こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「印象に残っている生徒 〜ヤンキー(男子生徒)編〜」 をお伝えします。
学校に1人は必ずいるやんちゃな生徒(男女問わず)。身なりや素行が非常に悪い生徒が当てはまることが多いでしょう。教員としてはいわゆる”やっかいな生徒”という認識がある人も少なくはないと思います。実際、授業妨害やクラスの基準を乱すなど学級経営においては時に一筋縄ではいかない状況になることがあります。
私は担任1年目から持ち上がり3年間、やんちゃな生徒を数人担当しました。その中で、飲酒・喫煙・染髪・不登校(故意)・ピアス・教員への暴力、中学時にほとんどコンプリートした男子生徒を紹介します。
今日は、実際にあったおもしろトラブルとやんちゃな生徒の関わり方をお伝えします。
中学時代
飲酒・喫煙・染髪・不登校(故意)・ピアス・教員への暴力。ほとんどコンプリートした生徒でした。通知表もオール1で、”特別事情のある生徒”で”ワル”のレッテルを貼られていました。
高校時代
初めての登校日、赤髪で登校してきました。最初に私がかけた言葉は「桜木花道か!」でした。笑 教員としては不適切な声かけかもしれませんが、事前に中学校の先生から特別の事情を聞いていましたのでファーストコンタクトから叱ることはやめようと決めていました。その後、部活動の先生の指導もあり、髪は黒に染めてきました。
最初の面談で「高校では変わるよ」その言葉が出たのがとても印象に残っています。その後、私とその生徒との日々の戦いが始まりますが、3年間で行なった個人面談は500回を優に超えていたと思います。紆余曲折ありましたが、高校2年生後半くらいから学校生活や性格が安定してきました。それ以降は特に問題もなく、大学に合格し卒業しました。
おもしろトラブル
高校1年生5月頃、他校の生徒と交際していたその生徒は彼女がいじめられていると私の所に鬼の形相で言いにきました! 言いに来るなんてなんてかわいいんだと思いましたが。笑
しかし、「今から○○校行ってくる」「助けに行く」 職員室で声を荒げたため別室に連れて行き事情を聞きました。
彼女はクラス内に友達がいなく、頼れる人がいないから助けに行きたいとのことでした。
助けに行っても校門で止められるし、部活のスーパースターであった彼は問題を起こしたら停学になってしまうし、下手したらその部活の地区大会等への出場が危ぶまれる事態になると考えて必死に止めました。
何とか落ち着き教室に戻りましたが部活終了後に教室から怒号が聞こえた。「俺の彼女に何しとんじゃぼけ」などなど、顔を真っ赤にして激昂していました。
とりあえず話を聞き、なだめること成功しました。そのままその彼女の高校に行ったり、いじめている他校の生徒の家に行くことが怖かったこともあり、車で送って行きました。家族関係が悪いこともあり寮住まいだったので一緒にラーメンを食べて帰りました。
生徒を送るな!とかご飯食べに行くな!とか言わないでくださいね笑 きちんと校長に許可を取りました。。
1番彼に効いた話は部活動に迷惑がかかるということでした。中学校の時にあれだけ悪さをしていたにも関わらず、身体能力がずば抜けていたこともあり部活の顧問の先生が特待生として声をかけていたことが大きかったです。また、やんちゃな生徒はとても仲間意識が強く、チームに迷惑がかかるという点においてはかなり嫌悪感を示していました。
指導方法
最初の1週間程度はかなり叱っていました。感情に任せて怒鳴ったことも多々ありましたが、完全に逆効果でしたので思い切って叱ることをやめました。それは決して指導放棄ではなく、その生徒にとってはそれが1番良い方法だと思ったからです。
やんちゃな生徒はほとんどが中学校の時にかなり先生方に指導されてきています。いわゆる”指導慣れ”や”叱られ慣れ”をしています。私の浅い経験より指導力のある先生たちがそれらをしても良くならなかったのであれば別な方法で立ち向かうしかありませんでした。
今までの先生方で変えられなかったのであれば、真逆のことをしてみようと何の根拠もなく初めました。今まではしかめっ面で接していたのでまずは笑顔で接するところから始めました。次に、面談では私ばかり話をしていたので彼の話をよく聞くことをしました。そして、叱ることしかしていなかったので「よく学校きたな!」と褒めました。
3つを意識して、1ヶ月続けたらその生徒から話しかけてくるようになり、少しずつ信頼関係を築くことができました
最後に
今日は「印象に残っている生徒 〜ヤンキー(男子生徒)編〜」 をお伝えしました。いわゆる”やっかいな生徒”はクラスに必ずいます。しかし、少し角度を変えて接してみると変わることがあります。私はたまたまこの方法で生徒が少し良くなりました。10人10色という言葉があるように指導も10人いれば10通りの方法があると思います。
何か皆さんのお役に立てればと思います。ぜひ参考にしてみてください!
勉強になる!
私たち教員は変えてあげたいという気持ちは誰しもが持っていますからね。是非参考に!
コメント