こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【道徳教育】 ハチドリのひとしずく 〜SDGs学習に〜(授業実践例あり)」をお伝えします。
小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度から「特別の教科 道徳」(道徳科)が始まりました。道徳=モラルを指しますが、昨今「モラルがない人」や「モラルに欠ける人」、つまり「社会において善悪の理解がない人」が増えているように思います。
今回のコロナウイルスで日本人のモラル低下が露呈されたのではないでしょうか。「トイレットペーパーやティッシュの買い占め」「◯◯がなくなると言った嘘の流布」「マスクの高額転売」「医療従事者の差別」「他県ナンバー狩り」など、モラルの欠けた行動が増えていました。
もちろん、長期間にわたる生活の大きな変化、我慢が続く疲労感、ウイルス感染への恐怖、事態の打破が見えてこないことへの不安があったのかもしれません。
SDGsの活動にもつなげられる活動を紹介します!
ハチドリのひとしずくとは?
南米のアンデス地方に伝わるお話です。
文化人類学者で環境運動家であり、明治学院大学国際学部教授の辻信一さんが翻訳した本が2005年11月に出版されています。
話の内容
山火事が起き、森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました。しかし、1匹のハチドリだけは逃げませんでした。そのハチドリはくちばしで水のしずくを言って基ずつ運んで火の上に落としていきました。
他の動物たちはハチドリの行動を見て笑いましたが、ハチドリはこう言いました。
「私は、私にできることをしているだけ」
SDGsにつなげる?
このハチドリのひとしずくをSDGsの学習につなげるのはどうでしょうか。
ハチドリのひとしずくから学ぶことは「今自分にできることを精一杯しよう。それをみんなが実行したら大きなことを達成することができる」ということです。
SDGsでは、国際目標がありますが1人1人が行動しなければ達成できません。「今自分に何ができるか」ということを考えられるきっかけになればと思います。
Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」を意味します。2016年から2030年までの17の国際目標です。
簡易版指導案(45分 全3時間想定)
1時間目
時間 | 教員 | 生徒 |
5分 | 挨拶・導入 | 話を聞く |
5分 | ハチドリのひとしずくの本文を読ませる | 本文を理解する |
5分 | ハチドリのひとしずくの動画を見せる | 内容を理解する |
20分 | 気づいたことや感じたことをワークシートに記入させペア、グループ・クラスで共有する | グループワークする |
10分 | 教員の話・まとめ | 話を聞く |
2時間目
時間 | 教員 | 生徒 |
3分 | 挨拶・前回の内容確認 | 話を聞く |
10分 | SDGs導入 | 話を聞く |
5分 | 17の国際目標と照らし合わせて今自分にできることを考える | 考える |
5分 | グループで共有する | グループワークをする |
20分 | グループで1番良い考えを模造紙やタブレット(あれば)等でまとめる | グループワークをする |
2分 | 教員の話・まとめ | 話を聞く |
3時間目
時間 | 教員 | 生徒 |
5分 | 挨拶・前回の内容確認 | 話を聞く |
10分 | グループまとめ・発表準備 | 話を聞く |
25分 | グループ発表 | 考える |
5分 | グループで共有する | グループワークをする |
オススメ教材
最後に
今日は「【道徳教育】 ハチドリのひとしずく 〜SDGs学習に〜(授業実践例あり)」をお伝えしました。
この活動の目的は「今自分に何ができるか」を広い視野で考えることです。
道徳教育の一環として、またはSDGsを考えるきっかけとして、ハチドリのしずくを生徒に紹介しても良いのではないでしょうか。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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