こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】今話題のレクサイル(Lexile)指数とは? 〜中学・高校での活用例〜」をお伝えします。
数年前までは英語の能力を表す指標は「英語検定◯級」や「GTEC◯◯◯点」と言った、検定や資格の成績の名称を記入することが多かったですが、ここ1〜2年では検定や資格をCEFR6段階レベルの値に換算して調査書等に記入するようになりました。
そして、新しい指標としてレクサイル(Lexile)指数が昨今、英語教育界で注目されています。すでにこの指標を元に、指導計画を考えている学校もありますし、レクサイル指数ごとに洋書を並べたコーナーや施設が作られている学校も増えています。
さらに、レクサイル指数ごとにニュース記事を検索できる優れたアプリを導入し、授業で活用している学校もあります。
今日はレクサイル指数とは何かを踏まえて、実践例をお伝えします。
今後レクサイル指数は流行るのでしょうかね。
レクサイル(Lexile)指数とは
レクサイル(Lexile)指数は、英語の「読解力」と「文章の難易度」を表す指標です。自分のレクサイル(Lexile)指数が分かると、自分に合ったレベルの洋書や記事を容易に検索することができます。
現在のレクサイル指数を測るためには「TOEFL primary」か「TOEFL Junior」の受験をすることが必要です。受験結果に受験者のレクサイル指数が書かれていますので、それを使って現在のレベルを知ることができます。
英語の本を読もうと洋書を購入してみたはいいが、自分のレベルに合わずに挫折して放置してしまったことはないでしょうか。私がその1人ですが、現在の自分の読解レベルを知ることによりどの本が自分に適しているかが分かる指標です。
学校現場でも生徒の読解力の具体的な指標がないため、今の実力を知ることでどのレベルの読み物を手に取ればいいかがわかります。
Amazonが導入
あのAmazonがレクサイル指数別に洋書を検索できるシステムを導入しています。
世界的に有名なGAFAの1つの会社が導入していることから、注目度の高さが分かることでしょう。
実際にどのようなページになっているか見ていきましょう。
1枚目左側の欄に「Lexile指数から本を探す」があり、2枚目には「TOEICリーディングスコアから探す」「アメリカの学年別から本を探す」があります。自分のレベルに合った本を見つけることができます。
学年別レクサイル指数のレベル
学年別のレクサイル指数のレベルを表すグラフが以下にありますが、学年はアメリカの児童生徒を表したものになります。
学年 | レクサイル指数 | 受験するテスト |
小学1年生〜小学6年生 | 250L〜750L | TOEFL primary |
小学3年生〜高校3年生 | 510L〜1160L | TOEFL Junior |
勤務校での実践例
過去に勤務していた高校ではレクサイル指数を導入していました。2つのことに取り組んでいましたので参考にしていただければと思います。
英語科の部屋に洋書を導入
英語部屋(図書館など)にレクサイル指数ごとに分けた洋書を置いていました。
2020年度実施の入試から変わる大学入学共通テストでは、長文読解の問題が多く出題され、多読や速読がカギになっています。
宿題として、生徒は自分のレベルのレクサイル指数を元に1ヶ月に1冊は洋書を読みます。教科担当や学年によっては感想文や問題を用意して、読まない生徒が出ないように徹底していました。
「TOEFL primary」か「TOEFL Junior」の全員受験
「TOEFL primary」か「TOEFL Junior」の全員受験を行っていました。
高3以外の学年が毎年実施とし、その試験でレクサイル指数を把握することで1年間レベルにあった洋書や記事を読むようにすることができます。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】今話題のレクサイル(Lexile)指数とは? 〜中学・高校での活用例〜」をお伝えしました。
教育は毎年変化がありますので、柔軟な対応と考え方が大切になってきていますよね。それによって仕事が増えるのは嫌ですが。笑
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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