みなさんこんにちは。
草食系高校教師です。
今日は「【高校】大学入試を意識した4STEP英語リーディング授業(英語コミュニケーション)」をお伝えします。
高校英語教員のみなさん、英語リーディング授業はどのように行っていますでしょうか。
生徒層・学年・教科書等の違いによって授業方法は変わるかも知れませんが、働きアリの法則でもわかるようにどの集団にもいわゆる「できる」生徒もいれば「できない」生徒がいるのは共通だと思います。
高等教育なので、できない生徒は「バイバーイ♡」という教員も散見されますが、私は極力できない生徒が分かる時間(50分間全てではない)を作りたいと考えています。
これは全教育者が考える永遠の課題ではないでしょうか。
さて、今日は非常に現実的な学校教育でできる英語リーディング授業をお伝えします。

でも準備がちょっと大変なのねーん!
リーディングの授業では構文を中心に読解を行うようにしています。
— 草食系高校教師✖️ブロガー✖️英語授業アクティビティクリエーター (@soushokuteacher) September 1, 2025
①構文や単熟語の説明
②練習問題
③教科書本文
④大学入試で実際に出た文章
この流れで行っています。
高1では別のスタイルですが、9月以後の高2はモチベが上がる時期なので大学入試問題は興味を持つきっかけになります。
読解スモール4STEP

それでは「読解スモール4STEP」を見ていきましょう。
- ①教科書例文の文法や構文説明(基礎編)
- ②練習問題
- ③教科書本文→応用編
- ④実際に出題された大学入試問題の一文
それでは1つずつ例を挙げてみていきましょう。
今回は、The reason is that S V.の構文を使っていきます。
①教科書例文の文法や構文説明
教科書本文中に載っている例文が以下です。
〜教科書例文〜
The reason is that people tend to remember unusual events better than ordinary ones.
(理由は、人々が普通の出来事よりも珍しい出来事をよく覚えているからである。)
〜構文説明〜
基本編:The reason is that S V.
(理由は〜SがVだからです。)
*生徒のレベルによりますが、構文だけでなく単熟語や他の文法の説明も軽くします。
②練習問題
構文説明後に取り組む例文になります。
この例文は、いわゆるできない生徒も解けるようなものを用意します。
〜例文〜
The reason is that she is busy now.
(理由は、彼女が今忙しいからです。)
↓
〜応用編〜
The reason (why) S V is that S V.
(SがVする理由はSがVするからです。)
The reason why I like this movie is that the story is very touching.
(私がこの映画を好きな理由は、ストーリーがとても感動的だからです。)
③教科書本文→応用編
練習問題後に取り組む教科書例文になります。
スモールステップの1つ目です。
「単語がわからないから英文が読めない」は、授業では時間の無駄なので、単語は極力示して読み方だけを学べるようにしています。
その後、応用編に突入します。
これがスモールステップの2つ目です。
〜例文〜
The reason is that people tend to remember unusual events better than ordinary ones.
(理由は、人々が普通の出来事よりも珍しい出来事をよく覚えているからである。)
↓
〜応用編〜
The reason (why) S V is that S V.
(SがVする理由はSがVするからです。)
The reason why I like this movie is that the story is very touching.
(私がこの映画を好きな理由は、ストーリーがとても感動的だからです。)
④実際に出題された大学入試問題の一文
応用編を知った後にスモールステップの3つ目で取り組む大学入試問題に出てきた1文に取り組みます。
今回は令和6年度の大学入試共通テストで出題された文章です。
〜例文〜
The reason some people cannot tolerate chili spice but can eat foods flavored with wasabi is that the spice compounds in it are low in density.
(一部の人がチリの辛さには耐えられないのに、わさび風味の食べ物は食べられる理由は、その中の辛み成分が低い濃度だからです。)
*単語は全て示す。構文が理解しやすいようにカッコで区切る。
この文章は、働きアリの法則の最上位の生徒向けです。
生徒のレベルによって示す実際に出題された例文は変えています。

大学入試問題を見つけるのが大変なんですよー。。私は、大学入試問題をPDF化→文言検索 で行っています。ChatGPTでは出て来ませんからね。。。
補足

ここでは、この授業スタイルの補足をお伝えします。
この授業の対象は、偏差値40前後〜60程度の英語をそのまま英語で理解できる生徒が少ない高校生です。
そしてどうしても、説明→日本語訳の単調な流れになってしまうと飽きてしまうので、途中に音読を入れています。
また、ここは授業の展開部分になりますが導入では、ゲーム感覚でできる単語の活動をしています。詳しくは以下をご覧ください。
授業1時間座って、聞く→解く→聞く→解くといった授業は2025年の授業では通用しないと思っています。
もちろん、ゴリゴリの文法説明も読解説明も必要ですが、「説明は短く活動を多く」が昨今授業を成り立たせるため(基準は曖昧)に必要なスタイルなのではないかと思っています。
オススメ書籍

最後に

今日は「【高校】大学入試を意識した4STEP英語リーディング授業(英語コミュニケーション)」をお伝えしました。
みなさんが担当している全生徒に当てはまる方法だとは思っていません。
誰かの何かの気づきになればとても嬉しいです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
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