【中学校・高校】英語授業で活用できるAuthentic Materials・Realia集

英語授業

みなさんこんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】英語授業で活用できるAuthentic Materials・Realia集」をお伝えします。

2018年頃から一人一台端末・プロジェクター・スクリーンなど、ICT機器学校現場に導入され、授業スタイルが大きく変わってきたと思います。

印刷・ラミネートが不要になったり、すぐに視覚教材を出せたりといいことばかりです。

しかし、使いこなせないと宝の持ち腐れです。

160キロの豪速球を投げられるのにラーメン屋をやっているようなものです。

個人的に、英語を教科ではなく言語として、コミュニケーションのツールとして感じて欲しいなという願いがあります。

英語ネイティブが実生活で使うコンテンツを扱うことによって英語をリアルに感じられ、興味を持つ一助になると思っています。

ICT機器導入により教材準備が容易になりました。

PS5はゲットしたのであとは面白いソフトを教員側が準備するだけです。

今日はそのソフトを紹介できればと思います。

Authentic MaterialsとRealiaとは?

 まずは「Authentic MaterialsとRealiaとは?」を見ていきましょう。

 共通点としては「生の素材」であることです。

 それでは2つの項目に分けて特徴や性質を見ていきましょう。

Authentic Materials

 Authentic materialsの特徴は、「言語が主役」である点です。

 主な言語コンテンツは以下のようなものが挙げられます。

言語コンテンツ
  • 漫画
  • 絵本
  • 音楽
  • 記事
  • Youtube
    など

 リーディング、リスニング、語彙、文法、表現力などの受容スキル強化を目的としています。

 もちろん、汎用性があるのでやり方次第では4技能5領域全てにつなげることができます。

Realia

 Realiaの特徴は、「モノが主役」である点です。

 主な言語コンテンツは以下のようなものが挙げられます。

言語コンテンツ
  • パンフレット
  • メニュー
  • チケット
  • 紙幣
  • 画像
    など

 手に触れて体験できる「実物資料」を指します。

 まとめると、Authentic materials は「本物のコンテンツを使って英語を読む・聞く」ために使うもので、Realia は「本物のモノを使って英語を話す・体験する」ために使うものという定義が成り立つかもしれません。

授業で活用できるAuthentic MaterialsとRealia

 それでは「授業で活用できるAuthentic MaterialsとRealia」を見ていきましょう。

Authentic materials

 ここでは上記言語コンテンツ中の「漫画」と「Youtube」をお伝えします。

 1つ目は漫画です。

 「漫画」という言葉を口にしただけで生徒は興味を持つでしょう。

 漫画は日本人ほぼ全員が知っているような馴染みのあるものが良いと思います。

 以下はドラえもんの例です。

 この1ページからも教えられる内容はたくさんあります。

 I’ve got this.の完了形・I can lend him this.の第4文型・speakとtalkの違いなど話を広げることができます。

 インターネットで検索したらたくさん出てきます。

 個人的に時々覗くのが、講談社の英語サイトです。

 国民的アニメ・漫画はありませんが、有名漫画の英語バージョンが1話無料です。

 2つ目はYoutubeです。

 Youtubeは神です。教材の宝庫です。

 何がいいって、速度を変えられる・スクリプトがすぐに手に入れられるという点です。

 Peanutsは比較的平易な英語が使われているので使いやすいと思います。

Realia

 次に「Realia」を見ていきましょう。

 ここでは上記言語コンテンツ中の「メニュー」と「画像」をお伝えします。

 まずはメニューです。

 最近は訪日外国人が多いため英語メニューを設置する店が増えてきました。

 インターネット上でもそのメニューを見ることができるのでそれを活用します。

 以下の画像はみんな大好きサイゼリヤです。

 「メニューを読んでそれを絵にしてみよう」「文章を読んでメニュー表から見つけよう」「お客さんと店員に分かれてロールプレイしよう」など、3秒考えただけでもいろんな活動が浮かんできます。

 次は画像です。

 「画像」とざっくりな表現ですが、インターネット上に落ちている以下のような画像です。

 「歴史を見るために数学をサボったわ!」という意味ですが、英語を理解できたら面白いですよね。

 私が画像を選ぶ基準は、日本が絡むかどうかです。レオナルドディカプリオの発言の画像を出しても生徒は「ふーん」と思うくらいでしょう。

 生徒に馴染みがあるものを選ぶことが興味を持つきっかけの教材だと思っています。

 サイゼリヤのメニュー(Realia)を使って、レストランの会話スクリプト(Authentic Materilas)でロールプレイなんかも面白いのではないでしょうか。

 私は中学校で実践済みで、パフォーマンステストにも活用しました。また、導入時、実際に海外でナチュラルに行われている動画を見せたこともあります。

AIの活用

 次に「AIの活用」です。

 上記「Authentic Materials」の教材紹介中に出て来たYoutube。

 「Youtubeを使いたいけど探す時間がない」というそこのあなた。そうそう、あなた!

 1つずつ動画を見てスクリプトを1つずつ確認してターゲット英文法の文章を探していたら日が暮れてしまいます。

 そこでChatGPTさんにお願いします。

 「YoutubeにあるPeanutsの動画から、関係詞が出てくるものを教えて。」と言った結果、以下のようなフィードバックがありました。

 実際にリンクに飛んでみると関係詞が出てきます。

 

 革命です。もはやAIがなかった頃に戻れないくらいかもしれません。

 これだけで数時間も時間短縮につながっていることでしょう。

オススメ書籍

 それではオススメ書籍を紹介します。

最後に

 今日は「【中学校・高校】英語授業で活用できるAuthentic Materials・Realia集」をお伝えしました。

 英語は言語です。いろんな場所で使われています。

 普段からアンテナ張っておくといろんなところ(駅・コンビニ・看板など)に授業で扱えそうな英語が書かれてあります。

 実物教材は生徒に興味を持たせる、生徒の顔を上げさせる一助になります。

 活用しましょう。そして一緒に情報共有していきましょう。

 本日は以上です。

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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