【中学校・高校】英語授業の「音読」を「演読」に変える。〜授業のバージョンアップ〜

英語授業

みなさんこんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】英語授業の「音読」を「演読」に変える。〜授業のバージョンアップ〜」をお伝えします。

みなさん、授業中の音読はどのようにされているでしょうか。

ご存知のように「Repeating」「Overlapping」「Shadowing」など音読の手法はいくつかあります。

授業中では、その手法をいくつか行うことが定石です。

この記事では、音読をさらにパワーアップした「演読」についてお伝えします。

草食系教師
草食系教師

気分はハリウッドスターに!

「演読」とは?

 「演読」は名前の通り、「演技をして読む」ことです。

 ドラマや映画の俳優や女優のように、本文を演技をして読むのです。

生徒の反応は?

 ハードルが高く最初は恥ずかしがってなかなか演読をしません。

 鍵は、2つありますのでご紹介します。

①教員がなりきることが大事

 まずは教員が恥を捨てて、ハリウッドスターになるのです。

 教員のキャラクターにもよると思いますが、ブレイクスルーしましょう!教員の模範が生徒の基準になるので、動きや抑揚をつけて感情を込めて読みます。

 

笑われたナンボです!

②発問の質が大事

 演読をするためには、本文の内容を深く知る必要があります。また、自分ごとと捉えさせることで身近に感じさせます。

 そこで、生徒が食いつくような発問をします。

 例)
 ・登場人物は恋仲?
 ・Youtuberに置き換えると誰に似てる?
 ・芸名は何にする?

 発問を通してその気にさせる必要があるのです。

演読の効果

 「演読」は、本文の意味を理解し、登場人物の人物像や関係、場面、時代、季節などのバックグラウンドを深く知る必要があります。国語と同じようなことをすることになります。

 また、ジェスチャーや抑揚をつけて読むことで、体で英語を覚えることができたり、英語の間の取り方を学習したりすることができます。

授業実践例(ペア活動)

 私はこれまで何度か「演読」を行ってきましたので、授業実践例を手順ごとにお伝えします。

 この授業は、単元の最後の活動になりますので、本文の意味は把握しているという体で以下の授業実践例をご覧ください。

授業実践例
  • STEP1
    登場人物の確認をする

    本文中に出てくる登場人物に関する内容を拾い、確認します。

  • STEP2
    音読練習をする
  • STEP3
    ペアで場面設定を考える

    5W1H(いつどこで誰が何をどのように)を意識させて、生徒は考える。

  • STEP4
    ペアで演読の練習をする

    STEP3で考えた場面設定・ジェスチャー・抑揚・強弱を意識させる。練習の時は、恥ずかしいと思う生徒がいるので本文の音声を少し大きなボリュームで流すと良いかもしれません。

  • STEP5
    ペアで発表する

    発表スタイルは、タブレットの録画機能を使ったり、直接教員のところに行って発表したりと教員の裁量によります。

  • STEP6
    模範となるペアが発表する

    模範ペアの発表後、以降の活動のレベルを上げるために、場面設定や意識したことを教員が質問する。

指導のポイント

 生徒が楽しむように教員が促す必要があります。

 「ハリウッドスターになろう!」「好きな俳優や女優になりきろう!」というスタイルでいきましょう。「暗記しろよー」や「それは違う!」と言った強いたり否定したりは絶対してはいけません。

 楽しいことは勝手に覚えていくので生徒の主体的取り組みに期待しましょう!

草食系教師
草食系教師

最初からは絶対うまくいきません!4月5月は様子を見て、完成形は2月や3月です!

オススメ書籍

 

最後に

 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 今日は、「【中学校・高校】英語授業の「音読」を「演読」に変える。〜授業のバージョンアップ〜」をお伝えしました。

 様々な音読の方法がありますが、従来の「Repeating」「Overlapping」「Shadowing」ではなく少し変わった演読を取り入れるのもありではないでしょうか。

 みなさんのお役に立てれば嬉しいです。

 本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

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