こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【高校】高校3年生の三者面談(進路面談)での学級担任の仕事 〜事前にトラブルを防ぐ〜」をお伝えします。
高校3年生の学級担任の皆さん。1年間非常に忙しい日々を送っていることと思います。
高校3年生の進路決定は人生の分岐点です。人生の岐路に立たされた高校生と深く関わることができる高3の学級担任の仕事はとてもやりがいがあります。
さて、今日は生徒の進路決定の過程にある「三者面談」に焦点を当て、実際学級担任がどのようなことをしているかをお伝えしていきます。
進路決定の一助となる学級担任がすることはたくさんあるのですよ!
高校3年担任のスケジュール(進路活動)
- 4月始業式・生徒把握
- 5月2者面談・3者面談・専門学校指導
*志望校決定した生徒から志望理由書や小論文の指導を始めます。
- 6月2者面談・3者面談
- 7月2者面談・3者面談・面接指導・提出書類指導
*夏休み期間中に全員1度は面接をします。
- 8月面接指導・提出書類指導
- 9月面接指導・提出書類指導・文化祭
- 10月面接指導・提出書類指導・体育祭
*本格的に試験が始まります。
- 11月面接指導・提出書類指導
- 12月面接指導・提出書類指導
- 1月面接指導・提出書類指導
総合選抜型入試と学校選抜型入試は落ち着き、一般入試が本格化します。
- 2月卒業式
*不合格の生徒の指導と一般入試生徒の指導
- 3月基本的になし
*国公立2次試の受験があれば
三者面談で確認すること
まずは、三者面談で確認することを見ていきましょう。
特に、学校が合格後に懸念することは3つあります。
①入学辞退しないか(経済的な理由や身体的・精神的理由)
③合格後の欠席増加・成績の著しい低下・授業態度や身だしなみの変化
それでは1つずつ具体的に見ていきましょう。
①入学辞退しないか
学校推薦型入試(特に指定校推薦)を利用して合格した場合、合格した生徒を確実に問題なく入学させなければいけません。
あえて「させなければいけません」という表現を使いましたが、指定校推薦は高校と大学の信頼関係で成り立っています。
もし合格後に辞退した場合(正当な理由がある場合を除く)、次年度に指定校推薦が来ない場合があります。
これの何が恐ろしいかというと、次年度以降の生徒の進路選択肢が減ってしまうことです。それが一般入試で合格することが難しいGMARCHや関関同立ならどうでしょうか。高校に与える影響はとても大きいのです。私立高校の場合、進路実績は学校の顔(入学生徒増減に影響する)ですので生徒一人一人の合格実績はとても大きいのです。
②合格後の生徒の大きな変化
これは永遠の課題でしょう。
生徒は合格した後、欠席遅刻早退が増えたり、成績が著しく下がったり、授業態度が悪くなったり、校則に引っかかる身だしなみをしたりという大きな変化が起こることがあります。
こうなると学級担任のみならず、教科(科目)担当者がとてもやりにくくなります。
また、クラス全体の雰囲気に影響を及ぼします。例えば、11月に指定校推薦で合格した生徒が合格後に授業中ずーっと寝ているのを大学入学共通テストや国立二次試験を控えている生徒が見た場合どうでしょう。
受験は個人戦ではなく団体戦です。雰囲気作りは学級担任や教科(科目)担当者のお仕事ですが、生徒が意識しないと成り立ちません。先を見越して保護者の協力を得るためにも三者面談で確実に伝えましょう。
生徒や保護者を脅すわけではありませんが、「合格を取り消す場合があります」と一言添える必要があるかもしれません。
三者面談前に準備すること
それでは、三者面談前に準備することを見ていきましょう。
基本的に生徒が記入する進路希望調査や生徒面談で聞いた内容を元に三者面談の準備をします。
①志望校(第5希望まで)の入試方式別の試験日程
②志望校・入試方式の代替案
③試験科目
④合格点
⑤入試方式の対策方法
⑥過年度の入試内容(過年度の生徒が書いた入試報告書やハイスクールオンラインを確認)
⑦奨学金の申込や貸与額等(奨学金申込の案内)
私はこの他に上記の確認リストを持参していました!
オススメ書籍
最後に
今日は「【高校】高校3年生の三者面談(進路面談)での学級担任の仕事 〜事前にトラブルを防ぐ〜」をお伝えします。
三者面談は、保護者の信頼を得られる大切な場です。入念な事前準備が成功に導いてくれます。特に若い先生の場合「頼りない」と印象を与えてしまわないように時間をかけましょう!
本日は以上です。ありがとうございました。
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