こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart4 〜受動態(受け身)〜」をお伝えします。
「導入は授業の核」だと私はずっと思っています。
導入は、生徒の興味・意欲を上げる大切な数分間です。
しかし、その導入のアイディアを考えるのが非常に大変かつ、時間がかかるものです。
そういった内容をシェアでき、お互いがギブアンドテイクできる場が必要だと常々思っています。
さてこの記事では、受動態の導入例を紹介します。
ぜひご活用ください!
それでは見ていきましょう!
受動態
受動態は、能動態とは違って行為者が主語にならずに、行為を受ける対象が主語となる態のことです。
「どういう状態?」 という言葉です。
それでは例を見ていきましょう。
例)
The building was built in 1990.(そのビルは1990年に建てられた。)
受動態は他の文法と比較して内容は薄いですが、指導しにくい文法項目の1つだと思います。どんな項目が指導しにくいのか一覧を見ていきましょう。
文法として派手さはなくても、be動詞を忘れたり、過去分詞形を覚えきれなかったりとケアレスミスが多い単元なので、パターンプラクティスやドリルを多くする方が良いと思っています。
それではこの記事のメインである導入例を見ていきましょう。
導入例
それでは具体的な導入例を見ていきましょう。
私の文法導入のテーマは「General to Specific」と「Oh!!」です。
簡単に言えば、「大きなテーマから小さなテーマに持っていき、気づけるような仕掛けを用意する」と言ったところです。
今回はクイズの要素もある和製英語を使ったオーラルイントロダクションの導入例になります。
〜用意するもの〜
・リュック
・ホッチキス
・ペットボトル
*実物ではなくスクリーンに映した物でも構いません。
T: Do you know this?
S: Yes.
T: What is this(リュック)?
S: It’sリュック.(バッグと答えることもある)
T: No. Japanese people call this リュック, but リュック is not English. What is this? How do you say this English?
S: I have no idea.
T: This is called “backpack” in English.
S: えーー
T: Repeat after me. “This is called backpack in English.”
S: “This is called backpack in English.”
*ホッチキスとペットボトルも同じやりとりを行います。
このやりとりで生徒の中にはなんとなく意味や使い方に気づく生徒がいるので理解まで持っていくために受動態が使われている箇所を板書し(スクリーンに映し)、どんな意味になるのか個人→ペアで考えて(言語化して)共有するという流れで授業をしていきます。
私は個人やペアで考える時間を必ず取りますが、気づきや学びを言語化することは授業を自分ごとに捉えるきっかけ(授業に参加している実感を味わう)になりますし、1人で理解できないことは2人で考えたら理解できるかもしれません。
さて、その後の流れは「他の和製英語を調べて板書した(スクリーンに映した)ように書いてみよう。(パターンプラクティス)」や「他の和製英語を使ってクイズ大会をしよう」などの活動につなげることができます。
文章を作成する時は、過去分詞がわからないと思うのでとりあえず巻末資料を使うように指示すると良いかもしれません。
この授業の目標は、「be動詞+過去分詞で受動態が作れる」と「受動態は〜されるという意味になる」を理解することです。
この2つだけ知れたらこの時間は御の字でしょう。
まとめには、理解したことを確認するために以下にある受動態のパワーポイントを使っています。それでも時間が余ったら、過去分詞一覧を一緒に確認したり、問題を解いたりすればOKです。
他にも受動態の導入例あるのでそちらも今後アップしていきますよ!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart4 〜受動態(受け身)〜」をお伝えしました。
皆さん、導入アイディアをシェアしましょう!アイディアは宝です。みなさんとたくさん宝物をシェアしたいと思います。ご協力よろしくお願いします。
本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけると嬉しいです。
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