こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】授業中における挙手指名のメリットデメリット 〜海外の授業と比べる〜」についてお伝えします。
昔から学校の教室で当たり前に見る光景があります。
それは、教員の「この問題わかる人は挙手」「質問ある人は挙手」などによる児童生徒の挙手です。
小学校と中学校でよく見られる光景だと思いますが、この挙手指名制度にはメリットとデメリットがあります。
今日は授業中の挙手指名制度のメリットデメリットと海外の挙手指名についてお伝えします。
挙手指名制度のメリット
「児童生徒の積極性を高める」ことではないでしょうか。
「発表すること=良いこと」という風潮が学校現場には少なからずありますし、発言をしたから褒められることが多々あるでしょう。
挙手指名制度のデメリット
シャイな生徒が答えられない
答えたくても答えられない内気な生徒はどこの学校にもいます。「指名されたら答えるのに」と思っている児童生徒も少なくはないと思います。
昔から「積極的で元気な生徒が良い」という風潮が少なからず学校にはありますし、実際に挙手をする生徒にポイントを上げて平常点に加味する教員もまだまだいるのではないでしょうか。
上記のメリットように「児童生徒の積極性を高める」という狙いの元に行っていると思うので、否定はしませんが、時代の変化による授業方法の変化も必要ではないかと思います。
受け身な児童生徒になってしまう可能性がある
受け身な児童生徒を作ってしまう可能性があると思います。
挙手をしなければ授業に参加しなくても良いということになり得ますし、生徒の中にはずる賢い生徒もいるので、「この先生は手を挙げさせて答えさせるタイプだから参加しなくても余裕」と思うでしょう。
そもそも授業に参加しない生徒も出てくるというデメリットもあります。
授業の良し悪しの判断が挙手の数
授業参観や研究授業の後に、保護者や他の教員が「生徒が積極的に参加していたよね」や「全員が手をあげるってすごいことですよ」など、挙手の数がその授業の評価基準になっています。
これをご覧の教員の皆さんはこのような経験はないでしょうか。これがあるからこそ生徒が積極的に挙手をするような授業作りをしなければいけなくなってしまうんですよね。
海外で実際に見た挙手の方法
私が大学生の時にアメリカ留学した時と教員になってからアメリカへの修学旅行の引率で、小学校と中学校を訪問する機会があり、そこで衝撃を受けた挙手の方法をお伝えします。
「発問に対して全員が必ず手をあげ、指を使って自信度を表す」ということをしていました。以下のように、指を使って自信度を表していました。
1本(人差し指) →自信なし
2本(人差し指と中指) →少し自信ない
3本(人差し指と中指と薬指) →自信ああり
見学した校長先生と話す機会があり、全員が挙手をする意図を聞いたところ2つありました。
①話を聞いていないと手をあげられないから、教員の話を聞くようになる。
②授業に参加している感を児童生徒に与えることで自己肯定感を高める。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】授業中における挙手指名のメリットデメリット 〜海外の授業と比べる〜」についてお伝えしました。
私は断然、ランダムに当てるタイプでした。生徒からは嫌がられますが、良い緊張感を作り出す重要な役割を担ってくれます。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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