こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】板書の効果的な使い方 〜色がもたらす効果〜」をお伝えします。
みなさんは授業する時に、板書派・スライド(パワーポイントやキーノート)派・黒板使わない派のどれに当てはまるでしょうか。
昨今、「ICT機器の導入」により、スライド(パワーポイントやキーノート)派が増えてきましたが、まだまだ黒板を使用した授業が多いと思います。
経験を積んでしまうと板書計画を立てずに授業に取り組んでしまいます。しかし、実は板書に意味を持たせると生徒の理解が深まることがあります。
「授業力は板書力」という言葉もあるくらい重要な効果があります。実際に意識して行っていること、他の先生が実践されていることと本で読んだ内容を踏まえてお伝えします。

今週は「板書WEEK」と題して、授業に取り組んでみるのも気分が変わっていいですよ!
チョークの目立つ色ランキング
現在、学校現場でよく見るチョークの色は、白、赤、青、黄色、緑、紫、茶、オレンジといったところでしょう。
稀に、色鮮やかな蛍光チョークが置かれているところがありますが、だいたい上記の8種類だと思います。その中から黒板で目立つ色ランキングを作りました。
1位 黄色
2位 白色
3位 赤色
色がもたらす効果
黄色
黄色は「交感・副交感神経」を刺激するため、注意喚起しやすい色です。みなさんも道路を歩いていると見てることがあるでしょう。
道路工事や信号など、注目を集めたい・注意喚起したい場所によく使われています。したがって、大切な箇所や強調したい箇所を黄色で書くと人間心理で記憶に残りやすいのです。
白色
元々の黒板の色がその名の通り黒(実際は深緑)であったため、真逆の色の白を使うことで見やすくする狙いがあったと思います。
また、白は膨張色なので他の色よりも膨らんで見えるため、1番多く書く文字は白と決められたのではないでしょうか。
赤色
赤も黄色と同様に「交感・副交感神経」を刺激するため、注意を喚起しやすい色ですが、赤は明度が黒板と近いことや電気に反射することがあるため、板書すると目立ちにくいです。
しかし、生徒の真っ白のノートでは、赤は最も効果的な色の一つです。ノートを開いたときに1番最初に目に飛び込んでくる色は赤でしょう。
昔は学校入学時に色覚検査をしていたため、色覚異常がある生徒が分かりました。
そのような生徒は黒板の深緑色に書く赤色や緑色の識別が難しいため、その2色は授業中にあまり使わないようにと教育実習の時に言われたことがあります。
そのような生徒は黒板の深緑色に書く赤色や緑色の識別が難しいため、その2色は授業中にあまり使わないようにと教育実習の時に言われたことがあります。
板書のルールを生徒と共有
4月の授業開きの時に、授業に関して、小テストの計画の配布や授業内容の説明をすると思いますが、そのときに教員の板書の書き方や生徒のノートの取り方も伝えます。
その時に、色のルールを決めます。覚えるところや大切なところは黄色、下線や囲みは赤色、その他は白色というルールを事前に決めて授業を行っています。授業開きの時にだけ言っても忘れる生徒がいるので、最初の数回と学期始まりの数回は「黄色は大切なところだぞー」などと言うようにしています。
きれいに板書するために
きれいに板書をするためには、まずはチョークの持ち方が大切です。鉛筆のように持つのではなく、利き手でグーの形を作り、人差し指のみチョークに沿わせるようにしています。これによってチョークが固定されるので筆圧を高くすることができ、見やすくなります。
字をきれいにするのは…残念ながら練習するしかありません!!
スライド(パワーポイントやキーノート)の場合は?
私は授業でスライドと黒板を使っていました。
実際に使用していたスライド例が以下にありますが、言葉は少なく余白をうまく使うことを意識していました。また、少しだけポップな字体やイラストを挿入することによって視覚的に楽しい印象を持たせるようにしていました。

オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】板書の効果的な使い方 〜色がもたらす効果〜」をお伝えしました。
経験を多く積んでいる先生方ももう1度板書について深く考えてみましょう。生徒の反応がいつもと違うかもしれません!
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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