妊娠した生徒の対応方法

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こんにちは、草食系高校教師です。

「妊娠した生徒の対応方法」をお伝えします。

新型コロナウイルスの影響による3月から6月までの休校中に、あるニュースが話題になりました。

それは、「中高生の妊娠相談件数の増加」です。

「妊娠したかもしれない」や「妊娠した」と中高生が相談窓口に連絡した件数が、例年よりも非常に多かったことが実情です。実際に、これをご覧の先生方が勤めている学校でも妊娠した生徒がいたのではないでしょうか。

私はこれまでに担任として1度、該当学年で1度、妊娠した生徒の対応をしたことがありますので、どのように対応するのかをお伝えします。学校現場の風潮としては、基本的に「産まない」方向で考えると思いますが、「生徒本人・相手・生徒の保護者・相手の保護者」の同意があれば、「産む」方向でもいいのではないかと思っています。したがって、私は面談をするときは偏った考え方を押しつけないことを心がけています。緊急事態の生徒指導案件だと思いますが、みなさんの何かの気づきになればと思います。ぜひご覧ください。

草食系高校教師
草食系高校教師

命に関わることですから慎重に対応しなければいけませんよね。

妊娠発覚からの学校の対応の流れ

 妊娠発覚からの学校の基本的な動きをお伝えします。生徒本人から学級担任に相談があった体でお話をします。細かい面談内容は以下の「面談内容」をご覧ください。

妊娠発覚からの学校の対応の流れ
  • STEP1
    妊娠発覚

  • STEP2
    生徒個人面談

    基本的に、学年主任・担任・養護教諭が面談をします。

  • STEP3
    生徒指導部長・教頭報告

    個人面談の内容を生徒指導部長と教頭に伝え、今後の流れの確認をします。

  • STEP4
    保護者・生徒面談

    保護者と生徒と面談をします。学年主任・担任・養護教諭が同期をして、今後の流れの確認をします。

  • STEP5
    生徒指導部長・教頭報告

    保護者・生徒面談の内容を生徒指導部長と教頭に伝え、今後の流れの確認をします

  • STEP6
    報告書作成

    生徒指導案件ですので学級担任が報告書を作成します。

 

「産む・産まない」「卒業意思あり・なし」のいずれかで今後の対応が変わってきますので、報告書作成までにしています。

面談内容

 基本的な面談内容は2つあります。「産む・産まない(望んだ妊娠・望まない妊娠)」「卒業意思があるか・卒業意思がないか」です。この2つの話を軸に話を進めていきます。
 それでは上記の時系列を元に、それぞれの面談の場での面談内容を見ていきましょう。

生徒個人面談

 生徒個人面談では、細かい事情の確認が必要です。プライバシーにも関わりますので会話の内容や言葉の選択は慎重にいきましょう。確認事項は2つあると思いますが、数パターンありますのである程度絞ってお伝えします。

 1つ目は「相手が明らかかどうかの確認」です。不特定多数と行為をしている場合や襲われた場合があるためです。

 明らかな場合は「連絡が取れるかの確認」です。連絡が取れているのであれば良いのですが、相手が妊娠の事実から逃げていて連絡が取れない場合があります。

 明らかではない場合、で不特定多数のパターンは、当てはまりそうな人に連絡をすることを勧めます。ここはプライバシーなので突っ込みません。襲われた場合は、すぐに警察に行くように伝えます。

 2つ目は、「産む・産まない(望んだ妊娠・望まない妊娠)」の確認です。今日は「産む」・「産まない」に分けてお伝えします。様々なパターンがありますが、今回は相手が明らかである体で話をします。

 「産む」場合は、「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の確認と「卒業意思があるか」の確認です。

 「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の同意がある場合は、特に何も言いません。卒業意思があるかどうかの確認だけです。

 「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の同意がない場合は、保護者と話をするように促します。この場合は、「産みたい」ですので、説得ではなくシビアに経済的な話やこの先の話をします。

 「卒業意思があるか」のある場合は、その学校での卒業意思なのか高校卒業資格が欲しいだけなのかの確認から入り、学年と時期によります*が休学の措置を取るか、通信制などに転学をするか、退学をして高卒認定試験を受けるかの3択となるでしょう。

 「卒業意思があるか」のない場合は、今後考えられることを伝えます。子供が大きくなって改めて働く場合に高卒以上の求人が多いことなどです。

 「産まない」場合は、「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の確認です。

 「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の同意がある場合は、命の大切さに関しての話が必要となると思います。

「生徒の保護者、相手と相手の保護者の同意があるか」の同意がない場合は、保護者との相談を勧めます。

学年と時期によります*は、高3の12月に妊娠が発覚した場合などは、あと少しでの卒業ですので、レポートのみで卒業単位を認める措置を取ることもあります。学校によるでしょう。

保護者・生徒面談

 保護者が同席した面談も確認事項や話の内容は上記と同じ、「産む・産まない(望んだ妊娠・望まない妊娠)」「卒業意思があるか・卒業意思がないか」を軸に話を進めていきます。

 生徒と確認した内容と保護者の意見をすり合わせていきますが、意見の食い違いがあれば客観的な意見を言う時もありますし、養護教諭から、出産と堕胎のリスクに関しても話がある時もあります。

 「産む」予定で、今後も通常通り登校する場合は、周りからの見られ方が変わることを伝えます。担任として「あなたを守る」ことをまず伝えますが、周りから何を言われるかわからないし精神的に辛くなるかもしれないことを伝えておきます。体の変化や体調不良も考えられるので「クラスメイトに伝えても良いか」の確認は絶対必要になると思います。必ずクラスメイトの協力が必要になります。

あくまでも中立的な立場で話をしますが、その学校に入学した以上、学校側はここで卒業して欲しいと思いますよね。

学校ができる支援

 「産む・産まない」どちらの選択をしたことに関係なく、登校した場合は学校の支援が必要になるでしょう。体調不良による欠席や体育などの動きが伴う授業の欠席があると思いますので、その場合は教務部・生徒指導部・教頭・校長と相談をして、レポートでの出席を認めるなどの配慮が必要になるでしょう。

 「産む」選択をして今後も通常通り登校するとなると、学校全体での配慮も必要になるでしょう。特に、学級の生徒に対しては、説明が必要になると思います。さらに、保護者からのクレームは容易に想定できるでしょう。その場合、学級担任、学年、学校がどのように対応するかも事前に相談しておくと良いと思います。

最後に

 今日は「妊娠した生徒の対応方法」をお伝えしました。「妊娠発覚からの学校の対応の流れ」・「面談内容」・「学校ができる支援」の3つをお伝えしました。とてもデリケートな内容だと思いますので、慎重に進める必要がありますよね。

 本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。

肉食系高校教師
肉食系高校教師

対応がとても難しいよね。

草食系高校教師
草食系高校教師

その生徒や保護者対応もですが、学級や他の学校の生徒の対応も非常に難しいです。

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