こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】1人1台タブレット端末を導入して変わったこと 〜オンライン授業〜」をお伝えします。
コロナウイルスによる緊急事態宣言により2020年3月から6月まで休校だったところが多いと思いますが、その期間中にオンラインホームルームやオンライン授業(ZOOM)を行ったところも結構あったのではないでしょうか。
特に、私立学校では公立学校との教育サービスの差別化を図ろうと、躍起になってICTのインフラ整備に時間とお金をかけたことと思います。
オンラインでホームルームや授業ができるというのは緊急事態時には非常に有効な手段です。
しかし、オンラインでホームルームや授業ができることがわかった結果、教員の仕事の負担がさらに増えることとなりました。
今日は学校現場でオンラインが導入された結果、どのような負担が教員に増えたかをご紹介します。ぜひご覧ください!
24時間体制の質問ボックス
以前の勤務校ではロイローノート(以下記事参照)というアプリを導入し、全校生徒が使えるようになっていました。
そのアプリでは各ホームルームや各科目ごとにフォルダ(部屋)が設置され、生徒はそこから直接教員に質問カードを送ることができます。対照的に、教員から生徒に質問や連絡をすることができます。
とても便利なアプリではありますが、オンラインでつながっているということは基本的に24時間対応になります。
生徒は自分の好きなタイミングで質問をしてきますので、時に夜中に送られてくることや土日に送られてくることもあります。
特に、学校として「◯時〜◯時までの質問であれば対応する」や「週末は対応できません」という方針を出せば生徒は送ってこないとは思いますが、そういった体制は特にありませでした。
生徒の質問に逐一反応していては仕事とプライベートを分けることができませんし、心が休まることがありませんでした。
ZOOM質問会
平日21時まで、土曜日18時までZOOMで生徒からの質問を受けることになりました。
男性教員は女子生徒と、女子教員は男子生徒と1対1で行う場合、職員室内で対応しなければいけません。つまり、質問がある生徒がいる場合は、21時まで学校にいなければいけなくなり、退勤時間の概念がなくなってしまっています。
”生徒のため”と思えば頑張れるでしょうか。。。
警報時もオンライン授業
警報による休校の際もオンライン授業をすることになりました。
従来、生徒は自宅待機で教員は可能な限り出勤(公共交通機関の状況による)ですが、これからは生徒は自宅でオンライン授業を受ける、そして教員は学校や家からオンライン授業をするということになりました。
これまで学校現場では「恵みの警報」という言葉を使って普段より業務が少ないことを喜んでいましたし、退勤時間が少しはやくなることもありました。
しかし、これからは通常授業・通常勤務となります。
保護者会
保護者会がオンラインで配信することができるようになり、忙しい保護者の方にとっては来校しなくてもオンラインで参加できることとなりました。
実際に保護者会が行われた結果、来校する保護者とオンラインで参加する保護者はちょうど半々くらいでした。
例年よりも全体の参加者は1.5倍程度多かったです。
三者面談
三者面談をオンラインで行っていました。
基本的には保護者が来校し、直接面談をする形を取っていますが、忙しい家庭や密を避けたい保護者に対してはオンラインで対応するようにしていました。
しかし、オンラインでの3者面談は非常に難しいです。本来であれば直接会って表情や雰囲気、生徒との関係を目の前で見て話をすることができますが、顔は見えるとはいえ画面越しですので保護者がどのように考えているのか表情だけでつかむことが非常に難しかったです。
オススメ教材
最後に
今日は「【中学校・高校】1人1台タブレット端末を導入して変わったこと 〜オンライン授業〜」をお伝えしました。
オンライン教育後進国の日本ではありますが、これから学校のICT化が進むことでしょう。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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