みなさんこんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】英語科教員のリアルな英語力 〜TOEICスコアや英検の級はどのくらい?」をお伝えします。
英語科教員のみなさん、他の教員の英語力は気になりませんか?
また、英語教員を目指している方々、現場の先生の英語の実力知りたくありませんか?
知りたくて知りたくて知りたくてしょうがないですよね!!!!!!
今日は客観的なデータを使ってお伝えできればと思います。
気になるわー!!!!
英語の実力=指導力?
まず初めに「英語の実力=指導力?」を見ていきましょう。
私はTOEICや英検等の結果が指導力と比例しないと思っています。いいえ、100%しません。
それは2つの理由があると思います。
①知識と知恵
1つ目は「知識と知恵」です。
TOEIC990点の人とTOEIC500点の人とでは知識の差は段違いです。高低差ありすぎて耳がキーンとするくらいです。
教えるには、知識は必要不可欠ですが、知識を生かす知恵も必要です。ひたすら自分の知識をひけらかすだけのチョーク&トークの授業で本当に生徒の能力は伸びるでしょうか。超進学校の中でも最上位くらいしかいないのではないでしょうか。
逆に言えば、知識と知恵があれば最強の英語科教員になります。知識は勉強すればするほど身について来ますが、知恵は「経験」を通してしか身につかないと思います。
「野球が上手くなりたい!」と言って野球のルールブックばかり読まないですよね?ボールを投げてバットを振る「経験」が必ず必要です。
授業も一緒で、回数を重ねていけばうまくなります。しかし、ただ回数を重ねるだけだと小手先の弱小テクニックだけしか身につきませんので、生徒をよく観察して授業についてよく考えなければいけません。
どの授業スタイルがフィットするのか・前を向く回数が多いのはどの活動か・発問はどのくらいのレベルのものが良いか・活気のある授業を作るにはどうすれば良いかなど、考えることは世界人口くらいあります。
自分の知識に慢心して知恵(経験)を身につけることをおろそかにしている人はたくさんいます。私は、授業のうまさや指導力は英語の実力に比例しないと思っていますし、経験年数にも比例しないと思っています。
英語教育は一人一台端末導入によってパラダイムシフト真っ只中です。次世代の英語教育には弱小経験だけでは太刀打ちできないと思います。今のうちに一緒に知恵(経験)を身につけ(積み)ましょう!!
「問題を解く能力」と「教える能力」は全く別物だからです。
②生徒の目線
2つ目は「生徒の目線」です。
引き合いにTOEIC990点の人とTOEIC500点の人をまた出しますが、前者の多くは最初から英語を得意としてきた人が多いのではないでしょうか。
もちろん、ニューヨークメッツの千賀選手のように育成選手からメジャーリーガーになったような下から努力して這い上がって来た人もいるのは重々承知です。(野球例えが多くてすいません!)
最初から「わかる」を経験すると「わからないことがわからない」に陥ってしまわないでしょうか。
そうなると、生徒がわかっている体で授業を進めてしまったり、力を入れるところを流したりと生徒の目線に立つ指導ができないため、大きなズレが生じてしまうと思います。
以前勤めていた偏差値45くらいの高校では、東大大学院出身の国語科の教員がいましたが「授業がわからない」という声が多かったのを記憶しています。
もちろん、「人による」ところが大きいですが、経験を踏まえた「生徒がわかっている」というバイアスは授業を分からなくさせるのかもしれません。
英語科教員のリアルな英語力
次にみなさんお待ちかねの「英語科教員のリアルな英語力」を見ていきましょう。
それでは早速、客観的なデータ2つを基に見ていきましょう。
①Twitter(X)のアンケート
まずは「Twitter(X)のアンケート」を見ていきましょう。
私のアカウントでアンケートを取ったところ191人の英語科教員が答えてくれました。
早速以下のアンケートをご覧ください。
中高英語科教員の皆さんへ
— 草食系高校教師✖️ブロガー✖️英語授業アクティビティクリエーター (@soushokuteacher) September 25, 2023
TOEICの点数を教えてください。
どこまで信憑性があるのかわかりませんが、面白いことにTOEICのスコアがほぼ横ばいなのがわかります。
それでは客観的なデータ2つ目を見て実際のところどうなのか見ていきましょう。
②文科省の調査(令和4年度)
2つ目は「文科省の調査(令和4年度)」からお伝えします。
それでは2枚の画像をご覧ください
ご覧のように、2枚の画像では英語科教員のリアルなCEFR(セファール)レベルがわかります。
CEFRなんぞ??という人のために試験とCEFRの対照表貼っておきますね!!!
リアルな英語科教員の英語レベルがわかったのではないでしょうか。面白いですね!!
さて、「教師の英語力×自治体の取り組みと生徒の英語力」が比例する事例を見ていきましょう。
2枚目の「都道府県別の英語教師の英語力」をご覧ください。
岩手県の中学校教員のCEFR B2レベルを達成している教員が19.9%です。一方で福井県では65.3%と3倍以上も違います。
これは生徒の英語力に直結しています。
「中学生の英語力が高い都道府県ランキング」では、中学生・高校生共に福井県がトップです。CEFR A1(英検3級レベル相当)以上の中学生の割合は85.8%もいるそうです。
上記のように、教員の英語力は指導力に比例しません。しかし、この福井県は教員の研修制度が超充実しているそうです。研究協力校を指定し、英語教育の推進を図り、英語教員指導力向上や外国語指導助手(ALT)の資質能力向上にかかる研修を積極的に実施しているとのことです。
また、2016年度からは中学3年生に年1回、英検やGTECなど外部検定の受験料補助を行っているそうです。
県単位で力を入れていると教員のモチベーションも変わるのでないでしょうか。
オススメ教材
それではオススメ書籍を見ていきましょう。
オススメ英語学習アプリ
それではオススメ英語学習アプリをお伝えします。
①Booco
Boocoは特にリスニングと単語学習がスマホ1つでできる総合英語学習アプリで、書籍が600冊以上も聞き放題です。
かの有名なアルクが作成したアプリです。
②スタディサプリ
スタディサプリはスマホで全て完結できるTOEIC®L&R対策の決定版アプリです。レベル別単語から演習、解説まで全て集約され、移動中、自宅、外出先と時間を見つけてすぐ取り組むことができます。
導入している学校もあり、とても信頼されているアプリです。
③ネイティブキャンプ
ネイティブキャンプは楽しく気軽に英会話できるアプリです。
アメリカ・イギリスなどのネイティブスピーカーや、英語運用能力が非常に高いフィリピン・セルビアなど世界100カ国の様々な国籍の講師が在籍しており、予約不要でレッスン受け放題なのがとても魅力的です。
現在、7日間無料トライアル実施中です。
最後に
今日は「【中学校・高校】英語科教員のリアルな英語力 〜TOEICスコアや英検の級はどのくらい?」をお伝えしました。
英語科教員のリアルな英語力を知ることができたのではないでしょうか。TOEIC400点でも合格した方もいるので英語力だけが全てではありません。
ぜひ知恵を蓄えていきましょう!
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