教員に必要なリアルな力3選

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「教員に必要なリアルな力3選」をお伝えします。

「教員に必要な力」と検索すればたくさん出てきますよね。そこには、「生徒指導力」「授業力」「専門力」など、誰もがわかることが多く書かれています。すべて必要な能力ですし、全ての記事に「なるほどな」と思います。もちろん私も参考にさせていただいています。

 しかし今日は、角度を少し変えてあまり書かれていない、または知られていない教員に必要な力をお伝えしたいと思います。学校現場にいる先生は「そうだよね」と思うはずです。

草食系高校教師
草食系高校教師

10人いれば10人のものの見え方があると思います。今日は私が感じた力を3つお伝えします。

資質と能力の違い

「教員に必要な資質とはなんですか」と教員採用試験で聞かれることがあります。しかし、資質とは、生まれつき備わっている才能のことを表す言葉です。「教員になる」と言って生まれてくる人はいませんよね。

「能力」には教育や環境などによって好転的に形成された性質を表しており、生まれつき備わった能力を持つ「資質」とは全く異なっています。

必要な力3選

孤独に耐える力

 多くの学校は固定担任制であるため学級担任は1人です。副担任や学年主任はいますが、実際に深く生徒と関わっていくのは学級担任1人です。孤独に生徒と戦わなければいけません。学級の生徒に何かトラブルがあれば担任が揶揄され、「担任指導が甘い」「担任は何やっているんだ」と言われることがあります。

 孤独になるとどうしても味方が欲しくなります。やはり生徒と関わっていく中で、教員も1人の人間ですから「他人から嫌われたくない」という気持ちが働いてしまいます。それが引き金になり、生徒指導を甘くさせてしまうことがあります。それは「孤独に耐える力」が欠如しているからではないでしょうか。

 さらに、教員が指導したり叱ったりすると「その教員を嫌いになる生徒」が必ず出てきます。そこで嫌われることを恐れてしまうのではなく「これは生徒の成長ため。今理解できなくても卒業後にいつか気づいてくれれば」と思って戦わなければいけません。

 「孤独に耐える力」が欠如することで、生徒の顔色ばかり伺って、まとまりのないクラスになったり学級崩壊を招く可能性もあるでしょう。授業も同様です。

気持ちのコントロールをする力

 気持ちのコントロールができる=安定した態度でいれる=ムラがない態度です。教員も人間ですから、体調の良し悪しがありますし、気持ちの上がり下がりがあります。しかし、それによって態度や対応を変えずに「いつもの先生」を演じることが必要です。

 正直、この「気持ちのコントロール」が1番難しいと思います。気持ちは表情や声、行動に現れます。態度や対応を変えてはいけませんが、ポーカーフェイスになってはいけないと思います。気持ちのコントロールはムラがある性格は生徒に受け入れられませんよね。

常に変化できる力

 10年前には考えられなかった「1人1台タブレット時代」や「ICT機器の活用」など、時代の変化とともに教育の変化も行われています。また、学習指導要領の改定によるカリキュラムや目指す生徒像の内容も変わってきていますので常に変化が必要になります。

 さらに、世間からの教師という職業の見え方や生徒個人が持つ事情も大きく変わってきています。生徒への立ち振る舞いや生徒指導のやり方やあり方も柔軟に変えていかなければいけませんね。

最後に

 今日は「教員に必要なリアルな力3選」をお伝えしました。総合して言えることは成熟した大人=良い教員であることが多いと、何百人と先生を見てきて感じたことです。1人の大人として自分を磨くことが良い教育者や指導者への1歩だと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

肉食系高校教師
肉食系高校教師

確かに、生徒から信頼されている先生は人として素晴らしい方ばかりだね。

草食系高校教師
草食系高校教師

人としての成熟度は生徒に伝わるんですね。

コメント

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