こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学生・高校生】生徒の叱り方4選 〜「叱る」と「怒る」の違いの理解から〜」をお伝えします。
「叱ることなんて簡単だよ。えっへん」と言う人はおそらくいないでしょう。どの教員も「叱る方法を知りたい」「うまく叱れないかなあ」と思っているはずです。
「こうすれば生徒は必ず言うことを聞く!」という指導方法は100%ありません。生徒10人いたら10通りの叱り方があります。「生徒Aにいけたから生徒Bも同じ方法でいこう」そんなことは通用しません。
しかし、やり方は変えなければいけませんが、あり方は全員共通でいいと思っています。
今日は私が実践している「あり方」をお伝えします。いろんな先生の技を盗んできました。笑
叱るのはとても難しいですよね!!
叱ると怒るの違い
「叱る」と「怒る」の違いはそれぞれ一言で表すことができます。
叱る=理性的
怒る=感情的
「叱る」は、相手のために理性的に注意することです。さらに、相手のために成長を促す行為ですので、話が過去よりも未来の話が多いです。
「怒る」は、自分のために感情的に注意することです。さらに、自分の感情を吐き出すだけですので、話が過去のことだけが多いです。
叱り方4選
①本気で叱る
上記の「叱る」と「怒る」の違いをご覧になって「怒っちゃダメなんだなー」と思った方もいると思います。教育者や指導者としてはそちらの方が適切なのかもしれません。しかし、私は1人の大人として時には感情をぶつける行為、「怒る」が必要だと思っています。
本気で生徒を叱る(怒る)から生徒は真剣に受け止めると思います。私たち教員は生徒に「やばい。これからきをつけないと」と思わせることが叱る目的ではないでしょうか。
叱るの中にも怒るを入れる技術が必要なのかもしれません。理性的8:感情的2くらいがいいのでしょうかね。叱ることは本当に難しいです。。。
②1人の大人として扱う
中高生、特に高校生は1人の大人として叱らなければいけないと思っています。義務教育ではありませんし、高校を卒業した後は親切に何がダメで何が良いのかを教えてくれる人は親くらいしかいません。その生徒の判断・行動が直接その生徒の周りからの評価になります。
したがって、皆さんしていることだと思いですが、叱るときの物差しは「社会で通用するかどうか」です。先を見据えて基準を1つ高く設定することが卒業後の生徒を守ることになるのではないかと思っています。
③生徒に多く発言させる
皆さんが「叱る」場面を想像してください。なんとなく一方的に話してしまうことはないでしょうか。
いいか、これはダメだ。〜〜〜だからだ。わかったか。
はい。
私はこの手の会話は意味がないですし、危険だと思っています。これは教員がその生徒を指導して勝手に満足しているだけです。
口で言ってわかるような生徒であれば叱られるようなことはしません。わかっていないからするのです。したがって、私は生徒の口から、「何がいけなかったのか」「どうすればよかったか」「今後どうするか」などの話をさせるようにしています。適当に「はい」と言っておけばこの場が収まると思っている生徒もいますからね。
自分の口から言わせることで、その後また同じようなことをしたときに「あのときいったことは嘘か」と指導できる布石とすることができます。
④なぜ叱られているかを必ず納得させる
中高生にとってこれがとても難しいと思っています。聞き分けの良い生徒であればすぐに納得して反省するかも知れません。しかし、教員の言うことに対して反抗的で揚げ足を取ってくる生徒はどうでしょうか。納得させることが難しくなります。
納得せず無理矢理「わかったか?」「はい」というやりとりだけでは、何がいけないのかわかっていませんので高確率で再発するでしょう。
生徒に「自分が悪い」と認めるまでは根気強く話すしかありませんよね。教科指導より生徒指導の方が頭を使いますよね。
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最後に
今日は「中学生・高校生の叱り方」をお伝えします。「①本気で叱る」「②1人の大人として扱う」「③生徒に多く発言させる」「④なぜ叱られているかを必ず納得させる」の4選でした。
これまで様々な先生から技を盗んできました。笑 学ぶと書いて「まねぶ」と読む言葉がありますが、真似を繰り返して徐々に自分のものにしてきました。ぜひ皆さんの何かの気づきになれば良いと思っています。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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