私が経験した5つの部活動 〜ボランティア部編〜

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こんにちは、草食系高校教師です。

今日は「私が経験した5つの部活動 〜ボランティア部編〜」

顧問として経験した5つの部活動シリーズの第4弾、ボランティア部編です。運動部と文化部の兼任を含めて5つ経験したからこそ見えてきたことがありますのでぜひご覧ください。

草食系高校教師
草食系高校教師

今日は部活動シリーズの第3弾、「ボランティア部編」をお伝えします。実は学校運営の鍵を握っていたボランティア部をご覧ください。

これまでの経験

 以前、第1弾として「ブラック部活(以下参照)」をお伝えしましたが、私は1つの部活に長年顧問をしていたわけではなく、転職もありましたので兼任を含めて他に4種類の部活動を経験しています。

これまで担当した部活動
  • 野球部
  • 硬式テニス部
  • バレーボール部
  • ボランティア部
  • 軽音部

活動内容

 ボランティア部は特に大会出場や練習はありませんでした。平日は体力づくりのために運動をし、土日や長期休暇期間を使って、ボランティアや自然体験をしに行っていました。

活動内容
  • 幼稚園・小学校・特別支援学校行事補助ボランティア
  • 介護施設ボランティア
  • 海岸ゴミ拾い
  • 地域ゴミ拾い
  • 登山
  • 海難救助体験
  • カヌー体験
  • BBQ
  • 山菜採り体験

狙い

 生徒の「奉仕の精神」や「チャレンジ精神」を養うことを基本的な狙いとしていましたが、「地域の方との交流」をすることが学校としての狙いでした。上記の活動をする時は必ず地域の方に協力を仰ぎ、教えてもらったり一緒に体験をしたりしていました。「地域の方との交流」をすることによって表向きの狙いと裏の狙いがあります。

 表向きの狙いは3つあります。

 1つ目は「ソーシャルスキル能力」や「コミュニケーション能力」などの、生徒の能力育成です。大人との話し方や立ち振る舞い方等、社会に出た時に通用するようなスキルを身につけさせるという狙いでした。
 
 2つ目は「生徒が地元を知り、地域貢献をして帰属意識を持たせる」ことでした。勤務していた高校の地域では年々、高校卒業後や大学卒業後に地元を離れる人が多くなっていましたのでUターンやIターンをしてくれるようにとの狙いでした。

 3つ目は「地域との連携を大切にする」でした。学校と地域の連携はとても大切です。昔は地域の方が子供達を叱ったり注意したりしてくださっていましたが、青少年の犯罪が増えたことやキレる若者が増加したことが原因?でそのような良い風潮がなくなってしまいました。したがって、「地域の方も学校教育に関与していますよ!」という学校からのメッセージという狙いでした。

裏の狙いは、生徒募集です。1番の入試広報は食べログと一緒で「口コミ」です。食べログのようなネットの口コミとは違い、学校は地域の口コミが非常に重要ですので、貢献活動をすることで地域の印象を良くしようというそういった狙いも学校としてありました。

裏話

 集団ボランティアや自然体験活動は私立高校にとっては「加点対象」になります。私立高校は毎年様々な観点から査定され、補助金の金額が決まってきます。その補助金の金額が教員の給与に直接反映するところもあるでしょう。実際反映されていました。

最後に

 今日は「私が経験した5つの部活動 〜ボランティア部編〜」をお伝えしました。実は学校運営の鍵を握っていたボランティア部でした。私立学校は地域の評価や口コミが次年度の志願者数や入学者数に直接影響しますので、マーケティングの考え方も必要になってきますよね。

 数年教員としてその高校に在籍していました。ボランティア部だけの活動だけではありませんが、「在校生の満足度」を意識したことで定員割れをしていた高校は入学者数が約2倍になり定員をオーバーするところまでいき、V字回復をしました。V字回復した高校の話は今後していきますよ。

では、また明日!

肉食系高校教師
肉食系高校教師

ボランティア部って珍しいね。

草食系高校教師
草食系高校教師

珍しいですが、とても楽しい部活でしたよ。

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