こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【高校】高校1年生・高校2年生の時の科目選択において教員が気をつける3つのこと」をお伝えします。
高校では自分の卒業後の進路に合わせて、履修する科目を決めることができます。自分の将来について考えられるのでとても良い機会です。
しかし、科目選択を慎重に行わなければ、行きたい進路先の受験すらできないこともあります。
もちろん自己責任ではありますが、生徒の可能性を潰してしまうことになり、担任としては心苦しいですよね。
そんな重要な科目選択の時に教員が気をつけることを紹介します。
見ていってねー!
科目選択とは
科目選択は、次年度に受ける科目を選ぶことです。高校1年生と高校2年生の2回行う学校もありますが、基本的に高校2年生(10月以降)の時に科目選択が行われ、次年度(3年生)の履修科目が決定します。
理系・文系という大きな枠で選択する学校もあれば、細分化して行う学校もあります。
教員が気をつける3つのこと
一般入試まで見据える
学校のレベルにもよりますが、推薦入試やAO入試の受験しか考えていない生徒は結構多いです。しかし、落ちたときのことまで考えさせて、一般試験に必要な科目を選択するように促します。
生徒は一般入試避けようとするよね。
「落ちたらどうすんの?」と言うだけでも危機感与えられますよね!
念入りに調べる
生徒の希望進路先の情報を入念に調べましょう。進路先には、就職を除くと大学・短大・専門・留学などがありますが、その学校の学部学科の入試制度、指定校推薦の有無と推薦条件、一般入試の科目など調べることは山のようにあります。
進路選択は生徒にとって人生のターニングポイントですので、普段手をかけない私もここでは時間をかけて準備をします。
決断は生徒にさせる
科目選択の時期には生徒1人1人と面談をする機会があると思います。
そこでは必ず、
先生、◯◯と◯◯で悩んでるんですけど、どっち取った方がいいですか?
と聞いてくる生徒がいます。
皆さんだったらどのように答えますか。
もしかしてこのように答えてはいないでしょうか。
生徒Aは理系大学志望だから◯◯を取った方がいい。
この答えは「それダメー」です。かなりリスクのある答え方です。
その生徒が次年度に、「授業についていけない」「将来の希望進路が変わった」「受験で必要な科目ではなかった」などが起きてしまったら、アドバイスをした教員のせいにされる可能性があります。
生徒は「去年、◯◯先生にこの科目取った方がいいですと言われました」と言ってきたり、保護者からクレームがきたりする場合もあります。実際に前任校で言ってくる親を見たことがあります。
したがって、最終決定は必ず生徒にさせるようにしましょう。また、アドバイスの言葉も気をつけ場ければいけません。
一般入試を絶対受けない生徒には
学力的に一般入試を受けても99%無理な生徒がいます。その生徒の大半は一般入試のことを全く考えていませんので、好きな科目を履修することを勧めます。
一般で戦える学力を身につけるよりも評定平均値を下げないことが得策だと思いますので、得意な科目や評定を取りやすい科目で良いのではないかと思っています。
オススメ書籍
最後に
今日は「【高校】高校1年生・高校2年生の時の科目選択において教員が気をつける3つのこと」をお伝えしました。
「最終決断は必ず生徒にさせる」これが科目選択の期間で最も大切なことだと思います。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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