みなさんこんにちは。草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】英語リーディング(長文読解)の指導 (英文の区切り) 〜英検・受験に活用〜」をお伝えします。
「単語はわかるんですけど、長文が読めないです。」
こんな生徒、皆さんの周りにもいますよね!!
今回はそのような生徒の悩みを解決することを前提に、英語の区切り=スラッシュリーディングの指導方法をお伝えします。
文法指導は得意でも、「リーディングの授業はなんだかなあ」と思っている先生方、ぜひご覧ください!
英語を区切る場所は、教える人によって様々ですが私は7つに分けています。
英文を区切る理由
英語の長文読解を苦手としている生徒は、単語1つずつだけを見ていることが多いです。
英語を区切る=スラッシュリーディングをすることで、英文を小さな固まりで捉えられるようになり、読みやすさが格段にアップします。
実はこの方法は真ん中よりも下の生徒の指導の時に大いに役立ちます。上位であれば5文型を理解し読めるかもしれませんが、それ以外は5文型を捉えることすらできないのでこのスラッシュリーディングが一番とっつきやすい方法だと思います。
適切な区切りをステップアップさせて練習していけば、直読直解方式につながっていきます。
それでは、具体的な区切り方を見ていきましょう!
英文の区切り方
ここでは、「具体的な英文を区切る方法」と「基本的な英語の語順」を見ていきましょう。
具体的な英文を区切る方法
英文の区切り方は7つあります。
- 前置詞の前
- コンマの後
- 接続詞の前
- 関係詞の前
- 分詞の前
- 文中の疑問詞の前
*間接疑問文や疑問詞 +不定詞 - 動詞の前
*動詞の前で区切る場合は、主語が長い時
「不定詞の前は絶対区切ること」と教える先生が散見されますが、不定詞のtoは元々前置詞ですので「前置詞の前」で統一すればOKです。
私は授業でチャンク活動を授業2回に1回は行っているので区切る訓練をすることができます!
基本的な英語の語順
基本的な英語の語順は以下になります。
誰が/誰は→どうする→何を/何に/誰を/誰に→どのように→どこ→いつ→なぜ
英文の核となるのは紛れもなく「どうする=動詞」の部分です。
動詞を見つけたら、自動詞・他動詞によりますが、必ず「何を/何に」が入ります。そしてその後ろは、修飾語という流れです。(SVOCは除く)
「どのように→どこ→いつ」や名詞が修飾される部分はよく前置詞で始まるので、それを知っていれば、自ずと小さな固まりになっていきます。
極端に言えば、「動詞の前後」と「前置詞の前」で区切るを実践していけば、読みやすくなっていきます。
私は「動詞を見つけないとどうしようもないぞー」とギャグを言っています。笑
具体例
それでは区切る場所の具体例を見ていきましょう。
As the United States became a republic country, ①/ they didn’t want their new leader ②/ to get the idea ③/ that he has great power. And the term ④/ with the least powerful meaning ⑤/ was “president.”
それぞれ番号ごとに確認していきましょう。
①→カンマの後
②→前置詞(不定詞)
③→関係代名詞
④→前置詞
⑤→動詞の前 *主語が長いため
区切るポイントは教員によっても参考書によっても変わります。シンプルなルールを作ることと反復練習できる授業展開が生徒のスキルを伸ばす一助になるのではないでしょうか。
オススメ教材
最後に
今日は「【中学校・高校】英語リーディング(長文読解)の指導 (英文の区切り) 〜英検・受験に活用〜」をお伝えしました。
授業で扱うときは、区切る場所に躍起になる生徒がいますが、本質は文章の意味を理解することです。自分が読みやすい箇所で区切ればいいのです。
スラッシュリーディングはあくまでも、直読直解方式に向けた練習です。
人生初の登山がエベレストという方はいませんので、まずは高尾山から練習するといった感じです。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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