【中学校・高校】定期試験(考査)の監督の心得 〜意外と知らない注意する点〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】定期試験(考査)の監督の心得 〜意外と知らない注意する点〜をお伝えします。

みなさん、定期試験の試験監督についてどのようなことを知っているでしょうか。「試験を配布・回収して終わりでしょ?」と思っている方が多いと思いますが、実は細かいテクニックが必要になります

教員だけが知っている細かい仕事も併せてお伝えしようと思います。

草食系教師
草食系教師

それでは、見ていきましょう!

試験監督者の任務

 試験監督者の最重要任務は「滞りなく試験を実施すること」です。

 時間通りに開始し、問題なく終了することですよね。途中退出や地震などの天災が起きた時も焦らず、対応することが大切です。

地震が起きた時は?


避難訓練同様に生徒を机の下に隠れさせます。その後、校内放送が流れますのでその指示に従います。

試験監督の流れ

試験監督の流れ
  • STEP1
    5分前〜3分前に入出

    試験が時間通りに実施できれば何時でも構いません。学校によっては試験監督が同時に入室し、試験前の勉強時間に不公平がないようにしているところもあります。

  • STEP2
    着席の指示

  • STEP3
    試験配布

  • STEP4
    試験開始

  • STEP5
    試験終了(回収)
  • STEP6
    枚数確認

    ここで確認することは3つあります。全員提出しているか・出席番号順に並んでいるか・名前を記入しているかです。

  • STEP7
    退出

試験開始前にすること

身の回りのものを生徒に確認させる

 不正がないように、身の回りのものを生徒に再確認させます。

 確認事項は

①机上には筆記用具のみ(筆箱禁止)
②机上に落書きがないか
③机の中にものが入っていないか
④横にかけてあるバッグはチャックが閉まっているか
⑤隣同士の距離は近すぎないか

です。

 学校によりルールが違いますので、教務内規の試験実施に関してか何かを読んでください! 

問題用紙と解答用紙について説明する

 問題用紙と解答用紙の枚数・サイズ・片面、両面印刷を試験開始前に伝え、試験開始直後にすぐ確認するように促します。

 これかなり大事です!!!

 以前、試験終了5分前に「ここのページありません」と申し出てきた生徒がいたことがあり、生徒全員再試験になるという大事に発展したことがあります。

 これを防ぐため、必ず言いましょう!!

草食系教師
草食系教師

あれは大変だった。。。

試験中にすること

定期考査表紙に加筆・修正する

 定期考査表紙は科目担当者が作成・記入するもので、日付・クラス・科目等の欄があります。

 試験作成者が試験監督者に問題用紙と解答用紙を渡しますが、その時に定期考査表紙も渡します。試験監督者は、受験者数・欠席者数・欠席者名などを試験中に加筆します。

 また、特別の事情(トイレ途中退出・体調不良による途中退出)の場合は、備考欄に退出時間、戻ってきた場合は再入室時間を記入しておきます。

 定期考査表紙は学校ごとにフォーマットがあるか個人での作成になります。

 以下のようなフォーマットがあります。

 

暗黙の了解的なことですが、試験監督者が教科担当者の名前に「先生」を加筆、試験監督者の名前の「先生」を削除するということをします。

試験作成者と試験監督者の立ち位置を確認する

 試験中、作成者が試験について質問を聞いたり、訂正や連絡をしたりするために教室を回りますが、試験監督者の立ち位置が大切です。

 教室内に2人の教員がいますが、カンニングを防止するためにも対角線に立つことが望ましいです。つまり、どちらかが必ず生徒の前にいるということです。

途中退出者の対応をする

 トイレや体調不良などによる途中退出がありますが、その時はまず解答用紙を回収します。

 その時に「途中退出する場合は、教室に戻ってきても試験を受けることができない」ことを確認します。

試験後にすること

枚数を確認する

 試験終了後、解答用紙を回収します。その後、全員提出しているか・出席番号順に並んでいるか・名前や出席番号が記入されているかの3つを確認します。かなり気を使うところです。

 以前、1人の解答用紙を回収損ねて生徒全員が再試験になった事例がありました。

試験作成者に渡す

 試験教室を出た後は、基本的に寄り道(トイレや別教室)をせず、すぐに試験作成者に渡します。万が一、試験をなくしたりどこかに置いてしまったりすると取り返しのつかないことになるからです。

実際にあった生徒のカンニング技

 私は1度だけ、カンニングを発見したことがあります。

 これまでに何度か該当学年や他学年で起こったのを見てきました。生徒がどのようにカンニングをしたのかを知ることで今後の見るポイントが変わってくると思いますので参考にしていただければと思います。

実際にあったカンニング内容
  • 机に書いてある
  • 袖の中に紙を隠す
  • ペンの中に紙を隠す
  • マスクの中に書いてある

オススメ書籍

最後に

 今日は「【中学校・高校】定期試験(考査)の監督の心得 〜意外と知らない注意する点〜」をお伝えしました。

 試験監督の仕事内容を文字化したら「配布・回収」だけですが、意外と注意をするところがあります。さもなければ、生徒全員再受験になるといったことも考えられるからです。

 参考になれば嬉しいです。本日は以上です。ありがとうございました。

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