こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】WPM(Words Per Minute)こそ英語速読のカギ 〜英語授業〜」をお伝えします。
2020年度からセンター試験が大学入学共通テストに変わり、出題傾向が変わりました。発音問題や単独での文法問題の出題がなくなったことで、長文読解問題が多く出題され、読む語彙数が大幅に多くなりました。
また、高校受験も自治体によりますが長文読解の問題が非常に増え、大学受験同様の問題形式になりつつあります。
4技能5領域を満遍なく教えばければならないカリキュラムもありますが、教える側はもっと長文読解にフォーカスする必要が出てきたのではないでしょうか。
今日は、自分の成長を見える化できるWPMの取り組みをご紹介します。
WPMとは何か
まずは「WPMとは何か」を見ていきましょう。
WPMは「Words Per Minute」の頭文字で、1分間で読める単語数のことです。もちろん、内容の難しさや文章構成により差はありますが、1つの指標として捉えていただければと思います。
それでは計算式と基準の2つを見ていきましょう。
WPMの計算式
WPMの計算式は以下になります。
単語数÷秒数×60=WPM
例)
500語÷200秒×60=150WPM
WPMの基準値
それでは日本人と英語ネイティブのWPMの基準値を見ていきましょう。
これはあくまでも平均値になります。
こう見ると第二言語習得はとても難しいなと感じますね!
高校生の目標
次に「高校生の目標」を見ていきましょう。
高校生の目標はズバリ「150WPM」です。
これはよく英語科の中で話題になる数字ですが、一体根拠はどこにあるのでしょうか。
大学入試を指導している人はやはり偏差値50以上の大学への合格を意識します(学校レベルによる)。関東では日東駒専、関西では産近佛龍以上ですが、入試問題の語彙数を見てみると約2000語〜約3500語の大学がほとんどでしょう。
もちろん、解答時間がそれぞれ違いますので語彙数に差が出ていますが、「読む時間と解く時間」を考えると150WPMが必要となります。
それでは具体的に関西私大の例を見てみましょう。
〜私大(関西)〜
単語数: 2500語
試験時間:80分 (解く時間を7割確保=56分)
2500語÷150W P M=16.7 (約17分)
(読む時間17分)+(解く時間56分)+(見直し時間7分)=80分
また、大学入学共通テストも同様のことが言えます。
〜大学入学共通テスト(2023年)〜
単語数: 6127語
試験時間:80分 (解く時間を5割確保=40分)
6127語÷150W P M=40.8 (約40分)
(読む時間40分)+(解く時間40分)+(見直し時間0分)=80分
150WPMで読んだとしても、解答時間は半分の40分しかありません。さらに、見直しの時間が1分もないことを考えるともっと読むスピードを上げて時間を確保するしかありません。
はっきり言って共通テストの語彙数はえぐいです。笑
WPMシート例
それでは私が実際に使っている「WPMシート例」を見ていきましょう。
私はWPMの測定を1週間に1度程度実施していました。生徒は成長の見える化ができるのでモチベーション維持に役立てることができます。
意味を考えずに頭の中で本文を音声化してるだけの生徒が必ず出てきますので、意味を理解しているかどうかにフォーカスすることを伝えましょう!!読んだ後に簡単な問題を設定してもいいと思います!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】WPM(Words Per Minute)こそ英語速読のカギ 〜英語授業〜」をお伝えしました。
成長の見える化は生徒のやる気につながります。ぜひトライしてみてください。
本日は以上です。何かの参考になればと思います。読んでいただきありがとうございました。
コメント