こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【小学校・中学校・高校】児童生徒は学級担任に似る? 〜教態って何?〜」をお伝えします。
学校現場ではよく「学級の生徒は担任に似る」と言われることがありますが、みなさんは「似る」「似ない」どちらだと思いますか?
今日は私が経験したことを踏まえてお伝えしたいと思います。是非ご覧ください。
みなさんの学級の生徒は学級担任に似る傾向があるでしょうか!
似るか似ないかは学年による
学級担任に似るかどうかは学校種別や学年によると思います。小学校や中学2年生くらいまで、いわゆる思春期前半くらいまでは、学級担任の影響は非常に大きいと思います。
対照的に、中学3年生くらいから高校卒業までは思春期後半となり、自我が芽生え始めると同時に自分自身のアイデンティティがある程度確立されるので学級担任の影響は少ないと思っています。
小学生
私は県の教育プログラムの一環で、大学生の時に1年間約50日、小学校に研修に行っていました。また、高校教員として小高連携プロジェクトで2年間小学校に英語を教えていたこともありました。
毎回違う学年・クラスに派遣され研修していましたが、学級担任によってクラスの色が全然違うことがわかりました。挨拶・態度・姿勢・休み時間の過ごし方など、細かいところまで違っていましたし、何よりも学級担任に似ていることに気づきました。
若い元気のある先生はクラスも元気で、年配の落ち着いた先生は同様に落ち着いた雰囲気でした。細かい点で言うと、学級担任の話し方も真似していました。
「次いくぞー」「この問題わかる人いるかー」と語尾を伸ばす先生や話の中に「えー」「あー」を多く入れる先生のクラスは生徒も同じような話し方をしていたのが記憶に残っています。学級担任の影響の大きさは計り知れないと思いました。
中学生・高校生
私は中高一貫校で勤めていました。
主に高校担当でしたが、中学生の授業や部活の顧問として接する機会も多々あります。私は9年間高校の学級担任をしてきましたが、高校に関しては「学級担任にほとんど似ない」と思っています。
前述のように思春期前半と後半では学級担任の影響力が変わってきますが、それは心の発達によるものだと思います。個人差はありますが、思春期後半くらいからは自我が強くなり、保護者や教員の言うことに懐疑的になり、無条件には従わなる傾向にあると思います。
次第に「自分は自分、他者は他者」という感覚が育ち、自分の尺度で物事を捉える傾向にあるので似ることは少ないと思っています。
男女によって違う?
男女によっても「似る」か「似ない」かどうかは違うと思います。
心の成長=精神年齢に関わってくると思いますが、例え高校生であっても男子は学級担任に似ることがあります。
男子は女子に比べて5〜7歳程度精神年齢が低いと言われています。(諸説あり) 高校生であっても男子は自我が強くないことがありますので、学級担任の影響は強いと思います。
学校行事が1番担任の色が出る
学校行事は担任の色が出ます。しっかりと学級経営をしている先生のクラスは団結しますし、クラス対抗では力を発揮します。対照的にうまく行っていないクラスは、生徒はバラバラです。
体育祭であれば1つの競技に応援する学級の生徒の数や文化祭であれば学級活動での生徒の関わり方を見ればすぐにわかるでしょう。
学校行事の生徒の姿を見て、管理職は学級経営がうまく行っているかを判断すると聞いたこともあり、やはり普段の学級経営が色濃く出るのではないでしょうか。
高校は男子の方が扱いやすいですね!
教態とは?
みなさん「教態」と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか。
教態とは、教師の態度のことです。つまり、教師の言葉・動作・表情のことです。
私はよく尊敬する先輩教員から「教態に気を付けろ」と言われてきました。前述のように、少なからず生徒は学級担任に似る傾向がありますので、教態を意識しなければいけません。
教師の立ち振る舞いが悪ければ生徒も悪くなる。良ければ良くなる傾向にあるということになるでしょう。
毎回授業で、「今日は背筋を伸ばしてやってみよう」や「今日は声を張っていこう」と意識して取り組んでみて、生徒の反応を確かめると教態がいかに大事かがわかります。
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最後に
今日は「【小学校・中学校・高校】児童生徒は学級担任に似る? 〜教態って何?〜」をお伝えします。
みなさんの学級はどうでしょうか。学校種別や学年、男女によっても差はあると思いますが、少なからず影響しているのはないでしょうか。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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