【中学校・高校】常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕の働き方 〜常勤と正規教員〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕の働き方 〜常勤と専任講師(正規教員)の違い〜」をお伝えします。

学校現場では基本的に、専任講師(正規教員)・常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕)・非常勤講師(臨時的任用教員〔パート〕)の3種類の勤務形態があります。(都道府県や公立・私立学校によって呼び方が違う場合あり)

前回は「非常勤講師について」お伝えしましたのでそちらもぜひご覧ください。

草食系教師
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今日は常勤講師の仕事内容、どんな人が働いているか、給与面、専任との違いをお伝えしますよ!

常勤講師とは

 「常勤講師」は別名「臨時的任用教員(フルタイム)」です。

 専任講師(正規教員)と同様にフルタイムで働き、基本的には専任講師(正規教員)と同様の勤務形態です。

 公立学校では改めて教員採用試験を受けなければいけませんが、私立学校では経営状況、勤務態度や実力を総合して、数年後にそのまま専任講師になることができる可能性があります。

どんな人がいる?

 常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕)の働き方を選んでいる人には大きく分けて以下の4つのパターンがあります。

新卒

 まずは「新卒」です。

 正規教員の採用試験に不合格となり、常勤講師になったパターンです。その後、常勤講師→専任講師(正規教員)を目指す人です。

 1年目の常勤講師は、分掌や校内委員会の仕事はほとんどありません。授業と部活がメインになります。しかし、稀に学級担任を受け持つことがあるのでその場合はぜひ拒否してください。

転職者

 次に転職者です。

 転職者には様々なタイプがいますので以下をご覧ください。

  • 一般企業からの転職
  • 他校からの転職
  • 公立から私立(逆もあり)への転職
  • 法人内での転職

 転職ということは何年かは教員を経験しているので、たとえ学校が変わったとしても学級担任を持ったり、部活の主顧問になったりすることもあります。

早期退職者

 最後に、早期退職者です。

 公立や私立学校を早期退職し、他の学校で働く人です。自分の体調や親の介護等、様々な理由で早期退職し、落ち着いたためもう1度教員をするという方が時々います。

主な仕事内容

 それでは主な仕事内容を見ていきましょう。

授業

 授業は、どの勤務形態(非常勤講師・常勤講師・専任講師)であっても仕事内容はさほど変わりません。教材研究、授業、定期考査の作成、採点、成績処理を行います。

 ”さほど”と書いたのは責任の差です。最後は正規職員である専任講師(正規教員)が責任を取ることになります。

学級担任

 公立・私立問わず常勤講師であっても学級担任を持つことがあります。

 「原則学級担任は持たない」と規定に書いている私立学校もありますが、書かれているだけで、持つことが多々あります。

 これは、地方自治体の方針や各学校の方針によって違うので採用される場合は確認した方が良いと思います。

部活動

 部活動は必ず持ちます。(多少の例外あり)

 常勤講師であっても主顧問になることはありますが、ほとんどが専任講師(正規教員)が主顧問になり、常勤講師が第2・3顧問という場合が多いでしょう。

 第2・3顧問だからといって仕事内容はほとんど変わりません。事務仕事・技術生活指導・引率等全て行います。

校務分掌

 4大校務分掌、教務部、生徒指導部、進路指導部、総務部のいずれかに所属することになります。(総務部がない学校も結構あります) 

 それぞれの部署での仕事内容は専任講師と変わりありません。仕事内容は以下をご覧ください。

特別委員会

 生徒が所属する図書委員・体育委員などの委員会活動ではなく、教職員間の特別委員会のことを指します。

 例えば、いじめ防止対策委員会、学校保健安全委員会や食育推進委員会など様々な委員会に所属し、業務を行います。

会議

 常勤講師は正規教員同様に、会議にも出席します。

 職員会議・教科会議・分掌会議・特別委員会会議・学年会議等、自分が業務に関わる会議に出席します。

給与

 それでは給与を見ていきましょう

 常勤講師と専任講師とでは仕事内容は変わりません。しかし、給与が大きく変わります。

 以下の3点を見ていきましょう。

基本給

 たとえ同じ年齢、同じ入職年でも常勤講師と専任講師では基本給に大きな差が出ます。

昇給

 昇給率が常勤講師と正規教員では全然違います。

 常勤講師は採用期限(基本的に1年更新)が決められていますので、その期限内のみの昇給になります。

賞与(ボーナス)

 賞与は常勤と正規教員では月とスッポンほどの差があります。常勤講師の賞与が正規教員の半分や3分の1という学校もあるそうです。

 自治体や学校によりますが賞与は年に2回(6月・12月)に支給され、公立の場合は年に約4〜4.5ヶ月で、私立高校はピンキリです。

 私は3校の私立学校に勤めていましたが、1番良い学校は年6ヶ月でした。年200万ほどでした。私が聞いた中で1番良い私立学校は8ヶ月というのがありました。

 一方で、財政的な理由で経営難の学校は賞与無しという学校もあります。

オススメ書籍

最後に

 今日は「【中学校・高校】常勤講師(臨時的任用教員〔フルタイム〕の働き方 〜常勤と専任講師(正規教員)の違い〜」をお伝えしました。

 常勤と正規教員では仕事内容に大きな差はないものの、給与では大きな差があります。不公平さと闇の深さを感じますが、常勤講師はいいように使われているのが散見されるので常勤講師になるのも考え方によってはやめた方が良いのではないでしょうか。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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