【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart2 〜三人称単数現在形(三単現)〜

英語授業

こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart2 〜三人称単数現在形(三単現)〜」をお伝えします。

「導入は授業の核」だと私はずっと思っています。

導入は、生徒の興味・意欲を上げる大切な数分間です。

しかし、その導入のアイディアを考えるのが非常に大変かつ、時間がかかるものです。

そういった内容をシェアでき、お互いがギブアンドテイクできるば場が必要だと常々思っています。

さてこの記事では、三人称単数現在形(三単現)の導入例を紹介します。

 ぜひご活用ください!

草食系教師
草食系教師

それでは見ていきましょう!

三人称単数現在形

 三人称単数現在形は三人称・単数の主語が使われている文で、現在の時制を表すときに、行動・状態をあらわす英文において動詞に“s”や”es”をつけるルールを指します。

例)

She likes sushi.

 実は、「三人称単数現在形の時にsやesをつける」というルールは間違いで、古英語では一人称単数・二人称単数・三人称単数・一〜三人称複数それぞれに語尾の活用がありました。

 それが時代の変化や言語の簡略化により「三人称単数現在形だけにsが残った」ということになります。

 もう少し詳しく説明すると、古英語では三人称単数現在形には「eþ」が付けられ、中英語の時期に、ある地方の方言の動詞の語尾 ‘s’ が社会的に権威を持ち始めて、結果としてそれが「eþ」にとって代わり標準英語として確立され、現在まで使われているということです。

ちなみに「eþ」の「þ」はアルファベットのpではなく、「ソーン」と読みます。

導入例

 それでは具体的な導入例を見ていきましょう。

 まず私が授業で大切にしていることをお伝えした上で具体的な導入例をご覧いただければ幸いです。

 私は生徒の”気づき”を大切にした授業を心がけています。

 自分で気づいたことは忘れにくいと思いませんか?

 生徒それぞれの「あ!!!」が増えたら良いなと思いながら授業を組み立て、実践しています。

 また、私はどの学年であれオールイングリッシュ授業を心がけています。教員が言ったことを一語一句理解できる生徒はほとんどいませんが、英語のシャワーを浴びせて一滴でも生徒に当たれば良いと思っています。

 それを踏まえて三人称単数現在形の導入事例をご覧ください。

 まずは既習事項の確認をしていきましょう。

〜既習事項〜

・be動詞
・一般動詞
・can
・代名詞
・5W1H
・命令文
・this / that

 中学校1年生の2学期頃に学習する三人称単数現在形ですので、既習事項は以上くらいになります。

草食系教師
草食系教師

それでは見ていきましょう!

①例文を見せて違いに気づく

 まずは「例文を見せて違いに気づく」です。

 以下のような例文が書かれている文をスライド(下図)と共に教員が読んでいきます。

  • I play soccer
  • You play soccer.
  • She plays soccer.
  • He plays soccer.
  • We play soccer.
  • They play soccer.
  • Ken plays soccer.

②気づいたことを文字化する

 2つ目は「気づいたことを文字化する」です。

 例文を見て気づいたことをワークシートに自分の言葉で文字化します。その後、ペアでシェアし、クラス全体で共有します。

 ここで「3人称単数の時にsがつく」という言葉が生徒から出てくるので(今の所100%出てきています)、1人称・2人称・3人称と単数を確認していきます。

小学校か塾で学習した内容なので「3人称単数の時にsがつく」は引き出す事ができます。

③◯人称と単数を確認する

 3つ目は「◯人称と単数を確認する」です。

 下図のようなものでそれぞれの主語が◯人称なのか、単数か複数かをクイックアンドレスポンスで確認します。

草食系教師
草食系教師

授業はリズムとテンポ!私は一人ずつ次々に当てていきます!

④三人称単数現在形を確認する

 4つ目は「三人称単数現在形を確認する」です。

 最初のスライドを使って、本当に三人称+単数の時にsがつくのかをクラス全体で検証していきます。その後、耳や口で覚えられるように何度か声に出します。

読む時はハリウッドザコシショウのように誇張しすぎるくらい「s」の場所を強く読みます!印象付け大事です!

流れの確認
  • ①例を見せて生徒は違いに気づく

  • ②気づいたことを文字化する
  • ③◯人称と単数を確認する
  • ④三人称単数現在形を確認する

その後の展開

 ここでは導入した後の展開を見ていきましょう。

 上記の流れでは、「あ!この時にsがつくんだ!」までの気づきしか与える事ができていません。

 三単現には他にも以下のような内容を伝える(気づかせる)必要があります。

  1. 動詞の語尾に「es」がつく場合
  2. 語尾に「y」がつく動詞
  3. 例外の動詞(have)
  4. 疑問文・否定文

 これらを全て1時間に凝縮してしまうと生徒はパンクしてしまいます。焼肉食べ放題の後にラーメン大盛りチャーハンセットを食べるようなものです。

 特に、疑問文と否定文まで入ってしまうと頭の中が絡まった有線イヤホンみたいになりますので次の時間に取り組んだ方が私は良いと思っています。

 参考までに私が使っているスライドを載せておきます↓

オススメ書籍

最後に

 今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart2 〜三人称単数現在形(三単現)〜」をお伝えしました。

 皆さん、導入アイディアをシェアしましょう!アイディアは宝です。みなさんとたくさん宝物をシェアしたいと思います。ご協力よろしくお願いします。

 本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけると嬉しいです。

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