こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】卒業認定会議(卒業判定会議) 〜卒業基準や会議の内容〜」をお伝えします。
中学校や高校で毎年行われる卒業認定(判定)会議ですが、実際どんなことをするのでしょうか。
学級担任としてはとてもドキドキする会議です!
卒業認定(判定)会議とは
卒業年次生(中学校3年生・高校3年生)の卒業を認めるかどうかの会議です。欠席、遅刻や早退などの基準を満たし、校長が認定した生徒が卒業をすることができます。
会議は1月下旬から2月中旬の間に行われ、全教員又は該当学年教員、各学年主任、管理職のメンバー構成で行われます。
卒業基準
欠席
基本的に各科目(各教科)総授業時数の3分の2から4分の3以上の出席が必要になります。つまり、3分の1から4分の1以上の欠席で原級留置(留年)になることがあります。
科目:英語表現
総授業時間時数:60
出席しなければいけない日数:40
欠席可能日数:20
結構シビアだよね。
実を言うと、この基準は学校によって違うんですよ!
学校によってこの割合は全然違います。
3分の1以上欠席をしても授業の補いをして卒業できる学校もありますし、自動的に原級留置(留年)という学校もあります。また、レポートの提出を授業の補いとして卒業させる学校もあります。
早退・遅刻
学校の早退や遅刻回数も大事な卒業基準になります。
「3回早退で1回欠席や3回遅刻で1回の欠席とする」といったルールが自治体や学校ごとにあるところが多いと思います。
対照的に、早退・遅刻をカウントしない学校もあり、基準は千差万別です。
学校早退回数:12
遅刻回数:9
学校早退回数+遅刻回数=21
欠席日数=7(21÷3)
成績
成績は5段階評価で1、10段階評価で1か2のある生徒は基本的に原級留置(留年)になります。
しかし、救済措置として、該当生徒を補講を受けさせたり、再卒業認定考査を受けさせたりします。
その後、再度卒業認定会議を行い、認められれば卒業できることになります。
授業料
授業料の未納は基本的に卒業できません。卒業までに支払ってもらうことが原則です。
しかし、最終手段として本当に支払いの目処が立たない場合は、卒業後に分割で支払うように誓約書を書いてもらうことがあります。
全額支払った後、正式に「卒業」ということになります。毎年2〜3人は卒業認定会議の時に授業料未納の生徒が出てきます。
会議での配布資料
会議資料は、生徒1人ずつ以下の項目が書かれたものを出席者に配布します。
これらを元に、卒業認定会議を行っていきます。
会議の進め方
会議の進め方はとてもシンプルです。
学年主任が挨拶をした後、各担任から卒業基準を満たしていない生徒の説明があります。その後、質疑応答があり校長の承認となります。
- ①学年主任から
- ②学級担任から
- ③質疑応答
- ④校長から
こ基本的に、1人ずつ確認するのではなく卒業基準を満たしていない生徒を取り上げて議論をします。
学級担任の働きかけ
学級担任は生徒全員が無事に卒業できるように、欠席・早退・遅刻が多い生徒と成績不振の生徒には多く働きかけます。
欠席・早退・遅刻が多い生徒は、その日までの欠席日数・欠課時数・早退回数・遅刻回数を全科目計算し、生徒と保護者に随時伝えるようにします。
成績不振の生徒は、「卒業がかかっているぞ!」と葉っぱをかけます。
欠席時数・早退回数・遅刻回数を計算したものを伝えるときは、必ず「この数字は前後します」と伝えます。計算が合っていない場合、卒業できなくなる可能性もありますし、突然の休校、忌引き、感染症などになることもあり得るからです。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】卒業認定会議(卒業判定会議) 〜卒業基準や会議の内容〜」をお伝えしました。
学級担任にとって卒業認定会議はドキドキする瞬間です。卒業年次の担任の1番の仕事は生徒全員を無事に卒業させることです。それができるだけでとりあえず御の字なんですよ。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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