動に出してくる時期だと思っています。
指導がしっかりと入っていれば、ここから学級経営が楽しくなってくると思っています。それまた逆も然りで、指導が入っていなければこの後がしんどくなるでしょう。「魔の11月」が待っていますので、急速な建て直しが必要になると思っています。
11月
魔の11月
みなさん「魔の11月」や「11月クライシス」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。一般的に、11月は年間で1番学級崩壊や生徒指導問題が多いと言われているため、このように呼ばれます。
以下の記事には「11月に起こる理由」・「予防策」・「生徒のサイン」を詳しく載せていますのでそちらをご覧ください。
特にコロナ禍の2020年度の11月は生徒指導問題が多く起こっています。さらに、自殺者が例年よりも40%増えていることから史上最大級の魔の11月となるのではないでしょうか。この記事を書いているのが2020年11月15日ですが、11月は残り半分ですが、皆さんの学校で何も問題が起こらないことを願っています。
季節的な問題
環境的な要因が学級経営に影響を与えるでしょう。11月は一気に気温が下がる時期です。(地域による)朝晩と昼の大きな気温差は寒暖差疲労を起こします。体温の維持に重要な役割を担うのが自律神経ですので、気温差が激しいと乱れてしまいます。
それにより肉体的・精神的疲労が積み重なりますが、児童生徒はまだまだ自分で体調管理することや心の不調を治す術がわかっていません。したがって、態度に出したり周りを攻撃したりしてしまうことがあり、それが11月の学級経営が難しい所以でもあると思います。
大きな気温差によって引き起こされる体調不良です。頭痛や肩こりなどの肉体的不調とイライラや不安などの精神的不調があります。
最後に
今日は「月別学級経営 ~10月・11月編~」をお伝えしました。10月は「学校行事」「慣れがダレになる」「担任指導が”入る”時期」、11月は「魔の11月」「季節的な問題」をお伝えしました。特に「魔の11月」は全国の先生方が大変な思いをしていると思います。皆さんで乗り越えましょう。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
魔の11月はしんどい。。。
注意喚起しすぎても緩くしすぎてもダメですからね。ああ難しい。
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