こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「中学・高校の定期テストの作り方」をお伝えします。
10月も下旬に差し掛かろうとしています。この時期、2学期制の学校は中間試験を実施しているところが多いでしょう。テスト作成で大忙しの先生が多いと思いますし、一方で終了した先生もいるのではないでしょうか。
毎回なんとなく作成している定期テストですが、今回は文字化して改めて定期試験について考えてみようと思います。

定期試験の留意点をお伝えします。
テスト作成時の留意点
私が実践している留意点を つお伝えします。これまで3校の私立学校に勤めてきて教えてもらったことと自ら考えて行っていることです。ぜひご覧ください。
平均点を60点前後にする
入職時に「平均点を◯◯点くらいにするように」と教務部から試験に関しての説明があると思います。学校によって平均点は様々だと思いますが、基本は60点前後です。
学校によっては、試験点(素点)と平常点を計算して、60点前後に合わせるようにと説明がある学校もあるでしょう。
難易度を3段階に分ける
テスト作成時に、難易度をA・B・Cの3段階に分けています。点数配分や狙いをそれぞれ変えています。
A:基礎問題 50%
B:応用問題 30%
C:難易度の高い問題 20%
テスト作成は2週間前〜1週間前
テスト作成は基本的に2週間前〜1週間前までの完成が望ましいです。「当日までに完成すれば良い」というゆるい学校もありますし、「1週間前までに教科主任に提出」と厳格なルールがある学校もあります。
2週間前〜1週間前までに完成する理由としては、同学年で2人以上の科目担当がいれば、誰かが作成をして他の先生で確認をしなければいけないからです。大体そこで「ここ重点的に教えていないから別の問題に差し替えて欲しい」や「ここの問題難しすぎないですか」と訂正や提案がありますので、テスト当日までに確認作業を繰り返して、完成となります。
テスト時間の80%を生徒に使わせる
テスト時間の80%を解答時間、残り20%を見直しの時間となるようにテストを作成するのが望ましいと言われています。50分の試験時間であれば、40分を解答時間、10分を見直しの時間となります。
私が初任の頃に勤めていた私立学校では「開始30分以内に終了するテストは作成者が悪い」との風潮があったため、上記の割合で作成するよう教わりました。生徒は試験が終わるとすぐにボーッとしたり寝てしまうことがあるため、それの防止ではないでしょうか。
私は英語科ですので、時間配分はどうにでもなりますが、副教科の先生はとても苦労していたのを覚えています。学校によってルールは違いますし、現在の勤務校は10分で終わったテストを作成しても何も言われません。
テスト内容
テスト内容は「テスト範囲の内容」と言ってしまえば終わりですが、授業中に重点的に取り組んだ内容を出題するようにしています。また、その学校の生徒が進学先に多い高校や大学をピックアップして傾向を似せた問題を出題するようにしています。
テスト作成にあたって
希にエクセルや一太郎派がいますが、基本的にはほとんどの先生がワードを使いテストを作成しています。テスト作成のルールが学校や教科単位である場合があります。以下、これまでに勤めた学校のルールをお伝えします。
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テストの作成時間
個人差は大きくありますが、私は1つのテストに作成開始から終了まで大体3時間くらい費やします。10時間以上費やす人もいますし、対照的に30分で終了する先生もいます。
基本的に、教員用の指導書の中にテストメーカーは入っていますが、難しく作られていることが多く、学校のレベルによっては使えないことがあります。
解答用紙と模範解答の作成
テスト作成は問題用紙作成・解答用紙作成・模範解答の3つを作成して終了となります。私は解答用紙をエクセルで作成しています。入力がしやすいためとそれを使って分析をするためです。以下解答用紙になりますのでご覧ください。
解答は採点をしやすいように、記号問題を「アアアア」や「アイウエ」にすることがあります。

最後に
今日は「中学・高校の定期テストの作り方」をお伝えしました。文字化することでテスト作成時に気をつけることが再認識できましたよね。
お忙しい皆さんの参考になればと思います。本日は以上です。ありがとうございました。

今年は毎回4つテストを作るんだよー

だいたい3つ以上は作りますよね。英語の場合、長文の試験作成はかなり時間がかかります。
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